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2013年3月8日 第10回麻しん対策推進会議

健康局結核感染症課

○日時

平成25年3月8日(金)10:00~11:30


○場所

中央合同庁舎第5号館専用第18-20会議室


○議事

○結核感染症課課長補佐(難波江) ただいまより、「第10回麻しん対策推進会議」を開催させていただきます。
 まずはじめに、今回より構成員になられました、石田純一さん・東尾理子さん夫妻をお招きしたいと思います。皆様、拍手でお迎えください。
                  (拍手)
            (石田構成員・東尾構成員入室)
○結核感染症課課長補佐(難波江) 皆様、もう一度拍手でお迎えくださいませ。
                  (拍手)
○結核感染症課課長補佐(難波江) 開会に当たりまして、秋葉副大臣より、御挨拶と麻しんの現状について御説明させていただきます。副大臣、よろしくお願いいたします。
○秋葉副大臣 皆様、おはようございます。厚生労働副大臣の秋葉賢也です。今日は麻しん対策推進会議の先生方の皆様にはこうした貴重な会議に足を運んでくださいまして、心より御礼と感謝を申し上げます。また、常日頃は麻しん対策をはじめ、感染症対策に特段の御教導を賜っておりますことに、改めて御礼を申し上げる次第でございます。
 この麻しん対策、普及啓発ということが大変重要な取組になってまいります。今日は私からこの麻しん対策について、基本的なことを含めて、まずは御報告をさせていただきたいと思います。
 このテレビはちょっと小さくて見づらいかもしれませんけれども、お手元にも資料が配付させていただいているかと思いますが、麻しんとは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。私どもの世代にとっては麻しんというよりも、はしかという名前が一般的だったというように思っておりますけれども、感染力は非常に強くて、空気を介してヒトからヒトへ感染をいたします。例えば広い体育館のような場所に麻しんの患者さんがおりますと、そこにいる多くの方が感染するほどの強い感染力です。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症いたします。麻しんの症状としましては、感染して約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、その後、39度以上の高熱と発しんが出てまいります。麻しんは発症すると肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎を発症すると言われております。また、死亡する割合も先進国であっても1,000人に1人と言われているわけです。
 次に週別麻しん報告数の推移ということで、日本では2008年度に第3期、第4期の接種を開始し、1回しか受診をしなかったりあるいは全くしなかった学齢期の方々でありますけれども、1万人を越える患者数が発現したわけです。その後、ワクチン接種の対策の強化を含めて、2008年比で直近の2012年では293人にまで、97%低減をしてまいりました。本当に、関係自治体の皆様、あるいは医療関係者、教育関係者の皆様をはじめ、関係者の御協力でここまで低減をしてきたわけです。
 麻しんはポリオなどのように撲滅といった言葉は使いませんけれども、これをしっかり排除していくことが大切になってまいります。我が国の目標としては、平成27年度までに麻しんの排除を達成をして、世界保健機関による麻しんの排除の認定を受ける、すなわち、土着株による感染が3年間確認されないこと、これが認定の条件になるわけですが、それを目指しております。同時にその後も麻しんの排除の状態を維持していくということが大きな目標になっているところです。
 そのために、今後の重要な対策としまして、一つに、定期接種の接種率目標、95%以上の達成と維持の実現をする。そして二つ目に麻しん患者が1例でも発生した際の対応を強化していく。そして3番目には届出や検査、相談体制の充実、そして冒頭に申し上げましたとおり、何よりもこの麻しん対策、国民の皆様に対して普及と啓発で正しい理解をしていただいて、2回、しっかりと接種をしていただければしっかり防げるという普及啓発をこれから徹底していかなければならないと、そのように思っているところです。
 これからもこの推進会議の皆様をはじめ、御協力を得ながらしっかりとこの目標が実現できるように頑張ってまいりたいと思います。本日の御出席の御礼を申しながら、冒頭私からの報告にさせていただきます。本日は誠にありがとうございます。
○結核感染症課課長補佐(難波江) ありがとうございました。それではここで、石田純一さん・東尾理子さんより、秋葉副大臣へ、サイン入りポスターの贈呈をお願いしたいと思います。前の方へお願いいたします。
                (ポスター贈呈)
○秋葉副大臣 ありがとうございます。早速、副大臣室に貼らせていただきたいと思います。石田さん・東尾さん、ありがとうございます。
○結核感染症課課長補佐(難波江) ありがとうございました。それでは、これより秋葉副大臣、加藤座長、石田純一さん、東尾理子さんによります、意見交換会を行いたいと思います。秋葉副大臣、進行のほどよろしくお願いします。
○秋葉副大臣 今日は石田さん、そして東尾さんの御夫妻にもメンバーに加わっていただいて、本当にありがとうございます。また、「100万回のハグよりも2回のワクチンを」という、この普及啓発を諮る上での重要なポイントになりますキャッチフレーズの入ったポスターに、貴重なサインまで頂戴をいたしまして、ありがとうございます。私の家内も石田さんのファンでありますので、多分、うらやましがられるのではないかなと思います。今日は帰ったら報告をさせていただきたいと思います。
 石田さんは、そもそもこの麻しんについてはどんなイメージをお持ちでいらっしゃいますか。
○石田構成員 「麻しん」という言葉自体に結構馴染みがないですね。麻しんというよりも、我々の世代だと、あるいは今の世の中一般的に「はしか」という言い方のほうがいいかなというか、分かりやすい感じはしますけれども。これは麻しんとはしかというのは同じことですよね。
○秋葉副大臣 加藤先生、どうでしょうか。
○加藤座長 私よりも、数多くの知識のある方がおられますが、麻しんとはしかは同じです。はしかというのは一般の方が使う言葉で、麻しんは医学用語というように考えていただいて結構だと思います。
○秋葉副大臣 同じだということですね。
○加藤座長 はい。
○秋葉副大臣 先生、これはなぜ2回のワクチン予防が必要なのですか。
○加藤座長 1回では不十分だからです。
○秋葉副大臣 大体1回目はいつ頃、2回目はいつ頃という、その時期はいつ頃が適切でしょうか。
○加藤座長 1回目はお誕生日がきましたらすぐに。もう1回は入学前の1年間にと、この2回です。
○秋葉副大臣 石田さん御夫妻は、御長男が御誕生されて、おめでとうございます。
○石田構成員 ありがとうございます。
○秋葉副大臣 今、何か月になるのか、それと、ワクチンもしっかり受けていただくということも視野に入っているのか、伺わせていただければと思いますが。
○石田構成員 今、4か月になりました。
○秋葉副大臣 お名前は、何といわれますか。
○石田構成員 理汰郎と申します。4か月になったのですが、1歳の誕生日を迎えたらやはりこの麻しんのワクチン、混合ワクチンをしたいなと思っております。
○加藤座長 数ある有名人の方々の中で、なぜ御両人が選ばれたかということは、委員として私も非常に疑問で、不思議だと思っておりまして、そのからくりは厚労省で誰か知っている人はいますか、副大臣から聞いてください。
