細川大臣閣議後記者会見概要

H23.05.20(金) 8:37 ~ 8:46 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

質疑

記者:
昨日行われました社会保障と税についての集中検討会議の中で、厚労省は医療機関を受診する際に通常の窓口負担に上乗せする形で定額の窓口負担を求めていくということを提案されていますが、それが100円程度という話もありますが、大臣としてはどのようなお考えで提出されましたか。
大臣:
定額の負担については具体的に金額を提示して提案したわけではございません。医療保険の中で、医療にかかる人について最低負担をしていただくこと、これを検討課題として提供したということでありまして、これから議論をしていただくということになります。
記者:
第二次補正についてですが、野党などは二次補正を今国会中にやらなければ内閣不信任案を提出するという構えを見せていますが、大臣としてはこのような野党側の主張についてはどのように思われますでしょうか。
大臣:
5月2日に第一次補正予算が成立しまして、規模的には4兆円を超える規模でございます。その第一次補正予算を着実に実行していくというのが今の段階だろうと私は思っております。第二次補正予算の規模とか時期とかということより、今は一次補正予算の執行をどのように確実にやっていくかということが大事なことだと思っております。
記者:
お茶の関係ですが、今は荒茶で出荷を自粛するように通知を出しているかと思いますが、生茶での規制を考えているということで、そうすると荒茶での通知は撤回しなければならないことになると思うのですが、その辺は消費者に混乱を与える部分があるのではないかと思うのですが、大臣としてはどのようにお考えでしょうか。
大臣:
先だって荒茶についても通知を出したと思いますが、そもそも基準を決めた時に、原子力安全委員会の基準を参考に今回暫定基準値を決めて運用をしているわけです。その基準値に沿って今回生茶と荒茶について測定をするということになっておりまして、厚生労働省としてはそれに従って通知を発出して検査をするということにいたしたわけであります。しかし、この問題については災害対策本部の方でどのようにするかということで、官房長官を中心に検討をしていただいているということになっておりまして、原子力災害対策本部で決定されれば、決定に従って厚生労働省としても対応をしていくと、このようになると思います。
記者:
「厚生労働省福島第一原発作業員健康管理等対策推進室の設置について」という広報をいただいたのですが、これは今日付ということでしょうか。閣議の内容もあわせてご説明お願いします。
大臣:
特に閣議でご報告することはございません。 皆さんにお知らせをしようと思いましたのが、厚生労働省の中に福島第一原発の作業員の健康管理についての対策室を設置いたしました。これは福島原発の大変厳しい中でも作業員の方が一生懸命がんばっておられると、その作業員の皆さんの放射線の管理とか健康管理をしっかりとやっていかなくてはいけないということで、これは5月17日に決定されました「原子力被災者への対応に関する当面の取組方針」いわゆる政府の工程表におきましても、被ばく線量管理、臨時の健康診断の徹底のための定期報告制度の導入とか、あるいは一定以上の被ばくが予想される作業について、作業計画の事前届出制度による被ばく管理の状況の確認や、あるいは大事なことは全ての作業員の方々の被ばく線量のデータベースの構築と長期の健康管理と、こういうことについて政府は全力で取り組んでいくと、工程表の中でも掲げられましたのでそれに沿って厚生労働省としてはしっかりと対応をしていこうということです。だいたい20人くらいの体制になると思いますが、対策室を設けて作業員の皆さんの健康管理をやっていきます。このことは作業員の皆さんもいろいろと不安を持って仕事をされているということもあろうと思いますし、また、国民の皆さんも「作業員の皆さんが危険な作業をされているのではないか」「健康が心配だ」とご家族も含め心配をされていると思います。そういう心配がないようにしっかりと国として放射線の管理とか健康管理に努めていくと、そのためにしっかりとした対応をするための対策室をつくったところでございます。

(了)