小宮山大臣閣議後記者会見概要

H24.3.27(火) 8:53 ~ 8:59 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日もこちらで落ち着いてできるのですが、今日私の方からは残念ながら何もありません。どうぞ何かあれば。

質疑

記者:
外国人の看護師の国家試験、昨日発表が行われまして、47人合格になりました。数は増えてますが、まだなかなか全体としてはどうしても低いということもありますが、今回結果についての受け止めと、今後の対応についてお願いします。
大臣:
そうですね。今までに比べると合格者の数は少しは増えましたが、全体からするとまだまだ厳しい状況であるという認識は持っています。先日もお話したように、やはり日本で、今回は看護ですがまもなく介護も発表になりますけれども、看護や介護というこれから人手が必要な部分で、海外から来て働きたいと思っている方が、日本語の壁でそれを諦めることがないようにということで、今色々工夫をしているところです。先日申し上げたように、医療の場合、特に看護師の場合は、命に関わるので、コミュニケーションが取れないとどうしてもまずいだろうというのが色々検討した結果でも出てきているので、それはそうだと思うのですね。そうした中で、私の判断で来年実施する看護師の国家試験から、候補者への特例として、試験時間を延長するということ、全ての漢字に振り仮名を振るようにということを指示しています。介護福祉士(の国家試験)は間もなく発表ですが、今回初めてなので、これについても先日から検討会を開催しました。看護師と同様に試験時間の延長など色々な対応を次の試験までに決めたいというふうにと思っています。
記者:
食品の新基準に関して4月から適用になりますが、茨城県などで魚の基準に関して一般食品の100よりも厳しい50という基準を県独自の基準として適用するという状況があります。こういった各自治体で独自の基準でやるということについては。
大臣:
茨城県の場合、大きくニュースになっていますが、これはその業界として新たな基準を超えないようにということで独自に取り組まれているものだと思います。今度の新しい基準値については、今までの暫定基準値でも十分に安全ですけれども、今は全体の放射線量が低下してきているということと、コーデックス委員会の指標で年間1ミリシーベルトを超えないようにという食品の国際規格に基づく、ということから今度は一層厳しい基準を4月1日から施行するわけです。これは、安全な上にも特にお子さんをお持ちの方などに安心していただきたいと、そのことによって日本の食べ物が本当に安全で安心して食べられるものだということを国内外に分かっていただくということから、風評被害を防ぐということにもつながると考えていますので、さらに、皆様方に新しい基準値の持つ意味をしっかりと周知していきたいと考えています。
記者:
原爆症の関係でお聞きしますが、先月9日に大阪地裁であった被爆者を原爆症と認めた判決ですが、厚生労働省は控訴されませんでしたが、その理由について。
大臣:
私も大臣就任当初からずっと言っているのですが、原爆症というのは国による非常に重い意味を持ったものであって、被爆者の方が御高齢になられているということもあり、しっかりと心の通うという言いますか、その方々にとって最善の対応をしたいという思いはずっと持っています。そういう意味で、司法と認定の差をどう詰めるかということをずっと検討していただいているので、なるべく早くその検討結果をまとめて、全体にしっかりした対応を取りたいと思っています。今回、司法がそういうふうに判断されたことを控訴をして引き延ばすということは、止めたいと思いましたので、そういう対応を取らせていただいています。
記者:
今回の方は心筋梗塞ということで申請していたのですが、被爆者団体からは心筋梗塞というがん以外の病気について、現在も厳しい審査が行われているのではないかという指摘がされていますが、今回控訴しなかったということでこうした審査のあり方について影響といいますか、あるいは積極的に改めるというお考えは。
大臣:
いろんなことを含めて検討会でやっていただいていますので、その結果を受けてなるべく皆様方にとっても納得のいく方向で結論を出していきたいと思っています。
記者:
岡田副総理が国家公務員の新規採用を抑制する考えを示されていますが、大臣としてのお考えをお願いします。
大臣:
それは、先日ここでも申し上げましたが、今は政務も含めて折衝している最中ですので、私の方からこれ以上コメントすることはありません。

(了)