○秋葉副大臣 なぜ石田御夫妻が選ばれたのか。恐らく、私が事務方を代弁して申し上げますと、やはり御長男を無事御出産をされて、これから丁度、ワクチンの適齢期を迎えるので、その接種を契機に皆様にアピールできればという、そういうねらいがあるのではないかと。
○加藤座長 そういうねらいもあるとは思いますけれども、実は正林課長、一言お願いします。
○結核感染症課課長 実は石田さんが高校の野球部の先輩なんです。
○秋葉副大臣 そうですか、そういう落ちがあったのですね。私も伺っていませんでした。
○加藤座長 先をやってしまいまして申し訳ありませんでした。
○秋葉副大臣 先生、私よりも打合せが密で、本当にありがとうございます。奥様、お子様はいかがですか。
○東尾構成員 はい、予防接種は違うものから受け始めさせていただいているのですが、受けているときは注射で泣いてしまうので、とてもかわいそうかなとは思ってしまうのですけれども、もっと先の大きな病気から守るという意味では、本当に大切なものだと思うので、これからも是非、1歳になったときにはこのワクチンを受けさせていただいて、そのときはかわいそうに思ってしまうのですが、その先のことを、将来を、未来を見て、しっかり予防していければなと思います。
○秋葉副大臣 ありがとうございます。これからもこうした有名なお二人のお子様への接種ということが、何かの機会に話題になれば、ああ、やっぱり受けないといけないなということが、国民の皆さんの間にも浸透していけばいいなというように思っております。せっかくですから最後に、加藤先生はじめ、お一言ずつ会議が始まる前に、今日はたくさんのカメラも入っていますから、麻しんの排除に向けてお一言ずつコメントをいただければと思います。
○加藤座長 全ての方々が定期で、MRワクチンを2回接種すること。それを過ぎた方々でも、忘れてしまった方々でもそれを受けること。以上です。
○秋葉副大臣 ありがとうございます。石田さんお願いいたします。
○石田構成員 このポスターにもありますように、2回はしかのワクチンは打たないと効果が現れないと、効果のことを考えるととにかく2回受けてくれということ、そういう啓蒙といいますか、啓発と申しますか、広めていきたいなと思いますけれども、100万回のハグも必要だと思いますので、2回のワクチンと合わせて、100万回のハグもしていただきたいなと思います。
○東尾構成員 すみません、私がそれを言おうと思ったのですが、二言になってしまったので。私も分けてくれればいいのになと思いながら今聞いていたのですけれども。じゃあー、私は200万回のハグと2回のはしかワクチンをやりたいと思います。
○秋葉副大臣 ありがとうございます。まだ4か月目ということで、まだ手もかかるでしょうし、子育ても大変だと思いますが、日本の社会は少子高齢化ということで、子どもの数が減少しておりますので、石田さんを見るとまだまだお元気ですし、奥様もまだまだお若いわけで、2人目の予定などを聞いて、このセッションを閉じたいと思いますが、いかがでしょうか。
○石田構成員 はい、うちはその高齢化も少子も丁度いるのですが、そういった意味では今の日本を象徴しているかと思いますが、もう一人ぐらいいきたいですね。
○東尾構成員 授かることができれば嬉しいなと思います。
○秋葉副大臣 はい、ありがとうございます。大変失礼な質問で恐縮ですけれども、御主人のほうは頑張りたいと、奥様はそういった時の巡りがあれば受け入れるということで理解させていただきたいと思います。御協力、ありがとうございました。
 どうも先生、御協力ありがとうございました。
○石田構成員 ありがとうございました。よろしくお願いします。
○秋葉副大臣 それでは、以上をもちまして、取りあえずセッションは終了とさせていただきたいと思います。どうも皆さん本日はお忙しいところ、誠にありがとうございました。
○加藤座長 どうもありがとうございました。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 本日は、石田純一さんと東尾理子さんにおかれましてはスケジュールの関係で会議後の囲み取材ができませんので、もしメディアの方から御質問がありましたらこの場でお受けしたいと思います。進行は引き続き副大臣にお願いできればと思います。
○秋葉副大臣 それでは、御質問のある方は挙手でお願いいたします。所属だけお伝えいただければと思います。
○フジテレビ(ハシモト) フジテレビのハシモトと申します、よろしくお願いします。
 石田さんと東尾さんに質問させていただきたいのですが、今回、新しく構成員になられたということで、どのようにそのワクチンの啓発をしていきたいか、その抱負をお聞かせください。
○石田構成員 我々もメディア、テレビをはじめ、新聞雑誌等いろいろ仕事をさせていただいている中で、やはり我々が発言することで、普段あまり麻しんとかはしかあるいは風しん、そういった、ニュースになるときもありますけれども、正しい予防接種の受け方、それから今、副大臣からもお話がありましたように、麻しんの平成27年度までの排除を目指すという、これはとにかく知っていただくことが、理解していただくことが一番だと思うので、日本人は非常にそういうところは情報も速いですけれども、そういう発信をしていきたいなと思っております。
 そして、今回で第10回ですけれども麻しん対策推進会議に出て、これは厚生労働省の方々をはじめ、お医者さんとか、専門家が集まっていらっしゃいます、でも、僕らが思ったことを、一般の代表として、逆に提言できたらいいなというように思います。
○秋葉副大臣 よろしいですか。
○フジテレビ 東尾さんにも。
○東尾構成員 ほとんど同じになってしまいますが、母親としてママ友繋がりといいますか、母親の繋がりの中で、メディアだけではなく、言葉で実際にこういうものがあって、正しい知識を持つことによって、恐れるものではないということを実際の言葉で伝えられていけたらなと思います。
○秋葉副大臣 ありがとうございました。ほかにどなたかありますか。よろしいですか。
○結核感染症課課長補佐(難波江) ここでオープニングのイベントを終了させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
 これより、会場の設定を行いますのでしばらくお待ちください。また、秋葉副大臣におかれましては、公務の都合によりここで失礼させていただきます。
○秋葉副大臣 ありがとうございました。
○結核感染症課課長補佐(難波江) それでは、これより会議を進めさせていただきたいと思います。当初、12時までと御案内させていただいておりましたが、会場の都合により、本日の会議は11時半までとさせていただきます。御了承ください。
 本日は衛藤構成員より御欠席との御連絡をいただいています。又、この度、新たに御就任されました構成員を御紹介させていただきます。?スカイコーポレーション、石田純一構成員です。
○石田構成員 石田です。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 社団法人日本医師会理事、小森貴構成員です。
○小森構成員 小森です。
○結核感染症課課長補佐(難波江) ?ビー・スクェアード東尾理子構成員です。
○東尾構成員 よろしくお願いします。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 東京都福祉保健局技監、前田秀雄構成員です。
○前田構成員 前田です、よろしくお願いします。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 群馬県沼田市立沼田南中学校長、増田郁夫構成員です。
○増田構成員 増田です、よろしくお願いいたします。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 茨城県城里町立常北小学校教頭、和賀徳恵構成員です。
