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平成23年10月14日

労働基準局安全衛生部労働衛生課

労働衛生課長 椎葉 茂樹

環境改善室長 亀澤 典子

中央労働衛生専門官 安井 省侍郎(5498)

(電話代表) 03(5253)1111

(夜間直通) 03(3502)6755

報道関係者各位


東京電力福島第一原発の復旧作業で使用している「呼吸用保護具」の装着に当たっての対応策


 厚生労働省では、東京電力福島第一原発の復旧作業に携わる作業者の内部被ばくを防止するため、作業現場で使用している呼吸用保護具(全面形マスク(注1))のフィットネス(注2)などの状況について、独立行政法人労働安全衛生総合研究所に調査を要請していましたが、このたび、その結果がとりまとめられましたので公表します。
 厚生労働省としては、東京電力株式会社に対し、報告書の提言を踏まえた対策の実施を指導しました。


【報告書の概要】

1 東京電力福島第一原発の復旧作業に携わる現場監督者6名と本店勤務の1名に対して、現在使用している呼吸用保護具(全面形マスク)を装着した際の漏れ率(注3)の計測と評価、漏れに影響を与えている要因の確認、その要因への対応策実施による改善状況の計測と評価を実施した。
2 現場監督者6名の漏れ率は、当初、1.1〜56.0%(平均17.4%)であった。
3 漏れに影響を与えている要因は、主に次の2点。
(1)眼鏡着用、綿帽子着用または前髪が呼吸用保護具の接顔部ですき間を生じさせる原因となっていること
(2)顔の形状や大きさが、使用していた呼吸用保護具と不一致であること
4 次の対応策をとることで、漏れ率は5%未満となった。
(1)眼鏡にシールピースを使用し、眼鏡のつると呼吸用保護具とのすき間を埋めたこと
(2)帽子や前髪が呼吸用保護具の接顔部に挟み込まないようにしたこと
(3)顔の形状や大きさに合った呼吸用保護具を選択したこと
5 電動ファン付マスク(注4)は、漏れ率の点では良好な防護効果が期待できる結果であったが、マスクが重い、マスクの形状に問題があるといった点が指摘された。
6 結果を基に、東京電力株式会社に対して、以下の5点について提言を行った。
(1)眼鏡使用者への対応策
(2)適切な呼吸用保護具の選択
(3)呼吸用保護具着用時の漏れ防止対策の励行
(4)電動ファン付きマスクの導入の検討
(5)新規入場者を対象とした呼吸用保護具の教育内容の改善

(注1)全面形マスクとは、眼、鼻及び口を覆うマスクのこと。他に、鼻及び口のみを覆う半面形マスクがある。
(注2)フィットネスとは、呼吸用保護具と着用者の顔面との密着の度合い。
(注3)漏れ率とは、環境空気が、吸気中にどれだけ漏れ込んだかを示す率。具体的には、マスク内外の粉じん濃度を測定し、その比率を求める。
(注4)電動ファン付きマスクとは、ろ過した空気を動力により供給する呼吸用保護具。

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