塩崎大臣閣議後記者会見概要

H27.3.31(火)9:44 ~ 9:50 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。特に私からはありません。

質疑

記者:
昨日、毎月勤労統計調査の発表が延期になりましたけれども、大臣の受け止めをお願いいたします。
大臣:
お尋ねの件につきましては、公表予定の毎月勤労統計の一部の数値で、前年比の小数点以下の端数処理のプログラムのバグが生じている可能性があるため、精査の必要が生じたので、延期したものであって、精査が終わり次第速やかに公表するというふうに私は聞いておりまして、詳細についてはこういうことですから、担当課の方に聞いていただくということでお願いしたいと思います。報道関係者、それから統計を利用する皆様方には御迷惑をおかけしますが、御理解をいただければというふうに思います。
記者:
毎月勤労統計の関連で、今回は残念ながら発表されなかったわけですが、今後、実質賃金マイナス、前年比でマイナスと来ていましたが、今後の見通しをおうかがいしたいのと、もう1点賃上げの関連で、春闘はまた大幅な賃上げになりそうなんですが、今後の最低賃金のあり方についてお考えがございましたら、お聞かせいただければと思います。
大臣:
実質賃金の見通しというのは、今ちょうど春闘で、だいぶ出揃ってはいますけれども、まだこれから実体的に動くところがあるので、何とも言いがたいところであります。4月は御案内のように消費税の引上げからちょうど1年がたって、その分のプラス要因が、物価のね、剥落するということは国会でも何度か政府側から答弁しているわけであります。そういう動きはあるにせよ、実際どうなるかというのはふたを開けてみないとわからない。最低賃金については、基本的には今までもかなり大幅に上げてまいりましたが、基本的には生産性の向上に合った形で上げていくということが大事なので、生産性をどう上げていくかということも同時に考えなければいけないことであって、どういうふうにやっていくかということについては、また政労使などでの御意見も聞きながら、しっかりやっていかなければいけないというふうに思います。
記者:
明日発足される過重労働撲滅特別対策班について、設置するその意義をお教え願えますか。
大臣:
過重労働撲滅特別対策班というのが東京労働局と、それから大阪の労働局それぞれに設置をして、特に困難事案というか、非常に深刻な事案に特別チームで、「かとく」と我々は言っていますが、過重労働撲滅特別対策班でしっかりと見ていこうということで、やはり違法な長時間労働がかなり行われているところがあるので、それをどう、削減を実効あるものとして実現していくか、それから健康障害の防止を図るためにはまずは過重労働をさせないということが大事なので、ここを重点的に東京、大阪でですね、やっていこうということでありますが、これは別に東京と大阪に限ったことではないので、考え方としては全国でしっかりと見ていかなきゃいけないということで、我々の長時間労働の削減の本部でずっと重点的な監督をやってきましたけれども、これをさらに強化するということじゃないでしょうか。
記者:
昨日、千葉県がんセンターで、腹腔(くう)鏡手術、11件中10件問題があったという結果がでましたけれども、それについての御対応をどうされるかと、あと群馬大ともあわせてなんですけれども、こういった技術が未熟な医師に対する指導等を何らか厚労省として対応を考えられてますでしょうか。
大臣:
この腹腔(くう)鏡手術の安全性については特に群馬(大学附属病院)で事例がたくさんあったということもありますけれども、患者あるいは疾病の個別の状況などで、それぞれいろいろ配慮すべき点というのは違うんだろうと思うので、一概にこうあるべきだということで単純化はできないだろうと思いますが、一方で、今回の件は、昨日、第三者委員会の報告書が出たばかりで中身をまだ精査をしなきゃいけないというふうに思っていますが、手術の適用の判断とか、あるいは患者家族への説明の仕方とか、あるいは診療録への記載とか、倫理審査委員会のようなところにかけるかけない問題とか、様々あるようなので、よく精査をして考えなきゃいけませんし、腹腔(くう)鏡手術のあり方については、やはり実態がどうなっているのかということも含めて、この報告書をよく読み、群馬(大学附属病院)もありますから、よく考えていかなきゃいけないんだろう思いますけれども、何が問題の所在かをまず明らかにするかというところで、この問題をまず探っていくということが先にあって、そこからの話だと思います。

(了)