○和賀構成員 和賀です、どうぞよろしくお願いいたします。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 又、本日は参考人として4名の方に御出席いただいておりますので御紹介させていただきます。国立感染症研究所感染症情報センター長の大石先生でございます。
○大石参考人 大石です、よろしくお願いします。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 同じく、情報センター第一室長の多田先生です。
○多田参考人 多田でございます、よろしくお願いいたします。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 同じく、情報センター第三室の佐藤先生です。
○佐藤(弘)参考人 佐藤です、よろしくお願いします。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課学校保健対策専門官の知念専門官です。
○知念参考人 よろしくお願いいたします。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 前回の会議は昨年の3月でございました。その後、事務局にも異動がありましたので御紹介させていただきます。結核感染症課課長補佐の梅木でございます。私、結核感染症課課長補佐の難波江です。どうぞよろしくお願いいたします。
 続いて配布資料の確認をいたします。お手元には「議事次第」「配布資料一覧」のほか、資料1から資料5まで用意しております。不足がありましたらお申し付けください。
 カメラ撮りはここまでとさせていただきます。メディアの方々におかれましては御協力のほど、よろしくお願いいたします。
 それでは、ここからの進行を加藤座長、よろしくお願いいたします。
○加藤座長 議事に入ります。まず資料1から資料4を事務局から御説明ください。
○結核感染症課課長補佐(梅木) それでは、資料1から説明いたします。お手元の資料1、「麻しん対策について」ですが、これまでの対策の成果をまとめています。平成20年度からの5年間の対策として行ってきた成果としては、1番、先ほども副大臣から説明がありましたように平成20年は1万件を超える報告数であったものが、平成24年は293件、97%と大きく減少しています。
 2番目として、1期から4期までの予防接種を受けた方の数です。平成20年度から平成24年12月末まで、総計約1,900万回の接種が現在把握できておりまして、膨大な数が接種されているという形になります。
 3番目として臨床的に麻しんと診断される中には麻しん以外、例えば風しんであったり伝染性紅斑であったり、ほかの病気が含まれていることが分かっております。そのために、正確な診断を期すためには検査をしっかり実施していく必要があり、国としては検査を実施するように呼びかけております。その結果、検査診断例の割合が増加し、平成20年では38%だったものが平成24年では74%と上昇を認めております。
 4番目、平成19年、10代を中心に麻しんの流行がありまして学校の休校が相次いでおりました。その際、大きな社会問題となっており、現在は休校の数は減少しているというデータです。平成19年度においては363件の施設が休業しておりましたが、今年度は現時点では2施設となっております。
 5番目、世界保健機関西太平洋地域事務局では日本が既に排除の状態になっている可能性があることを表明しているという形でまとめています。
 続きまして、「麻しんについて」へ移ります。麻しんについてですが、先ほど副大臣から説明があったと思いますので割愛をさせていただきます。
 5ページ目、亜急性硬化性全脳炎についての説明となります。この病気は麻しんに感染したのち、数年の無症状期間を経て神経症状が出てくるものです。発症後は数ヶ月から数年の経過で徐々に神経症状が悪化して、数年から10数年で死に至る重篤な疾患です。麻しんに罹患した人の数万人に1人が発症し、年間の発症数は以前は10人から15人ぐらいでしたがワクチンの普及後は減少しております。その下に症状、あるいはおおむねの発生数がグラフとして記載されております。
 次のページについては麻しんの成人感染についてです。ここでは、成人は小児期と比較して重症化しやすい特徴があるということで、実際の死亡例があるということを紹介しています。
 これは1846年、フェロー島というデンマーク領において、麻しんという病気が持ち込まれた際のデータを示しています。全年齢を問わず、ほとんどの住民が感染しているということから麻しんの感染力の強さを現しているものということになります。以上、麻しんの病気の性状についての御説明です。
 続きまして、「麻しんの発生状況等について」に移ります。週別の報告数の推移については、先ほど説明があったので割愛させていただきます。その次のページ、「麻しん年別年齢群別罹患率」を人口100万人当たりで見たものです。2008年のみがスケールが違いますが、ほかの年については同スケールでの比較となっています。年々、罹患率がおおむねすべての年齢層で減少しておりますし、2008年には10代に目立った罹患率も2009年以降においてはそのほかの世代と同様となったことが分かります。
 その次のページ、「2012年年齢群別接種歴別麻しん累積報告数」です。予防接種の対象ではない0歳児、待機中の1歳児を麻しんから守るためにはその上の年齢層の麻しん感染者を減少させ、感染機会をなくすことが必要と言えます。
 その次のページは「月別麻しんウイルス分離・検出報告数」です。ここに示しているのはかつて2007年、2008年にメインで認められていたD5というウイルス型が2010年5月を最後に認められなくなったことを示しています。これは国内で土着していたD5型がなくなってきていた、それから海外由来のウイルス型のみを検出しているということを示しています。
 その次は「麻しんの定期接種者数とワクチン供給量」となっています。これは平成20年4月から平成24年12月末までの定期接種実施数と同時期のワクチンの供給量を示しています。計2,000万本を超える膨大な量のワクチンが供給されており、定期接種や一部任意接種として実施されているというデータになります。ただし、平成24年の定期接種者数の中には1期のものが含まれておりませんので御注意ください。
 「検査診断例の割合の推移」を御覧ください。これは2008年から2012年の検査診断例、臨床診断例の割合の推移となっています。先ほど、対策の成果として御説明したとおりです。
 次も同様ですが、先ほどの対策の成果として御説明をした資料となります。
 その次は「世界における麻しん発生数」です。海外では未だに1,000例を超える発生を認める国が多くあります。海外からウイルスが持ち込まれる危険性があることを示唆しているものと言えると思います。
 その次は世界のウイルス型です。地域によって、ある程度の型の特徴が見られるということです。
 その次が「我が国の麻しん対策の沿革」というところに移っていきます。これは非常に長いのですが、昭和51年、53年、昭和56年といった形で対策をしており、平成11年、平成18年という形で対策をしている。平成18年には麻しんの接種回数を1回から2回に移行したという時期になります。
 平成19年、非常に大きな問題となったのが、カナダへ修学旅行に行った高校生が現地で麻しんと診断されたということが大きく報道されたかと思います。それを受けて麻しん排除計画などが作成・報告され、そののちに「麻しんに関する特定感染症予防指針」というものが告示されたという流れになります。
 その次に移ります。これは「麻しんに関する特定感染症予防指針」の項目を挙げているものです。
 23ページを御覧ください。平成20年、あるいは22年にはこういった対策をしております。
 平成23年から24年度と移ってきますが、今年度に「麻しんに関する特定感染症予防指針」の改正を行っております。新たな指針については来年度より適用されます。
