田村大臣閣議後記者会見概要

H25.4.2(火) 8:32 ~ 8:42 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。今日は私の方から冒頭ですね、厚生労働省がワクチン開発について幅広く支援を募るため、ワクチン債を販売することになったとして、何者かが医療法人徳洲会の名前でパンフレットを作成してですね、勧誘を行っているという情報が入って参りまして、これはいわゆる医療法人徳洲会とは全く違うところであるわけでありますけれども、そこに私の顔写真を載せて、厚生労働大臣としてですね、私が宣伝しているかのような、そういうようなパンフレットが出回っております。お手持ちのものでございますが、もちろん、徳洲会とは関係はありませんし、私も一切関係がございません。非常に紛らわしいといいますか、悪意に満ちた、このようなパンフレットを作っているということでございまして、非常に憤りを感じております。本件については、私も、所管の警察署、消費者庁、東京都とも情報を共有しながらですね、消費者庁に対しては、被害が生じないように注意喚起をしていただくことをお願いいたしている次第でございます。 それからもう1点、ちょっと一部の報道なんですけれども、この間の私の厚生労働委員会の意見といいますか、質疑の内容がちょっと真意が伝わっていないものですから訂正させていただきますが、その報道でですね、私が委員会で、「安倍総理も認識していたと思いますが、解雇の金銭解決とは解雇紛争によるものを指すのが一般的だ」というふうな報道がなされているんですが、まず「安倍総理も認識していたと思いますが」という部分ですけれども、これはその前段が答弁の時にございまして、要は柚木委員からですね、事前か事後か、総理は認識していなかったんじゃないかと。つまり、金銭解決なるものを事前金銭解決のことを言っているのか、事後の金銭解決のことを言っているのか、これを認識していなかったんじゃないか、というような質問があったので、私は、総理はそれは認識していたと思うと。つまり、その時に私が説明したのは、事前ですね、つまり解雇裁判で解雇無効となる前にお金を渡して解雇するという直接的なやり方、こういうものに対しては世界中、先進国ではないんですよ、ということを御説明をしたんですね。それに対して総理は金銭解雇というのは基本的にそれを言うんである、という認識をして、そんなものはないということを仰られたということでございまして、その後、事後の解雇無効となった後の金銭解決に対して、それは総理やられないということでいいんですかという予算委員会の質問に対して、そういうことではないんですと仰ったのは、実はそういうような私の話を受けて認識をされて総理が言われていたということを、私が、総理は事後か事前かを認識されていたと思いますよと言ったのがこの部分でございまして、その後の「解雇の金銭解決とは解雇紛争によるものを指すのが一般的だ」、これも本来言ったのはですね、こう具体的に正確には言ったんですが、解雇無効の判決が出た後の金銭解決、つまりこれは言うなれば解雇紛争における金銭解決手段ですね、これを解雇の金銭解決と言っておられる向きがあると、そういうことを申し上げたわけでございまして、解雇とは本来そういうものじゃないということはその前段でですね、解雇とは一方的に事業主側が労働者に対して将来に渡って契約を解消するということを、本来解雇ということですよということを、事前に説明をいたしておりますので、そういう意味からしたらですね、いわゆる総理は十分に認識をされて、総理がやらないと言ったのは要するに事前の金銭解決であるということを、私が申し上げた上で、総理もその認識ですよということを申し上げておるので、私が総理の発言を修正したということは全くないということを御理解をいただければというふうに思います。以上でございます。

