小宮山大臣閣議後記者会見概要

H23.11.04(金)10:10 ~ 10:16 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
お待たせしました。閣議終わりましたが、今日は冒頭私からの発言はありません。

質疑

記者:
年金改革の件について伺います。民主党のワーキングチームが、11月中に、来年の通常国会で提出する改革項目を絞り込むということを申し合わせたようです。低所得者の基礎年金の加算や受給資格期間の短縮など、機能を充実させる項目も多いですが、通常国会の冒頭では、どういった項目を法案に盛り込むお考えでしょうか。
大臣:
いつも社会保障改革全体については、全体像、絵姿をどう描くか、そしてそれぞれの項目の中で何を充実させていって、そのためにはどこを効率化というか、削れるところを削っていくかということや、ご負担も含めて納得していただけるような形でお示ししたいと申し上げています。年金についても、一体改革成案に盛り込まれた検討項目を、今、審議会の部会で各検討項目を検討してちょうど一巡したところですので、これからどう絞り込むのかを部会でも検討していくので、何を通常国会冒頭になるべくひとくくりにして出すかということは、まだ決めていません。検討しているところです。それは党での話し合いの状況も受けながら、全体として判断していきたいと思っています。
記者:
年金改革の件で、機能を充実させるものもありますが、一方で、給付抑制につながるような項目もあると思います。たとえば年金の給付水準、特例水準を本来の水準に戻す、2.5パーセント高いという部分を本来の水準に戻すという負担もありますが、世代間の不公平を早急に解消すべきという指摘もあります。ただ、一度に減額するのは難しいと思いますが、その点については何かお考えはありますか。
大臣:
言われたのは、マクロ経済スライドで適用すべきところに適用しなかったので、2.5パーセント分を今皆さまに多くお払いしている、という表現になるのでしょうか、そこを是正すべきだというご指摘もあります。それも検討項目の中の一つですので、どういう判断をするかは、全体の検討の中で判断をしていきたいということで、今どうするという考えを持っている訳ではありません。
記者:
もう1点そのことで、一度に減額していくのは難しいと思うのですが、段階的に減額しても、本来の水準に戻そうというお考えはあるのでしょうか。
大臣:
検討の中でそういう考え方もあるのではないかと思いますが、まだどのような形でやるのかやらないのか、やる場合にどうするのかということも含めて今検討中です。
記者:
後期高齢者医療制度の廃止を民主党は公約していると思いますが、一部報道で、それを巡って5つの見直し案が浮上しているということですけれども、現状の検討の状況はどうなっていますか。
大臣:
それは一部報道されました後期高齢者医療制度の見直し案、これは、関係者との内部検討用に要望を受けて作成されたものだと承知しています。ですから、5つの案と報道されていましたけれど、それを厚生労働省として示したというレベルの話ではなくて、要求に従って、議論の材料としてお渡ししたものという位置付けだと理解しています。後期高齢者医療制度の見直しにつきましては、社会保障審議会などで全国知事会を始めとする関係者のご意見もよくお聞きしながら、更に検討、調整してきたいと思っています。
記者:
臨時国会に提出する法案ですが、なかなか国会で日程がタイトで国対の方から絞り込みを言われていると思いますが、今まで言われていた法案の中で、出す出さないということが決まっていましたら、恐らく検討段階なのだと思いますが今の状況をお聞かせください。
大臣:
出すことを閣議決定しているのは、年金2分の1の法案と、B型肝炎の法案です。あと出したいと思っているのが、運用3号の不整合の問題、労働安全衛生法なのですが、予算委員会が与党で考えていたよりも期間が延びるとかですね、ちょっと会期が少ない中で、どのようにするのかということを今国会とか官邸とかで、また与野党と調整中と聞いていますけれど、私としては出そうとしている法案は出せるように最後まで努力していきたいと思っています。
記者:
確認ですが、今日は運用3号や安衛法は閣議決定していないということで。
大臣:
今日はしていません。

(了)