 その次のスライドに今回の改正についての概要を示しております。目標を平成27年度までにという形にして、届出・検査・相談体制も充実している。
 その次のページ、第1期及び第2期の定期接種の接種率目標、95%以上を明確化している。それから、3期及び4期の定期接種の時限措置を終了して、新たな対策として1例でも麻しんが発生した場合には積極的疫学調査の実施、あるいは周囲の感受性者に対して予防接種を推奨することも含めた対応を強化する必要があると謳っています。又、国際貢献、あるいは排除認定会議の開催、普及啓発の充実ということを謳っているものです。
 その次のスライドに移ります。「新たな麻しんの排除・目標について」ということで今年度までの現行の指針と来年度から適用される新たな指針においての麻しん排除の定義、認定基準が設けられたこと、あるいは我が国の目標というか、数字を変えているところがありますので御覧ください。なお、一番下のところには「世界保健機関西太平洋事務局は現在、西太平洋地域の37の国及び地域のうち、日本を含め、既に32の国及び地域で土着株の流行がなくなっている可能性があることを表明しており、同機関による排除認定作業が行われています」と書いております。
 次のスライドは、現行の指針に基づいたガイドラインを具体的に差し示しているものになります。
 ここで既に排除宣言をした韓国についても言及しておきたいと思います。次のスライドに移ります。
 韓国の麻しん発生数です。韓国は2000年から2001年にかけて、全土で麻しんが流行しておりました。それを受けて5か年計画を実施、その結果、麻しんの発生数は減少しております。2006年に排除宣言を行っておりましたが、以後も麻しんの集団発生が認められており、排除状態を維持することが非常に困難であることが報告されております。日本は、発生数自体は減少しておりますけれども、引き続きしっかりと、発生時も含めた対応をする必要があるかと思います。
 まとめに移ります。麻しん対策のまとめとしては、報告数は2008年と比較して97%減少しております。麻しんウイルスの遺伝子型別報告状況などから、同じ遺伝子型は12か月以上継続して循環しているとは言えない状況になった。それから、定期接種の接種率の上昇や3期、4期の時限措置の寄与が大きいだろう。又、アドバイザー制度を用いた麻しん診断の検討、積極的疫学調査の徹底、高い定期接種率の維持、リスクグループの接種推奨が今後の課題となるであろう。
 以上のように、日本の麻しんの発生の現状は排除状態となっている可能性があるが、海外で未だ発生している現状を踏まえると引き続き対策を継続する必要がある。説明は以上です。
○加藤座長 ありがとうございました。続きまして多田参考人お願いします。
○多田参考人 現在、MRワクチンが麻しんと風しんという2つの病気を防いでいるということで、風しんの発生状況について私からお話させていただきます。
 先ほど石田構成員がおっしゃっていましたが、風しんは「三日はしか」とも呼ばれ、熱と発疹、リンパ節腫脹を3つの主な症状とし、多くの場合は軽いはしかのような病気です。この3つの症状は更にそろわないこともあり、又不顕性感染と言って感染しても発病しない人も15から30%程度、多い場合には50%程度あるという報告もあるぐらいの軽い病気と思われている病気かと思います。
 しかし、時に血小板減少性紫斑病や脳炎などを合併して死亡することもあります。ただ、ほとんどの場合、予後はとても良い病気です。
 風しんの原因である風しんウイルスによる病気には、風しんのほかにもう1つあり、生後の感染によるものがこの風しんという病気なのに対して、もう1つはお母さんの体内で感染して起こる先天性風しん症候群という病気です。これは妊娠2か月以内に感染すると白内障、先天性心疾患、難聴という3つの症状を呈することが多く、5か月ぐらいまでに感染した場合には難病のことが多いです。そのほかにも発育遅滞や小頭症などという病気が認められる先天性の病気です。
 それでは、この病気について御説明いたします。この先天性の病気の発生状況をお話するのですが、風しんウイルスによる病気を防ぐための風しんワクチンはそもそも、風しんという病気を防ぐためというよりは、先天性風しん症候群という病気を防ぎたいために作られたワクチンです。
 先ほどの麻しんと同じように、風しんもサーベイランスが始まっています。1977年から中学生の女子だけにワクチン接種が始まっています。これは妊婦さんになる前に打とうということです。それがピンクの所に書いてあります。
 これは小児科定点、風しんが子供たちを中心にかかっていた病気なので、小児科定点という小児科の医療機関からだけ報告が集められていました。ピークを見ていただくと分かるのですが、5年に1回大きな流行を繰り返していたことが分かります。
 その後MMRという3つのワクチン、はしかを打つ時には風しんとおたふく風邪も混ざったワクチンを打ってもいいという施策が取り入れられた時に少し山は減ったのですが、おたふく風邪ワクチンの無菌性髄膜炎という副反応が問題になり、MMRワクチンは使われなくなりました。
 しかし、その後、女子だけに接種していたのでは流行が小さくならないということで、集団で流行を止めようという施策に変わり、子供たちの集団に打つ施策に変わりました。見事に効を奏して山は小さくなりました。
 しかし、細かい所ですけれども、2004年には少し山が大きくなりました。これはいくつかの地域で地域流行が起こった年です。
○多田参考人 次のページを御覧ください。34ページになります。2008年から麻しんと同じように全数報告になりました。とても報告数が減っていたのですが、昨年報告数が非常に多かったことが分かります。この時に流行の中心になったのは、次のページ、左側が男性で右側が女性のものです。男性の方が4分の3、女性の方が4分の1、かつては子供の病気だったものが成人層、20代から30代、40代といった男性の報告が多いことが分かります。この背景なのですけれども、先ほど言った予防接種施策があるかと思います。
 次のページを御覧ください。これは血液の中の抗体を見たものです。一番上のバーの所が100%抗体を持っています。横軸が年齢ですが、その年齢群の人が100%抗体価を持っていれば赤い所が一番上に行くはずです。男性の方の20代から50代のあたりに、女性にはない落ち込みがあるのが見えます。ここに免疫のない方がいらっしゃって、1ページ前のようなことが起こっています。
 次のスライドを御覧ください。今、男性の20代から50代前半の5人に1人が免疫がないと言えると思います。
 そういうような背景をもとに、先天性風しん症候群の発生状況を見ますと、ちょっと流行があった2004年には10人の先天性風しん症候群の赤ちゃんが報告されており、昨年、2012年は5人の赤ちゃんが報告されています。中には母子手帳に接種の記載がある方もいらっしゃって、抗体価が落ちてきてかかられたかもしれません。
 「週別風しん報告数」、39ページを御覧ください。これは去年のものですが、山の所、報告数の多い地域では職場内での感染や施設内、学校内での集団感染の報告もあります。報告数が少ない地域でも妊婦の感染、同僚に妊婦がいるという成人例も報告されました。次のスライド、お願いします。
 これは2012年から現在までをつなげたものです。これから2010年、大きく山になった時期に入っていきます。40ページ、黄色い所がそのまま又、青い所の大きな山につながっていくことが危惧されます。もう1つ次のスライド、41ページをお願いします。
 現在、この後にも報告が又増えていますので、少なくとも1,000例を超えて2,000件に到達しようという勢いでどんどん増え続けているのが危惧されます。中でも今年、2013年は流行の中心というか、報告数が一番多いのが東京都です。東京都が半数ぐらいを占め、埼玉や千葉とか神奈川などを入れますとほとんど4分の3を占めるに近い報告数になっています。東京都に出張などに見えたら又、地域に持って帰られるのも心配ですし、海外への輸出も心配だと思います。
