細川大臣閣議後記者会見概要

H23.06.21(火) 10:04 ~ 10:14 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
特に厚生労働省としての内容をご報告申し上げるようなことはございません。ただ、閣僚懇談会の最後のところで総理の方からは、復興基本法が成立をして、それが24日だと思いますが効力を発するようになると、それから25日には復興構想会議の方から報告もあるというようなことで、それらをしっかりと実現に向けてがんばっていきたいという趣旨のお話がございました。それから、税と社会保障改革につきましては、いろいろと関係者にはご努力いただいていると、しかしまだ最終的な取りまとめには至っていないところだけれども、よろしくお願いをしますというようなことが閣僚懇の最後に総理からの発言がありました。

質疑

記者:
税と社会保障の一体改革ですが、当初の方針では昨日の段階で政府・与党の案を示すということだったと思いますが、昨日の党の調査会で反対が相次ぎ決定を見送るということになりました。昨日の調査会の中では、菅総理が辞任表明をしているので、そういった総理の下で重要な決定をするのはいかがなものかというような声がありますが、大臣として菅総理の下で一体改革の成案を決定することは適当だとお考えになりますでしょうか。
大臣:
社会保障と税の一体改革につきましては、どの政権であろうともこの問題は解決して乗り越えていかなくてはならない大きな課題だと思っております。したがって、これまでも自民党政権の時にもこの税と社会保障の改革についてはもちろん取り組んでこられました。しかし、なかなか実現をしなかったということ。今、菅政権で取り組んでいますが、どの政権でもこの問題は乗り越えなければならない課題だと私は思っております。したがって、どの政権であるか、菅政権であろうとなかろうとやっていかなければと思っております。民主党の方の調査会では決まらないようですが、社会保障と税の一体改革は6月末までにということが当初からのものですので、私はその間に決まればいいのではないかと思っております。
記者:
菅総理は辞任の時期に関連して、特例公債法案の成立と二次補正の成立、加えて再生可能エネルギー促進法案の成立を手がけたいとおっしゃっていると聞いておりますが、菅総理が「これはやりたい」と言ったものは基本的に菅総理がメドのついたものであると見なすのであれば、それは政府与党として全て認めなくてはならないとお考えでしょうか。
大臣:
菅総理が自らの出所進退について「一定のメドがついたら若い人に責任を譲る」というような発言をされたわけですから、辞められる時期とかどういう条件で辞めるというようなことは、これは菅総理ご自身がご判断されることだと思っておりまして、内閣の構成員である私の方からとやかく言う問題ではないと私は思っております。
記者:
仮に菅総理がこれから三次補正をやりたい、来年度予算編成もやりたいとおっしゃられるのであれば、それが「メド」であると菅総理が判断するのであれば大臣はいつまで経っても支持をしていくというお考えということでよろしいでしょうか。
大臣:
二次補正をやるとおっしゃっているのだから、三次補正までは先過ぎるのではないでしょうか。これは私の感想ですが。
記者:
一体改革の関連ですが、党の調査会などでも消費税の増税、2015年度までに10%段階的に引き上げると、これについて明記すべきではないという意見がかなり出ているようですが、消費税の明記についてはどのようにお考えですか。
大臣:
これまでも申し上げたように、税と社会保障の一体改革は日本国として克服をしていかなければならない重要な課題だと思っております。したがって、そこに消費税が入ってくるということについては、私としてはそういうことが提案をされているのですから、これを乗り越えなければと思っており、是非乗り越えていただきたいと思います。
記者:
一体改革についてですが、2015年という時期を明示することについても党内から強い反発が出ているのですが、例えば党の意見を反映する形で2015年という時期を削除するということも選択肢としてあると思うのですが、大臣としては2015年という時期は明示すべきとお考えでしょうか。
大臣:
社会保障の改革をどういう時期を目指してやるかということは、当然前提として考えているわけですから、それに合うような形の税制ということも当然考えていかなくてはと思います。したがって、2015年ということを明記しているということ自体はある意味で私は当然ではないかと思っております。
記者:
先ほど「三次補正までは」というお話がありましたが、三次補正までに今考えられている二次補正と公債特例法案ということですが、後は再生可能エネルギーの法案がどうなるかということもあるかと思いますが、三次補正まで菅総理でやるというのは発言からすると不適当ではないかという感じでしょうか。
大臣:
まだ三次補正については明確ないろいろな話は出ておりませんので、それについてどうこう私の方が言うことではないと思いますが、三次補正というのは時期的にも相当先になりますし、そういう意味ではそこまでは考えておられないのではないでしょうかということです。全くのこれは私の推測です。

(了)