小宮山大臣閣議後記者会見概要

H24.4.27(金) 9:36~9:43 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
私の方から冒頭一つあります。 今日公表しました雇用情勢についてです。3月の完全失業率は、前月と同水準の4.5%、有効求人倍率は0.01ポイント改善して0.76倍、現在の雇用情勢は一部に持ち直しの動きが見られるものの、依然として厳しい状況にあると認識しています。今後とも、東日本大震災や円高による雇用への影響について、注視をしていく必要があると考えています。東日本大震災につきましては、雇用対策としてこれまでも『「日本はひとつ」しごとプロジェクト』の実施に全力で取り組んできましたが、これから本当にいよいよ復興段階になってきますので、被災地での本格的な雇用に結び付けていくように、雇用創出をするために、地元に今まであった産業への支援ですとか、新しい産業の仕組みを作るために、福祉ですとか新エネルギーなどの産業政策を推進するということ、被災地の強みである産業への支援策と、産業と一体になって雇用面の支援を行う、それからまたいつも言っているように、市町村が使い勝手の良いような形で、高齢者、若者、女性など仕事に結び付きにくい方へのモデル的な事業をすること、こうしたことにしっかり取り組んでいきたいと思っています。これもいつも言っていますが、なるべくハローワークで求人を開拓し確保して、また一方で(職業紹介の)担当者制などきめ細かい対応をして、何とか雇用を、一人一人の就業を希望する方に結び付けるように、更に全力を挙げていきたいと考えています。 私の方からは以上です。

質疑

記者:
まずは昨日の裁判、民主党の小沢元代表の裁判で、無罪判決が出ましたが、それについての受け止めをお願いします。
大臣:
これは司法判断ですので、私から特にコメントすることはありません。
記者:
もう一点、同じく昨日裁判がありましたが、薬のネット販売について厚労省の省令が違法であるという判決が出ましたが、これについて大臣のお考えをお聞かせください。
大臣:
そうですね、今ありましたように東京高裁で国側一部敗訴という判決が言い渡されました。現時点ではまだ判決内容の詳細について承知していませんが、国の主張が一部認められない厳しい判決であると認識しています。今後の対応につきましては、判決内容を十分に検討し、関係省庁と協議した上で決定していきたいと思います。これは利便性と安全性の問題なので、便利にインターネットを利用したいという方、またそういうふうにして販売をしたいという方がある一方で、やはり薬害に遭われた皆さんなどからは、慎重な対応を求める声もありますので、これはしっかりと慎重に対応するべきことだというふうに私は考えています。
記者:
小沢代表の判決の件、司法判断ということですが、判決は置いておいて、消費税について増税反対という声が今後勢い付くことが考えられますが、一体改革に必要なものだと何度もお伺いしていますが、この辺の説得をどのようにしていくかというお考えを伺ってもよろしいでしょうか。
大臣:
今回の社会保障と税の一体改革については御承知のように、昨年末と今年に入ってからもその決定をするところであれだけ丁寧に民主的に議論をして政府与党一体となってやってきたことですので、私はその社会保障の方の責任者としては、これはもう国会の中でしっかりと議論をしていただいて、一日も早く成立を図るということで、何らその姿勢に変わりはありません。
記者:
小沢元代表やその近い方の理解が得られるというようなお考えですか。
大臣:
党内でずっと議論し、話してきて結論出しています。ですからそういう中で何か大きな変化があるとは私は思っていません。
記者:
議論が逆戻りしてはいけないという。
大臣:
なぜ逆戻りするのですか。
記者:
薬のネット販売ですが、省令で規制していることについて厳しい判断が出ていると思うのですが、その点について省令ではなくて法改正すれば認められるかもしれない、どういうふうな形にするのか、それから政府の方針として閣議決定していると思うのですね。そのネット販売については安全性を確保した上で何らかの検討を行うということについては、規制仕分けでもそういう結論が出ていると思うのですが、今後の対応をお聞かせください。
大臣:
さっき申し上げたように、判決内容の詳細をまだ承知していませんので、しっかりとその判決内容を見て、検討していきたいと思っています。今、閣議決定というお話ありましたが、これは厚労省だけのことではないので関係省庁とも対応を協議していきたいと考えています。
記者:
関連なのですが、薬のネット販売で、今回の判決というのは省令で大事なことを定めていたことについて厳しい判決になったと思うのですが、今回の件に限らず、政府が政省令でどこまで決められるのかという行政の裁量の在り方についても影響が及ぶ話だと思いますが、その点について何かお考えがあれば。
大臣:
今度のことは今申し上げたように詳細はこれから検討しますので、このことが何か全部、政省令でやっていることに影響があるとは考えていません。

(了)