 風しんのまとめに入ります、最後のスライドを御覧ください。2012年は2008年以降で最大の報告数となり、成人層の男性を中心とする集団発生が各地で報告されました。2013年は2012年を更に上回るペースで報告数が増加し始めています。先天性風しん症候群の報告も2005年以降では最大の報告数でした。去年の流行状況からは今年、先天性風しん症候群の増加も危惧されます。定期接種の接種率、妊娠出産年齢の女性を含めた成人層の感受性者対策、免疫のない人への対策が最大の課題かと思います。以上です。
○加藤座長 ありがとうございました。それでは、資料3につきまして佐藤(弘)参考人よりお願いいたします。
○佐藤(弘)参考人 私からは感染症流行予測調査における麻しんの抗体保有状況、予防接種状況、そして本年度と過去との結果の比較について報告いたします。
 2ページ目に感染症流行予測調査の概要について示しております。本調査は予防接種法に基づく定期予防接種対象疾病のうち、結核を除く8疾病について調査を行っています。はしかにつきましても、はしかの感受性調査、これは抗体保有状況調査、国民がどれぐらいの免疫を持っているかについて調査を行っています。更に麻しんの予防接種歴調査として、どのような年齢の者がどういったワクチンを何回受けているかということについて調査を行っています。
 次の3ページ目のスライドから早速結果をお示しいたします。
 まずは2012年度の麻しん予防接種状況についてです。横軸に年齢、縦軸に接種率、接種の割合を示しています。1歳では約7割弱が1回以上接種しており、2歳以降ではおおむね90%以上が1回以上の接種率となっています。赤で示しました所は、2回の麻しんワクチンの接種機会があった年齢層のうち、着実に2回接種していた者の割合となっています。
 続いて4ページ目、2006年度と2012年度の麻しん予防接種状況の比較についてお示しいたします。こちらは、2012年度末までに麻しんワクチンを2回定期接種する機会があった年齢層と考えられる5歳から22歳について、接種回数が明らかなもののみで比較しています。2回接種開始初年度の2006年度では、ほとんどの年齢で2回接種者の割合は10%未満でした。それが本年度に入り、右側のグラフのように2回接種者の割合は増加しています。ただし5歳、12歳、17歳といったように、第2期、第3期、第4期の者がまだ2回目の接種を行っていない者が一部存在しております。
 続いて5ページ目のグラフになります。こちらは抗体保有状況について示しております。まず、赤の四角いドットで示していますPA抗体価、1:16以上の抗体保有率についてです。PA抗体価、1:16というのは抗体測定法のPA法で陽性の抗体価となります。こちらは2歳以上のすべての年齢層において95%以上の抗体保有率を示しています。2012年度以前はどこかしらの年齢層で95%未満だったのですが、本年度はついに2歳以降ですべて95%以上を達成しています。
 続いて青、三角のドットで示した抗体保有率になります。こちらはPA法で麻しん、修飾麻しん発症予防目安の抗体化とされます1:128以上の抗体保有率について示しています。こちらもPA抗体価は1:16以上とパラレルになっており、2歳以降で抗体保有率が上昇し、以降の年齢ではおおむね90%以上の抗体保有率を示しております。
 続いて、6ページ目の抗体保有状況について御説明いたします。予防接種状況と同様、2006年度と2012年度の比較についてグラフを示しております。まず、左側のPA抗体価、1:16以上については2006年度、青、三角のドットで示した抗体保有率は約7割の年齢で95%以上の抗体保有率だったのに対し、本年度はすべてで95%以上を達成しています。
 続いて右側のPA抗体価、1:128以上につきましては2006年度は6歳のみで90%以上であったものが、本年度は多くの年齢、4年齢を除き90%以上の抗体保有率を示しています。
 続いて7ページ目、結果の最後のスライドになります。こちらは近年10年間、2003年度以降の調査結果について、下の各年度における接種対象者の年齢の表に従い、その平均抗体保有率を年度の推移で見たものになります。まず左側のPA抗体価1:16以上については、第2期接種対象者は2005年度以降は95%以上となっております。又第3期、第4期接種対象者の抗体保有率については2009年度以降、95%以上となっています。
 続いて右側、PA抗体価1:128以上につきましては、まず第2期接種対象者は2004年度以降、2010年度を除きますが90%以上となっています。又第3期、第4期接種対象者につきましては2009年度以降上昇し、昨年度、そして本年度は90%以上を示しました。
 最後、8ページ目のまとめに入ります。まず予防接種状況について、1回以上接種者、結果では接種歴不明者を含めた結果を示しておりますが、接種歴不明者を除いた場合で見ると1歳で77%、2歳から30~34歳群までは90%以上、特に2歳から21歳では95%以上を占めておりました。又、2回以上接種者については、2012年度末までに2回の麻しんワクチンの接種機会があった年齢層、これは1990年から2006年度生まれとなります。2012年度の調査時点では6歳から21歳、又一部の5歳、22歳で2回以上の接種者の割合が多い。接種回数が明らかな5歳から22歳における割合は、2回接種初年度の2006年度と比較して57ポイント上昇しました。
 一方、抗体保有状況については、PA抗体価1:16以上については2歳以上すべての年齢層で95%以上に達しております。又、第2期対象者につきましては2005年度以降、第3期、第4期対象者につきましては2009年度以降95%以上でした。PA抗体価1:128以上につきましては、2012年度末に2回の接種機会があった年齢層ではおおむね90%以上でした。更に年度推移を見ると、第2期対象者においては2004年度以降、第3期、第4期対象者では2011年度以降90%以上でした。
 本調査の結果から、予防接種率の向上に伴い抗体保有率の上昇も認められておりますが、今後もこの状態を維持していくことが重要と考えられます。又、2回接種がまだ完了していない者について、その抗体保有状況を注意深く見ていく必要があると考えております。以上です。
○加藤座長 続きまして資料4、大石参考人、5分間でお願いします。
○大石参考人 私からは資料4の病原微生物検出情報月報、英語で言うとIASRなのですが、これについて簡単に紹介させていただきます。この月報は国立感染症研究所と、厚労省健康局結核感染症課から毎月発出されているものです。麻しんについては毎年1回、特集を組んでいまして、この2月号は2012年の麻しんの特集です。その特集の要約の部分が、3ページまでに記載されています。この内容については、先ほど結核感染症課から御紹介になった内容と同じですので、繰り返しは避けたいと思います。
 ただ1つ、ワクチン接種率についてのまとめが記載されていまして、2011年度のワクチンの全国接種率は、第1期、第2期、第3期、第4期、それぞれ95%、93%、88%、81%であり、第1期は目標の95%以上を連続で達成したということが記載されています。
 3ページ以降に麻しんの特集関連情報が記載されています。2012年の海外の麻しんの情報、そして2012年度の麻しん抗体保有状況及び予防接種状況。これについては今、佐藤さんが御紹介されたものです。8ページには麻しん含有ワクチンの接種率調査の状況が記載されています。
 そして11ページには、全国市区町村における麻しん対策についての調査結果が報告されています。市町村でいかにすれば接種率が上がるのかということを、感染症情報センターのほうで調査した内容です。
