照会先

労働基準局 安全衛生部 安全課
建設安全対策室 室長 縄田 英樹
技術審査官 中野 響
(代表電話)03(5253)1111(内線5483)
(直通電話)03(3595)3234

報道関係者各位

「シールドトンネルの施工に係る安全対策検討会」の報告書を公表します

 厚生労働省では、このたび、「 シールドトンネルの施工に係る安全対策検討会」(座長:今田 徹 東京都立大学(現:首都大学東京)名誉教授)の報告書を取りまとめましたので、公表します。
 この検討会は、平成24年2月7日に岡山県倉敷市で発生した、海底シールドトンネルのシールド工法※による施工中に、トンネル内に海水が流入したことによって作業員6人が被災、うち5人が死亡するという重篤な崩壊水没災害を受けて設置しました。これまで3回の検討会を開催し、海底を含むシールドトンネルの施工全般に関する安全対策について、専門家による検討を行いました。
 厚生労働省では、今後、この報告書をもとに、ガイドラインを策定し、発注機関や関係業界団体などに安全対策の実施を求めていく予定です。
※シールド工法とは、トンネルの工法の一つで、シールドマシンで掘進しながら、その後方でセグメント(コンクリート造、鋼製等のブロック)を円筒形に組み立てて地盤の崩壊を防ぐ工事方法のこと。この工法で掘削されたトンネルをシールドトンネルという。

報告書のポイント

○災害の概要
○災害発生メカニズム
○シールドトンネルの施工に係る安全対策に係る提言
 • 発注者が元請事業者等にリスクアセスメントを求めること
 • シールドマシンのテールシールの止水性を確保すること
 • セグメントのリング構造が容易に崩れないようにすること
 • 十分な数のテーパセグメントを用意すること
 • 測量を適確に行うとともに、発進直後にも測量を行うこと
 • 掘進線の偏差が管理基準値を超えた場合は、直ちに掘進計画を見直すこと


(別添1)報告書概要[525KB] 
(別添2)報告書[1.8MB]