2011年6月14日 平成23年度第1回 医薬品の成分本質に関するワーキンググループ 議事概要

医薬食品局

日時

平成23年6月14日(火)14時~17時

場所

中央合同庁舎第5号館 専用第20会議室(17階)

出席者

構成員(敬称略・五十音順)
  • 伊藤 美千穂 (京都大学大学院薬学研究科)
  • 梅垣 敬三 (国立健康・栄養研究所)
  • 海老塚 豊 (国立医薬品食品衛生研究所)
  • 大塚 英昭 (広島大学大学院医歯薬学総合研究科)
  • 小関 良宏 (東京農工大学工学部生命工学科)
  • 合田 幸広 (国立医薬品食品衛生研究所生薬部)
  • 関野 祐子 (国立医薬品食品衛生研究所薬理部)
  • 西川 秋佳 (国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター)
監視指導・麻薬対策課
國枝課長、蛭田、黒岩
食品安全部新開発保健対策室
松本

議題

(1)今後の食薬ワーキンググループの進め方について
(2)新規成分本質(原材料)の判断について

議事

(1)今後の食薬ワーキンググループの進め方について

今後の食薬ワーキンググループの進め方について必要な議論が行われた。

(2)新規成分本質(原材料)の判断結果

・シッサス・クアドラングアリス(葉・茎)
処方箋医薬品であるDurabolinと類似の筋肉増強作用を持つので、処方箋医薬品相当と判断する。専ら医薬品として使用される成分であると判断し、専ら医薬品リストに追加する。また、収載部位については、Durabolin様作用を持つ物質が含有されている部位が特定されていないことから、「葉・茎」だけでなく、「全草」とする。

・シャタバリ(根)
エストロゲン作用を持つステロイドサポニンを含む。専ら医薬品成分と判断し、専ら医薬品リストに追加する。収載部位については、根茎を持つことから、植物分類学上正確に表現するため、「根」ではなく「地下部」とする。

 ・フーディア・ゴードニー(地上部)
食欲減退作用をもつ糖化ステロイドを含有していることから、処方箋医薬品相当と判断する。専ら医薬品として使用される成分であると判断し、専ら医薬品リストに追加する。

・オロット酸
塩を除き専ら医薬品として使用される成分ではないと判断し、非医薬品リスト に追加する。また、収載時の名称は「オロト酸」とする。

・ウィザニア(葉)
劇薬相当の急性毒性を持つwithaferin Aを含む。専ら医薬品として使用される成分であると判断し、専ら医薬品リストに追加する。また、withaferin Aが「根」や他の部位にも含有していることから、非医薬品リストに掲載されている「根」も含め、「全草」を専ら医薬品リストに収載する。

・トウキ(葉)
専ら医薬品として使用される成分ではないと判断するが、十分な食経験がないことから、非医薬品リストには追加しない。

・ボタンボウフウ(根、根茎)
専ら医薬品として使用される成分ではないと判断するが、十分な食経験がないことから、非医薬品リストには追加しない。

・マグノフロリン
健康食品から検出された成分であって、既に専ら医薬品として使用される成分として判断しているマグノフロリンについて、専ら医薬品リストに追加する。

照会先

厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課

03-5253-1111(内線2767)