 13ページにはタイから輸入されたD8型による麻しん集団発生事例の報告が、宮崎県からありました。14ページには茨城県における麻しんの検査診断の内容が報告されています。17ページには沖縄県における麻しん発生ゼロの検証ということで、特集があります。19ページには麻しんに関する特定感染症予防指針の改正について、これも先ほど御紹介があったものです。
 20ページ以降は、速報や国内情報など、それらの麻しんとは直接関係ない内容もあるのですが、そういった情報を記載しています。最後のページは、特集の記事が英訳されていまして、海外の方にも読んでいただけるようになっています。以上です。
○加藤座長 ありがとうございました。資料1から資料4までについて、御意見はありますか。
○前田構成員 麻しん排除の定義についてお伺いします。ここで「適切なサーベイランス制度の下」となっていますが、この「適切」というのは、どの程度をもって「適切」と言うのか。その前段で、検査診断例が75%程度という話がありますが、その検査診断が100%にならなければ、「適切なサーベイランス」と言えないのかどうかという、その点です。極端に言えば、単発例程度のものはよくて、一定の土着株による流行的なものだけを言えばいいのか。
○結核感染症課課長補佐(難波江) サーベイランス制度、どのようなものが適切かというのは、今WHOのほうで議論がされていまして、インディケーターという形で、例えば上がってきた何例のうち、取り下げ例が何割くらいあるとか、検査診断例がどのぐらいあるかというのを、インディケーターという形では示されていて、今議論が行われて、今月にもまた会議があって、そこで議論が深まる予定になっています。
○前田構成員 では、検査の内容も含めて、そういう所で決まっている。今、血液、尿、咽頭ぬぐい液が求められていますが、それが全てなければいけないのかという、その辺の実務的なことも、今後示されてくると理解してよろしいでしょうか。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 検体について、竹田先生か岡部先生がもし御存じでしたら。
○竹田構成員 疑い例の何パーセントに検査をしなければならないかということは、かなり明確に記述がありますが、どの検体ということで、3つ全部そろえなければならないとか、そこまでは明記されていなかったと思います。
○加藤座長 質問がなければ、私からお聞きしてよろしいでしょうか。微研にお尋ねしますが、もし先ほどのように、年齢を超えた方で風しん、麻しんが多いという場合に、MRワクチン並びに麻しん単味、風しん単味ワクチンの供給量は十分にありますか。
○福田構成員 これまで、この検討会でも非常に長いスパンの中で供給計画を立ててまいりましたので、非常に安定的に供給はできました。ただ、今回のように突然発生してくるような風しんに対して、急激な増産がなかなか難しいこともありまして、本日の報告によりますと、風しんの接種を受けていない男性、もしくは麻しんワクチンを1回しか受けていない方への対策としては、やはりMRワクチンで対策をするべきではないかと。
 この対策を中長期的に見据えていただくと、私たちも非常に安定的にワクチンを供給できるということになります。ですから、4月からいきなり制度として発出されても、なかなか供給が間に合わないので、1年、2年という長いスパンの中で政策を立てていただければ、供給は安定的にできると考えています。
○加藤座長 厚労省が具体案を出せば、それに対応できるということですね。
○福田構成員 はい。
○佐藤(秀)構成員 福田構成員もおっしゃいましたが、ワクチンを急に増産といっても一定のスパンがいるので、早めに提示していただければというのが1つと、単味ワクチンよりも、既に定期接種として主に使われているMRワクチン。3期、4期が今年度で終了しますので、供給量的にはそちらを使っていただければ対応できると考えています。
○加藤座長 ありがとうございます。関連する質問はありませんか。では、ほかのことで私から厚生労働省に聞きます。韓国で一度なくなったものが、また出てきましたね。あの株は日本と同じですが、どのような株が、どのように出てきたのでしょうか。
○結核感染症課課長補佐(梅木) 詳細な株の情報については存じ上げません。
○加藤座長 そうすると、韓国の再流行というのは、自国から出た、自国の株なのでしょうか。日本のように外国から入ってきた株なのでしょうか。そういう質問です。
○結核感染症課課長補佐(梅木) 現在は確認していませんので、確認します。
○加藤座長 岡部委員、何か情報はありませんか。
○岡部構成員 韓国はたぶん遺伝子型まで詳細には発表していないのではないかと思いますが、データを確認して、事務局から後日改めての報告とさせてください。また近々のWHO会議ではそのような話も出ると思うので、改めて報告します。
○加藤座長 では、事務局と同じというお答と取ります。ほかに何か御意見はありますか。それでは報告事項に入ります。事務局の梅木補佐より、5-1と5-2をお願いします。
○結核感染症課課長補佐(梅木) それでは報告事項に移ります。資料5-1は「指針改正に伴う各種ガイドラインの改正案」という形でお示ししているものになります。これは先ほど申し上げたように、指針の改正が本年度になされまして、来年度4月1日から新たな改正指針のもとで対策を進めてまいります。その指針を改正したことに伴いまして、これまで使用していたガイドラインを、新たな指針に合わせた形で作り直しているものとして、現在提示している案になります。
 まだこれで完全に、このガイドラインで行うことが決まったわけではありませんが、1.は医師による麻しん届出ガイドライン、2.は麻しん発生時対応ガイドライン、3.は都道府県における麻しん対策会議のガイドライン、4.は医療機関での麻しん対策ガイドラインという形で、改正を予定しているということで報告をいたします。
 続いて資料5-2、こちらは「麻しん排除認定会議開催要綱」というものです。これは新たな改正指針に盛り込まれた、この会議を設置するということを謳っているものになります。この会議の目的というのは1番に記されていますように、世界保健機関西太平洋地域事務局が管轄地域における麻しん対策の実施及び患者数減少の状況から、当該地域における排除計画を遂行するために、加盟国に対し「麻しん排除に関する進捗状況報告書」を作成するために、認定会議の開催を求めています。これに対応すべく、本会議を開催するという形です。
 その裏のページには、麻しん排除認定会議構成員の名簿が記載されています。以上で報告を終わります。
○加藤座長 ありがとうございました。それでは資料4と資料5に関して、何かご質問がありましたらどうぞ。それでは、先に行きましょう。本日は貴重なお時間をいただきました石田参考人と東尾参考人から、各々約5分ずつくらい、御意見がありましたら。なければ結構ですが、もしありましたらお聞かせください。単なる感想でも結構です。では、石田さんからどうぞ。
○石田構成員 初めて参加させていただきまして、早かったので理解が追いついていないかもしれませんが、そもそもワクチンの接種率は、私はもっと高いと思っていたのです。例えば茨城だと、先ほどもありましたように90%を超える、あるいは90%近く接種率がある、いわゆる大都会でない所。今回は2012年ぐらいで風しんがすごく流行ったときの都会、東京、神奈川、大阪もそうでしたが、大都会はもちろん混んでいるから、いろいろ移りやすいのでしょうけれども、そういう所の接種率が悪いという理由は、何かあるのでしょうか。
 それと、そもそもこれは義務化されているのですか。
○結核感染症課課長 予防接種法という法律がありまして、かつては打たなければならないという義務の規定でした。ただ、平成6年に法律を改正して、努力義務といって、いわゆる「ねばならない」という形ではありません。あくまでも御本人が、最終的に自分の判断で打つという形になっています。