質疑

記者:
では質問させていただきますけれども、冒頭発言がありましたワクチン債ですけれども、これいつ頃から行われていたんですか。
大臣:
いや、それは私も分からないです、そんなのは。とにかく情報で、こんなものが出回っているよという情報を得まして、私も身に覚えがありませんし、医療法人徳洲会の方にもお話ししたけれども、うちは関係ない、ということで、医療法人徳洲会さんの方が、先に情報を得られて、こういうものが出ていますよ、ということで我々の方に来られたので、そういう意味では、いつから出回っていたのかは我々も全く把握できていないという状況です。
記者:
それとは全く別なんですけど、中国で発生した鳥インフルエンザのことですが、まだインフル特措法がですね、公布はされていても施行がされていない状況で、5月10日までには施行しなければならないんですが、一部報道で、今月末に施行になるという報道もありますし、特措法の施行日について何か変更点はあるでしょうか。
大臣:
状況を見ながらなんです。つまり、今回はまだヒト-ヒトにはなっていないという話なので、そういう意味では直接当たらない話になってくると思いますが、しかし、いつどうなるかは分からない、また、情報もどこまで正確なのか、いま情報収集をやっておる最中で、昨日もですね、官房長官、総理と相談される中で、私に対してですね、情報をちゃんと収集して、その上で、国民の皆様方に適切な情報をちゃんと提供しなさい、という指示を頂いたわけでありますけれども、まだ現状そこまでですね、情報が収集できていませんので、いま早急に、どういう状況なのか情報を収集しております。昨日、一部中国のメディアでは、ハトを介在してという話も出ておるようですが、我が方としては確認できていないので、そういうことも含めて、情報をしっかりと収集した上でですね、国民の皆様方に提供しながら、この特措法が必要な場合は、それを適用していかなきゃならんわけでありまして、今計画を作っておる状況でございますし、その後ガイドラインを作るわけでございますから、そういく意味では、それをちょっとスピードを速めなきゃいけない状況になるかも分からないということで、今準備段階ということでございます。
記者:
それとですね、今後ワクチンを作ることになりますと、ウイルス株を中国からもらう必要があるんですが、感染研がもうすでにお願いしていて、中国からも分かりましたという回答があったということなんですが、いつ頃このウイルス株が入ってくるというような情報はありますか。
大臣:
ちょっとまだそこまでは。詳しい情報は私どもに入ってきてないので。だけど、中国の方から頂けるというお話があるということは聞いておりますので、なるべく早く頂かないと、そもそも、今のところは、まだ、遺伝子の解析データを頂いて、それに基づいて色々と感染研の方で調査をしておるようでありますけれども、本物のウイルスが来ないことにはですね、いろんな意味でさらに深い研究ができないわけでございますから、早急に頂くようにお願いをいたしております。
記者:
それからですね、今日の閣議でですね、閣僚懇談会の場でですね、総理から何か御指示はあったでしょうか。
大臣:
いや、総理からはといいますか、昨日のうちに頂いておりますので、官房長官からそれに則って、しっかり対応をさせていただくということであります。
記者:
特に、このインフルエンザ関連の内容は特にありましたか。
大臣:
閣僚懇はいろんな話をしますけど、基本的に私の発言以外は外部には言えないことになっておりますので、申し上げません。
記者:
ワクチン債についての被害というのは出ているのでしょうか。
大臣:
今のところはまだ、こちらの方は我々のところには情報が入ってきておりません。一義的には消費者庁の方に情報が来るのかなというふうに思っておりますけれども、とにかく絶対にこれに引っかからないようにしていただかないとですね。私の写真まで使われておりますので、何としても被害が出ないように祈っております。
記者:
関連で、相談施設先は警察庁どちらの方になるかというのは、警視庁ということでよろしいでしょうか。
大臣:
ええ、こちらの方は警視庁の方にお願いしております。地元の方もですね、今日あたり、うちの事務所の方から地元の警察の方にいろいろと相談に行かせていただく予定です。
記者:
これ、顔写真が政務官のときの顔写真。
大臣:
いや、政務官なのか副大臣なのかわかりませんが。
記者:
今の写真じゃないですか。
大臣:
いや、これ太っているときですね。顔がぱんぱんですからね。ちょっと、今からみても何かぱんぱんで、この写真を使ってという気はしますけども。だけど、まあちょっと悪意に満ちてますね。これは酷いですね。医療法人徳洲会というのは有名な法人ですしね。それに私の顔写真、大臣名まで入れて、こういうものを使っているということは、非常に、正直言って詐欺行為に近いような話だね。我々全然実際問題どういう意図でこれを集めて何に使おうとしているのかさっぱりわからない状況ですけれども、人の名前をかたってやってること自体がですね、悪意に満ちていることは間違いないので、絶対こういうものは本当に使っていただきたくないなというのが切なる私の思いでございますね。また、憤りも本当に許せないという気持ちですね。今まであんまりこんな大臣を生々と使ってというのは私も記憶にないんで、ちょっと酷い話だと思います。
記者:
鳥インフルエンザの情報収集ということなんですが、省から職員を派遣したりとか何らか具体的な対応を今のところ考えておられることはありますか。
大臣:
大使館の方にも、うちの方から職員が行っておりますので、そこと情報をうまく交換しながらですね、一刻も早いといいますか、新しい情報を仕入れるようにということは言ってあります。

(了)