細川大臣閣議後記者会見概要

H22.11.24(水) 10:15 ~ 10:31 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議が終わりましてこちらにまいりました。今日は厚生労働省に関するものは特にありませんでしたが、北朝鮮の韓国の島に対する砲撃の件で総理の方からお話がありました。これに対しては一方的な砲撃で、北朝鮮の方を非難する、それから韓国の方を支持をすると、こういうようなお話で、国民の皆さんの安心・安全をしっかりしていきたいというようなお話がありました。その後で、今日お昼に韓国の李明博大統領と電話対談をすると、午前中に対策本部を設置するというお話がございました。その他には、先程も言いましたように、厚生労働省の関係はございませんでした。

質疑

記者:
子ども手当が今月中に上乗せ額などの目途をまとめると思いますが、所得制限はなしという方向なのか、どういった状態で協議が進んでいるのかお願いします。
大臣:
子ども手当につきましては、月曜日に私と玄葉大臣、党の方からは神本さん、それから平野副大臣、それから城島政調会長代理が集まりまして、この点についてお話を致しました。これは時間的には15分程度だったと思いますが、報告が主でありまして、副大臣会合で議論をした結果の報告が平野さんの方からありまして、そして、神本さんの方からは党の考え方、検討結果が話されまして、そして地方の団体との話合いを私の方から報告を致しました。そういうことで、党、それから政府の副大臣会合、地方団体との意見交換の報告をしたということで終わりました。だからまた次回話し合いをしようということです。
記者:
次回の大臣会合の日程はいつごろになるのでしょうか。
大臣:
まだ決まっていません。
記者:
月内に結論というか、ある程度の方向性を出していくことは変わらないのでしょうか。
大臣:
できるだけそういう方向ということだと思います。まだはっきりとしたところは出ていません。
記者:
今日、B型肝炎の札幌での和解協議が行われます。今日は国が何らかの回答を示すということになると思いますが、キャリアの扱いが国の従来の主張通りであれば、大臣がおっしゃっていた年内解決というのは非常に難しい状況にあると思われますが、それについてはいかがでしょうか。
大臣:
今日のお昼からでしょうか和解協議がありますから、この場では申し上げられませんが、B型肝炎キャリアのことだけではなくて、ほかの件についても提案をされるのではないかと思いますが、交渉の直前ですから、和解協議が終わった後にお話も申し上げられるかと思います。
記者:
年内解決という目途については。
大臣:
裁判所の方も一生懸命やっていただいておりますし、我々もそれを目指して誠心誠意協議に応じていくということで進めておりますから、私としては年内で基本的な合意に達するように努力をさせていただきたいと思っております。
記者:
介護保険部会が明日結論を取りまとめることになっていますが、介護度が軽い高齢者の自己負担を上げるなどの案に、委員からも、現場からも困るといった声が根強くあります。最終的には政務三役が党と調整をして選択肢のうちのどれかということをお決めになると思いますが、現状、どのように政務三役としてはお考えでしょうか。
大臣:
介護保険部会で検討をされておりまして、次の会合で介護保険部会での話をまとめていただけるかどうか、これはなかなか難しいところもあろうかと思います。必ずしも次でまとまるという風には聞いておりません。しかし、部会の方では一生懸命議論をしていただいているところでございます。どういう結論になるか、とりまとめしていただけるか、今度の部会というのはそういう意味では非常に重要な部会になろうかと思います。介護保険は重要な時期にきておりまして、高齢化がどんどん進んでいく、その中で費用がかかる、その費用をどのように公平に分担をしていただくかということで、介護保険制度を持続的にしっかりと、制度そのものを継続させていくということと、それからさらに介護サービスも拡充をしていかなければいけませんので、そのために地域でお年寄りが安心して老後を暮らせるようなシステムをどう作りあげていくかと、非常に難しいと言いますか、その解決のためには負担の問題をどのようにしていくかということが最後の詰めになってくると思いますので、そこは介護保険部会の方で鋭意議論をしていただいて、取りまとめをいただきたいと思っているところでございます。
記者:
介護保険部会では現状では、両論併記という形になるという見通しもありまして、政務三役あるいは政府として「どういうことになったから自己負担を増やして欲しい」ということをどこかで説明をして理解を得なければいけないと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
大臣:
まだ、介護保険部会の方で取りまとめまで出ていないところで、私の方からいろいろとお話するのもおかしいと思いますので、私としては介護保険部会の先生方に議論していただいて、取りまとめをしていただくということを強く望んでいるところでございます。
記者:
月曜日に全国知事会と総理との意見交換会がありまして、そこで地方から厚生労働省分野に関しては、子ども手当の全額国庫負担ということと、ハローワークの地方移管についての厚労省案についてちょっと否定的で、やはり、地方に移管して欲しいという二つの意見が出ていたのですが、それについて大臣の受け止めをお願いいたします。
大臣:
子ども手当についての全国知事会からのご意見というのは、私は都合があって意見交換会を欠席させていただいたのですが、地方6団体の代表の皆様から私ども政務三役が直接お会いしてご意見をお聞きいたしましたから、そこは知事会の意見も大体同じだったのではないかと思います。民主党はすべて国庫負担でやって欲しいという強い意見が多分出たのではないかと思います。なお、今日知事会で出たことについては詳しく私も聞きまして、それはそれでご意見として承っておきたいと思っております。 それからハローワークについても以前から「地方に移管して欲しい」という要望がありましたので、私どもとしても地方主権ということで、国の出先機関については地方に移管するということは大きな大前提の目標としてあるわけです。地方にどのようにして移管出来るかということについて検討してまいりまして、最初は地方との協議でハローワークは求職者のために出来るということで、一次的な試案を出したのですが、もっと踏み込んでということで先だって二次的な改革案を出しているところです。これについて地方では更に完全に地方移管ということを要望だと思いますが、この問題については厚生労働省としてはギリギリの線で、地方自治体の首長さんもハローワークに対して指示が出来る、ハローワークを利用して指示をしていただいて地域の雇用についての政策という面も自治体の意向で出来るような仕組みも作ったわけです。それを理解していただいてそういう方向に進むのか、これは全国知事会のご要望もありますが総務省の方ともいろいろ意見が違いますから、ハローワークの地方移管については片山大臣とも私の方で話し合いもしていきたいと思っております。
記者:
基礎年金の2分の1国庫負担の財源について、現在厚生労働省としてどのようなスタンスでいらっしゃるのかお聞かせください。
大臣:
概算要求で要求しておりまして、いよいよこれについてどういう形で2分の1を獲得していくかということで、折衝になっていくのだろうと思います。
記者:
既に2分の1断念という報道も出ているのですが、その辺についてはいかがでしょうか。
大臣:
それは全くありません。これはしっかりやっていきたいと思っております。
記者:
先ほどの菅総理の北朝鮮の発言は閣僚懇談会ででしょうか、それとも閣議での発言でしょうか。
大臣:
冒頭の閣議で話がございました。

(了)