 それから、接種率に地域差があるというのは、ワクチンによって都会で低かったりとか、あるいは逆のパターンもあるのですが、やはりそれぞれのワクチンに対する、その地域の関心の度合であったり、あるいは行政の普及の仕方とか、そういうことによって差が出てきているのではないかなと思います。
○石田構成員 では、最後に1つだけですが、義務化が努力義務に変わったというのは、やはり副作用とか、そういう部分があったからなのでしょうか。
○結核感染症課課長 おっしゃるとおりでして、ワクチンというのは身体に異物を注入するものですので、副反応というのも避けられません。80年代から90年代にかけて、当時は義務で打っていましたので、残念ながら健康被害が発生した方々が、国を相手に訴訟を起こされて、平成4年から5年にかけて、国が敗訴するということがありました。
 その当時の世論は、こうやっていつまでも強制的に打つのはいかがなものかという世論でしたので、そういうこともあって平成6年に法律を改正して、義務をやめて努力義務に変えています。
○石田構成員 分かりました。
○東尾構成員 今と同じような質問になるのですが、その努力義務というのは、任意ということとはまた別ですか。
○結核感染症課課長 完全な任意ではないのですが、一応、法律上は御本人に接種することを努めるという、全くの任意ではなくて、かといって義務でもない、その間ぐらいの感覚ではあるのですが。
○東尾構成員 というのも、今、子供が生まれて予防接種をするときに、呼び方がたくさんあって、それによって値段が違ったり、国で払っていただけるものと、任意だとお金がかかったりという、お金がかかるのが結構高くてびっくりしたものがあったので、そういうことで受けたくても受けられないとか、そういうものがあるかと思うのですが、勉強不足ですみません。努力義務の場合は、お金はかかるのでしょうか。
○結核感染症課課長 恐らく予防接種法の定期接種に位置付けられたもの、法律に位置付けられたものは、多くの自治体は無料でやっていると思います。
 まだ位置付けられていないワクチンがありまして、それは完全な任意のものですので、恐らく一部の自治体で補助を出している所もありますが、そうでない所は完全に有料になっているかと思います。
○東尾構成員 今回、勉強させていただいて思ったのが、すごく大切なものであるにもかかわらず、受ける側としてはここまで勉強できないので、義務であったら受けなければいけないもの。呼び方によって、これが大切なものか、そうでないかというものを簡単に判断してしまうところが、自分で今まであったので、これが努力義務であっても、何で努力義務になったのかというバックグラウンドが分からないと、義務であるべきものが、そういう訴訟があったからとなることによって、受けなくてもいいのかと思ってしまったりするところがあるので、そういうことではないのだよというのを、もう少し自分でも、友達や口コミで広めさせていただければと思いました。ありがとうございました。
○加藤座長 ありがとうございました。それでは、本日の取りまとめについて、結核感染症課長から簡略に御説明ください。
○結核感染症課課長 先生、まだ10分ありますから、もう少しほかに御発言されたい方もいらっしゃると思うので。
○加藤座長 それでは竹田委員。
○竹田構成員 石田委員がもしかすると心配しているかもしれないと思うことを、1つ補足させてください。副反応の話が出ましたが、ワクチンも様々なものがありまして、はしかと風しんのワクチンに関して言いますと、効果も安全性も際立って素晴らしいワクチンです。
○畑構成員 SSPE青空の会の畑と申します。患者会の立場で発言させていただきますが、排除が近くなっているということですが、我々の病気というのは治すことができないのです。一旦かかると、どんどん亡くなっていくしかない。そういう非常に怖い病気です。
 だけどはしかがなくなれば、この病気は間違いなくなくなります。だから我々としては、この病気をなくしてほしい。そのためにははしかをなくしてほしいということを、ずっと訴えてきています。
 まず予防接種の意義ですが、我々患者の立場から言うと、病気にならないために、自分たちの子供を守るために、ガードするための予防接種ではなくて、病気をなくすための予防接種です。自分の子供がもしかかって治っても、ウイルスを媒介する作用を自分の子供がもししたとしたら、もしくは大人でもしたとしたら、必ずウイルスが生き残っていくわけです。誰かにまた移して、世の中にウイルスが生き残るのを助長することになります。予防接種を打っておいて、自分たちがかからないようになっていれば、自分が媒介することにならなくなります。そうすると、この病気はなくなります。
 我々はこの3年で7人ほど亡くなっていますが、その7人の亡くなった子供たちというのは繰り返してほしくない。私の子供も2年前に亡くなっていますが、そういうことが起きないようにするための予防接種である、そういう病気が今後続かないようにするための予防接種であるということを是非。単に自分の子供を守るというのは、第一義的にはそうですが、それだけではなくて、病気をなくす。そして世の中に病気がない、素晴らしい日本の国土を作る。そのために予防接種をやるのだということを啓蒙していただければありがたいと思います。よろしくお願いします。
○加藤座長 畑委員のお子様は、私が主治医でして、診断から治療まですべからくやってきたということです。それでは、せっかくですから一通り喋っていただきましょうか。
○蒲生構成員 私は「ひよこクラブ」という育児雑誌で、編集長を6年ほど勤めさせていただきました。その立場からお話します。勧奨接種と任意接種という差が、ずっと分かりにくい。なぜ全てが無料にならないのかということを、ずっとこういう場所で訴えてきたのですが、今日、東尾さんが言ってくださったのが、ものすごく厚労省の方にインパクトがあって、私は本当に嬉しかったです。
 本当にお母さんたちは、どうしたらいいのか困っている。分かりやすく伝えるということ。私たちメディアの立場でもそうなのですが、是非、厚労省としても分かりやすい言葉を使っていただきたいと思います。
 本当にお母さんたちは、どうしたらいいのか困っている。分かりやすく伝えるということ。私たちメディアの立場でもそうなのですが、是非、厚労省としても分かりやすい言葉で、重症化を本当にやめてください。分からないので、「重くなる」というのだけでも使っていただきたいと思います。
○小澤構成員 私は地方衛生研究所という、麻しんのウイルスの確定診断をするPCR検査、そういったものを全国でやっている衛生研究所の全国協議会の会長をしています。今後、来年度からは麻しんの疑いであるという、そういう届けが保健所に出されますと、全ての患者において検体を採取して、地方衛生研究所に運んで、そしてPCR検査を行って、麻しんの確定診断をすることが規定されるということになっていまして、地方衛生研究所は全例の検査をするということで、これから頑張ってまいります。よろしくお願いします。
○小森構成員 日本医師会では国民の方々とともに、医学的、科学的に必要なワクチンを全て定期接種化していただきたいという署名活動をしていまして、現在までに中間ですが100数十万人の国民の方々に御署名をいただいています。
 今、予防接種の改正案が上程されていますが、本当に子供さんを守るための必要なワクチンは、是非、定期接種化していただきたいと、国民の方々と一緒に今後も訴えてまいりたい。是非、御協力をお願いします。以上です。
○佐藤(恭)構成員 江戸川保健所です。保健所は麻しんの発生届があったときに、患者宅等を訪れて、積極的に疫学調査をやりまして、これが拡大しないようにということを努めているところです。その際、やはり早く確定診断、検査診断ができるということが、非常に有用かと思っています。
