【照会先】

健康局 結核感染症課
係長  山田 大悟
(代表電話) 03(5253)1111

報道関係者各位

新型コロナウイルスに関連した患者(38、39、40例目)の発生について

本日(2月15日)、和歌山県より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例が3例報告されました。
 新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が国内で確認されたのは合計40例となりました。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。


概要
患者1
(1)年代: 50代
(2)性別: 男性
(3)居住地: 和歌山県
(4)症状、経過:
2月4日  発熱。
2月5日  38℃の発熱が持続あり。
2月6日  CTにより肺野に影あり。別の医療機関に紹介。
2月10日 CT上、肺炎像を認める
2月12日 県内の医療機関を受診。
2月14日 別の医療機関に入院。新型コロナウイルスの検査を実施。
和歌山県内の地方衛生研究所においてPCR検査を実施し、同日陽性と判明。
(5)行動歴:
国内29症例目の医師が勤務していた医療機関に勤務(詳細調査中)。
2月4日、5日、7日、10日に出勤。
本人からの申告によれば渡航歴なし。

患者2
(1)年代: 50代
(2)性別: 女性
(3)居住地: 和歌山県
(4)症状、経過:
2月7日 微熱あり。
2月14日 朝36.6℃→ 昼37.1℃であり、軽い咳症状が出現。
      夫が新型コロナウイルス感染症患者の濃厚接触者として、検査実施のため、その家族として検査を実施。
     和歌山県内の地方衛生研究所においてPCR検査を実施し、同日陽性と判明。
     なお、診察時の体温37.5℃、咳症状あり。
(5)行動歴:
詳細は現在調査中。国内29症例目の医師が勤務していた医療機関に夫(患者1)が勤務。
本人からの申告によれば渡航歴なし。

患者3
(1)年代: 60代
(2)性別: 男性
(3)居住地: 和歌山県
(4)症状、経過:詳細は現在調査中
(5)行動歴:
1例目の医師が勤務する医療機関に入院中の患者。

  
◆国民の皆様へのメッセージ
○新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。

○湖北省または浙江省から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に保健所へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、湖北省または浙江省の滞在歴があることあるいは湖北省または浙江省に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください。

【多くの方が集まるイベントや行事等の参加・開催について】
〇多くの方が集まるイベントや行事等に参加される場合も、お一人お一人が咳エチケットや頻繁な手洗いなどの実施を心がけていただくとともに、イベントや行事等を主催する側においても、会場の入り口にアルコール消毒液を設置するなど、可能な範囲での対応を検討いただけますようお願いいたします。



















(その他)
今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、国民の皆様への正確な情報提供に御協力をお願いします。なお、現場での取材は、患者の方のプライバシー保護といった観点からも、お控えください。
 
(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。
○国立感染症研究所 人に感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html