塩崎大臣会見概要

H29.5.30(火)8:51 ~ 8:58 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。本日は雇用関係の数字が出ております。有効求人倍率でありますが、平成29年4月の有効求人倍率は前月より0.3ポイント上昇いたしました。その結果、1.48倍となりまして、43年2ヶ月ぶりの高い水準となりました。完全失業率は、前月と同水準の2.8パーセントのままでございます。現在の雇用情勢は着実に改善が進んでいるという認識には変わりがないということでございます。私からは以上です。

質疑

記者:
自殺対策白書がまとまりましたけれども、この中で日本の自殺率が世界で6位と大変高い結果であったわけですが、今後の対策などについてお話いただけますでしょうか。
大臣:
本日の閣議で、白書について御報告をいたしました。数字としては7年連続で減少はしておりますが、御指摘のように自殺死亡率は他の先進国と比べても高いわけであります。これが一体どういうことなのか、また、どういう手立てがあれば自殺率が下がるのかなど、具体的に私たちは考えていかなければいけないと思いますので、厚生労働省が中心となって、各省庁とも連携をしながら対策を更に加えていきたいと思っております。
記者:
大手製薬会社バイエル薬品のイグザレルトについてお伺いします。未報告の副作用症状が12件あったということで、改めて昨日厚生労働省から報告命令が出されましたが、大臣の御所感と国としての今後の対応についてお聞かせ下さい。
大臣:
バイエル社のイグザレルト錠のカルテ閲覧事案については、委員会でも取り上げられたり、色々問題になってきてまいりましたが、この調査を行う中で、未報告の副作用症例があったということが発覚を致しました。極めて残念な、遺憾なことであります。厚生労働省は既に今ご指摘のとおり、医薬品医療機器法に基づく報告命令を出しておりまして、このバイエル社に対して製造販売する全ての医薬品を対象として、未報告の副作用症例がないのかどうか、それから報告が遅れた原因などを徹底して調査するように命令を出しているところでございます。厚労省としてはこの調査結果を踏まえて、行政処分を行うことも含めて、これはもう当然厳正に対処していくということであります。
記者:
昨日で大臣は就任から1000日を迎えましたが、振り返られた感想を教えてください。
大臣:
あっという間の1000日でありまして、あまり自分では意識しておりませんでしたが、様々な問題に取り組まさせて頂いてまいりました。医療、年金、介護、働き方、援護もありますが、そういう中で色々な改革も試みさせていただきまして、大きな改革にも取り組みつつあるということであります。そういう意味で、改革するときには、色々やはりお考えがあるわけでありますので、そういった方々ときっちりと理解を深めていただくように対話をして進めていかなければならないなと思いながら、一方で改革をする際には、どうしてもこれまでやってきたことと違うことをやることになりますから、厚生労働省の役所の皆さんには、大変忍耐強く耐えていただいていることに改めて感謝を申し上げたいと思います。
記者:
その改革のひとつとして、待機児童対策にも取り組まれていると思いますが、新プランの作成が6月に迫る中で、検討状況等を教えてください。
大臣:
昨日、総理にも途中経過を報告を致しましたが、新たなプランについては、6月までに、総理は各自治体の状況を見極めた上で決定をしていくということを明らかにしてきています。現在、4月時点での待機児童数の把握に努めながら、新たなプランを作ろうということであります。この間、保活でご苦労されている8組のお母さん方、ご主人も来られましたが、色々お話を聞いて、やはりこの問題は喫緊のスピード感をもってやらなければならない、大事な問題だと改めて感じましたし、精神的にも極めて重たい経験をずっとしてきたという話を聞きました。それにしっかりと応えるようなプランを、どう作っていくかということで議論を深めているわけでございます。昨日の総理への報告も受けまして、これから更に拍車をかけて、中身をしっかりと詰めて行きたいと思いますし、当然これは女性の活躍というものが進んできたこと、これがひとつの大きな背景になっていることも事実であります。これは当然、更に進めていくことでありますから、そうなれば、更に待機児童対策は力を込めていかなければならないという覚悟をもってやっていきたいと思います。

(了)