 現在、江戸川区では保健所でPCR検査を、相談に応じてすることを進めているのですが、なかなか活用していただけないところがありますので、できるだけ診療所の先生方、医師会の先生方に、PCR検査が有効であるということを普及していきたいと思っているところですが、これが保険適用がないというところなので、できれば保険適用ができるように御検討いただければ、もう少し普及するのではないかと考えているところです。
○増田構成員 3月でこのウイルスに対するワクチン接種が終了してしまいます。これは第3期が、あと20日ぐらいということですが、普及啓発の一環として、やはり教育を重視していきたいと思っています。
 具体的に申し上げますと、新学習指導要領が改定されて、感染症についての計画的な指導ということで、保健学習がかなり強調されています。こういったことを受けて、担任あるいは養護教諭等がしっかり連携をして、そして確実にこういった教育を子供たちにしていく必要があります。
 子供たちにこういった感染症についての理解とか、予防についての知識を与えることで、確実に子供たちは、家庭に帰って、お父さん、お母さんにこういったことを伝えるかと思いますので、そういったことで保護者の意識を変えることができれば、予防接種を受けていくという姿勢も大いに変わるのではないかと思っています。
 そういったことで、管理職というのは全体的なことを意識しながら、学校教育の中できちんと、養護教諭だけではなくて、全職員にこういったことをきちんと啓発し、指導の充実を図るように心がけていく必要があると感じています。以上です。
○和賀構成員 私も同じようなことになりますが、まず、これまで学校として取り組んできたことについて、御報告させていただきたいと思います。5年間の時限措置が始まったときに、まず行ったのが教職員の意識改革ということと、共通理解ということでした。そして未罹患者、未接種者の把握と、接種の勧奨ということで、接種率を上げるために努力をしてまいりましたが、一番大切だったことが、市町村の保健部局との連携ということ。
 それからもう1つ、先ほどありました教育という部分ですが、これは特に知識があっても、行動に移すことが大変難しいのです。そこで子供たちが、本当に接種に行くという行動に移すことで、自己肯定感を高めて、大切な自分を、そして周りの人を守るための大切なものなんだよということをしっかり教えて、接種率を上げるという努力をしてまいりました。
 今後ですが、学校として関われる勧奨の時期というのは少なくなりますけれども、やはり麻しんの感染力の強さ、合併症の重症性を考えますと、これからも学校でできる範囲の中で予防、そして流行防止ということで、努めていく必要があるということを感じています。
○知念参考人 文部科学省の知念と申します。これまで教育現場における取組としては、3期、4期の対象者が中学生、高校生だったということで、各学校において接種の勧奨ということで、子供たちに対しての周知を行ってきました。その結果、この5年間で非常に麻しん対策が進んだということで、文部科学省としても非常に喜ばしく思っているところです。
 先ほど和賀構成員からのお話にもありましたように、教育現場と保健部局との連携は非常に重要だと思っています。今後、文部科学省としては、第2期の子供たち、入学前に接種対象になる子供たちに対して、入学前の段階、就学時の健康診断等がありますので、その中ではしかをはじめ、全ての定期接種のワクチンについて、接種を勧奨するといった取組を進めていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
○加藤座長 ありがとうございました。それでは、一通りの御意見を伺いました。本日の取りまとめに入りますが、結核感染症課課長から取りまとめをお願いします。
○結核感染症課課長 それでは、まとめながら最後の言葉とさせていただきます。まず、今日は大変お忙しい中をお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。今日ははしかをテーマに御議論いただきましたが、はしかというのは、特に我々の世代は、みんな子供の頃にかかって、割と軽く済んだりとか、誰でもかかる病気というイメージが強くて、あまり深刻にとらえていただけない傾向があります。
 ただ、先ほどの説明にありましたが、1,000人に1人の割合でお亡くなりになるとか、畑さんのお子さんのようにSSPEでかなり重篤化するようなケースも実はあって、それはなかなか国民の方々には、まだまだ御理解いただけていないのではないかと思います。
 実は5年前に高校生、大学生の間ではしかがかなり流行して、いろいろな大学が入学式を開けないとか、いろいろな学校で休校したり、あるいはいろいろな社会的な影響があって、そのときにだいぶ社会問題化されました。更にそのとき言われたのは、ほかの先進国ではとっくに排除に成功していて、日本だけまだまだはしかがいつまでも残っていて、ほかの先進国から批判され、日本ははしか輸出国だと、かなりひどく批判をいただきました。
 そんなこともあって、5年間集中的に中学生、高校生、特に免疫がまだついていなかった中学生、高校生を中心にはしかの対策を強化して、先ほど来申し上げていますが、劇的にはしかの数が減ってまいりました。
 今は平成27年度をターゲットに、何とか日本も排除に持っていきたいと思っています。もう少しでできるというところまで来ています。既に土着の株は、ここ数年出ていませんので、このままの状態が維持できれば平成27年、あるいはその前で排除宣言ができるかもしれない。
 ただ、この最後の段階が一番つらくて、やはりもともとはしかというのは軽いのではないかとか、そういうイメージがまだまだありますし、なおかつ、かなりいなくなればなるほど、だんだんそういう病気というのは忘れ去られていって、はしかのワクチンの接種率が下がってくると、また再びはしかが猛威を振るうかもしれない。この最後の段階が非常に大事ですので、今回、たまたまキロロさんのお子さんが大きくなられて、御辞退されたので先ほど話題に出しましたが、高校の野球部の先輩でもあります石田さん、それから東尾理子さんに、この会のメンバーにお入りいただきました。お二人が入ったことによって、はしかについて1人でも多くの方が、特に後ろにいるマスコミの方にいろいろ記事なり、あるいはテレビに取り上げていただいて、注目をしていただき、いつまでもはしかというものを忘れず、ワクチンの重要さを忘れずにいていただければ、何とか平成27年までに排除の宣言ができるのではないかと思っています。
 それから最後に一言、風しんだけ少し申し上げますが、風しんも先ほど感染研からプレゼンテーションがありましたけれど、去年から今年にかけて久しぶりの、2004年以来の流行が起きつつあります。風しんもやはり、一応軽い病気ではあるのですが、妊婦さんがかかって、生まれてくるお子さんに先天性風しん症候群という、非常に重篤な疾患を引き起こすということで、無視ができない、非常に重要な感染症です。
 これについても、また後ろのマスコミの方に申し上げたいと思いますが、常に国民の方には注意を払っていただいて、あくまでもワクチンは、特に今の大人の方々にとっては、任意のワクチンで、自分の判断で打っていただくことになりますが、是非ワクチンの接種を御検討いただいて、そういう先天性風しん症候群を、1人でも少なくしていただきたいと思っています。
 我々厚生労働省も一生懸命、これから普及啓発活動をしていきたいと思います。構成員の皆様方にも、引き続き御指導いただきながら、なおかつ現場で普及活動、あるいはワクチンの接種なり、いろいろな取組に頑張っていただけたらと思います。本日はどうもありがとうございました。
○結核感染症課課長補佐(難波江) 次回の開催については、また御連絡させていただきます。
○加藤座長 これをもちまして、本委員会は終了です。ありがとうございました。


(了)

厚生労働省健康局結核感染症課
TEL:03-5253-1111(内線2383)
担当 予防接種係

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