小宮山大臣閣議後記者会見概要

H23.12.02(金) 8:40 ~ 8:50 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は、冒頭私から2点申し上げます。 今日、労働安全衛生法の一部を改正する法律案が閣議決定されました。この法案はメンタルヘルス対策の強化を図り、電動ファン付き呼吸用保護具を型式検定などの対象に追加するとともに、職場での受動喫煙防止のための必要な措置を講じることを事業者に義務付けるものです。労働安全衛生対策をより一層充実させるとともに、東日本大震災に対応した労働者の健康確保のために重要な法案ですので、この国会で成立をさせていただきたいと思っています。 もう1点は、明後日4日の日曜日から4日間にわたりまして、第15回ILOアジア太平洋地域会議が国立京都国際会館で開催されます。この会議は、当初4月に開催を予定していましたけれども、震災で延期になりました。それを、私が6月のILOの総会に行ったときに「原発の影響は大丈夫なので、是非こちらでやらせていただきたい」ということで、12月の京都での開催をもう一回決定をして、実現したという経緯がございます。4日の開会式では、野田総理から特別演説をいただく予定です。また、私がホスト国の労働担当大臣として議長を務めることになっていますので、会議運営にしっかりと貢献していきたいと考えています。5日には日本の震災経験を踏まえて、これもジュネーブでセットをしてきたものですが、自然災害対応のための雇用対策についての特別セッションを日本が主催いたします。この会議が、アジア太平洋地域のディーセント・ワークの一層の進展につながるものになるようにしたいと考えています。なお、4日の夕方、18時15分から現地で記者会見したいと思っていますので、取材の方をよろしくお願いいたします。 以上です。

質疑

記者:
文部科学省の方で給食の放射線検出機40ベクレル以下を検出するものを買う場合には、補助金を出すという通達が出ましたが、それについて大臣の受け止めをお願いします。
大臣:
文部科学省が発出した通知は、第三次補正予算で実施する「安全・安心のための学校給食環境整備事業」で、自治体が放射性物質の検査機器の購入する要件を、検出限界を1キログラムあたり40ベクレル以下とすることを通知したものです。これは、給食の基準を示したものではないと承知しています。厚生労働省としましては、食品の新しい規制値の施行に向けまして、薬事・食品衛生審議会と文部科学省の放射線審議会への諮問の他、WTOの通報やパブリックコメントなどの実施、全国各地での国民の皆様への説明会の開催を行う予定です。確実に4月の施行に向けて、こうした手続きを取っていきたいと思います。
記者:
一体改革についてなのですが、議論が大詰めに入ってきまして、年金の特例水準の見直しなど前に進むものがある一方で、年金の支給開始年齢の話、70から74歳までの医療費の自己負担の話など、なお反対論が強いものもあって、成案の中に考え方としては書いてあるのだけれども、なかなか給付の抑制とか負担増の議論が進んでいないのではという声も出ているのですが、そのような批判的な声に対して、大臣は今どのようにお感じでいらっしゃいますか。
大臣:
今仰ったような支給開始年齢を上げるというのは、これはもともと中長期的な課題なので、すぐ盛り込むものではありません。そういう意味で、一体改革の中身につきまして、おそらく近々ちゃんとお示しができると思いますので、それを見てからまたご質問いただければと思います。
記者:
労働安全衛生法なのですが、会期末かなり迫ってきてますが、大臣としては、この国会でという強い意思はおありでしょうか。
大臣:
もちろん、提出した法案については、この国会で成立できるように最大限努力したいと思っています。
記者:
メドについては大臣どのようにお考えで。
大臣:
とにかく、この国会で提出した法案は、可決していただくように、全力を挙げて努力していくということです。
記者:
年金改革についてですが、専業主婦の第3号被保険者の制度の見直しについて、厚労省案、2分2乗が今回ありましたけれども、先日の民主党の年金ワーキングチームでは、実態上あまり変わりないのではないかと退けられたと思うのですが、まずこれについての受け止めと、今後、第3号被保険者の見直しを、大臣としてはどのように進めていくおつもりですか。
大臣:
これは再三申し上げていますように、今回の第3号の見直しの案というのは、実質的には変わらない中で、考え方を変えていくと。半歩か一歩前進という言い方をさせていただきました。今のご質問につきましても、近々、全体としてのどういう姿でやるかをお示ししますので、その時までお待ちいただきたいと思います。これは、審議会の経過、それから党の議論の経過も受けながら、最後は私のところで判断していきます。
記者:
大臣ご自身は、働いて保険料を払っている人との不公平感については。
大臣:
近々それを出したところでしっかりとお答えします。

(了)