細川大臣閣議後記者会見概要

H23.07.22(金)8:37 ~ 8:45 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今、閣議・閣僚懇が終わりましてこちらに参りましたが、今日は特に私の方からご報告するようなことはございません。

質疑

記者:
セシウムに汚染されたわらを食べた牛の肉が全国的に流通したということで、食品の基準についてなんですけれど、緊急時の暫定基準のまま食品安全委員会などでも議論が進められていて、個別の基準が示されない可能性もあると。そのような中で、厚生労働省として基準値というものにどのように対応していくおつもりでしょうか。
大臣:
今現在は、原子力安全委員会での基準、これを暫定値として運用しているわけですけれども、これにつきまして、今、食品安全委員会の方で色々と評価をしていただいております。評価をしていただいたその結果に基づいて、厚労省としては審議会の専門の部会の方にかけまして、そこで具体的な色々な品目についての基準値を決めてもらうということになります。今それについて、食品安全委員会の方で検討をして、間もなく結論が出るんじゃないかと思っております。
記者:
幼稚園や学校の方でも、セシウムに汚染されたわらを食べた牛の肉が流通しているということですけれども、子どもに対しての対応というのもあるんでしょうか。
大臣:
今、そういう形で、給食にも汚染された牛肉が使われたと、汚染されたわらを食べた牛の肉が使われたと、こういうことでありまして、いろいろと国民のみなさまもご心配をされているだろうと思います。昨日、福島県の佐藤知事もわたくしのところにお見えになりまして、牛の全頭検査をしてくれというような要望もいただきました。したがって、わたくしとしては、19日だったと思いますが、一応、国の方針として本部で決めました方針、これをまず着実にやっていかなければいけないと思っておりますが、知事などの要請もございましたので、農水省あるいは官邸とも協議をさせていただきたいと思っています。
記者:
昨日、民主党の岡田幹事長が、2009マニフェストについて、見通しが甘かったと、それを国民に率直にお詫びしたいという発言をしたのですが、大臣としては2009マニフェストについて実現の見通しであるとか、有効性をどのようにお考えですか。
大臣:
昨日の幹事長の発言については、文書なども見ておりませんので、これに対して私の方からはコメントを避けたいと思います。前回の衆議院でのマニフェストは着実に進んでいる部分と、なかなか実現されていない点もあるということは私の認識としてありますが、全体的には私は着実にマニフェストは実行されているのではないかと思っております。
記者:
見通しが甘いという指摘には至らないということですか。
大臣:
これについては、どういう意味で岡田幹事長がそのような発言されたかどうかは、文章を見ていませんし、聞いておりませんので、その点についてはコメントを控えたいと思います。
記者:
それに関連するのですが、子ども手当に関して、民・自・公の実務者の協議が進んでます。すでに民主党は、金額は別にしまして所得制限の導入の案を提示しております。大臣はかねてから所得制限は、いれるべきではないというお話をしておりまして、そこは民主党との思いの違いが、すでに出ておりますが、所得制限についてはいかがですか。
大臣:
従来から申し上げておりますように、厚生労働省の方針としては、これまで通りであります。しかし、全体の政治状況、あるいはねじれ国会の中での与党の方針などいろいろあるかと思います。今、党の方で野党の皆さんと協議中でございますから、私どもとしては見守るということで厚労省としては、どういう判断になるか注視しているところでございます。
記者:
結果、所得制限が導入されたとしても大臣としては是とされますか。
大臣:
是とするとかいうようなことではなく、これは、今の大きな政治状況の中で党の幹部の皆さんが、ご努力をしていただいているということでございます。
記者:
昨日、福島県知事が持ってきた全頭検査の体制についてなのですが、法律上は都道府県事務だと思うのですが、そことの兼ね合いはどのようにお考えなのでしょうか。
大臣:
これは、たしかに自治事務でありますけれども、原発被害については、自治体の問題というよりも国全体の大きな問題だろうと思います。従って自治体の仕事といってもこれは国の方では自治体の仕事について全面的に協力をしていくということです。
記者:
資金面でとか、どういった面での協力になりますか。
大臣:
農水省もいろいろ考えていただいていると思いますが、私どもしては出来るだけ検査機器も協力、それからマンパワーの問題のようなことで、協力していかなければならないと思っております。

(了)