閣議後記者会見概要

H21.04.03(金)08:41~08:48 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議についての報告は特にございません。

質疑

記者:
今日から年金定期便の発送が始まりますが、それについて。
大臣:
これは標準報酬もそこに書いてありますし、自分が生まれた月に届きますので是非よくチェックしてもらいたいと思います。この前の特別便で、まだ訂正その他回答なさってない方にも「是非フォローしてください」ということを書いてありますので、よく見ていただいて少しでも正しい記録を正しくみんなの力で直したいと思います。特にオレンジ色の封筒で来られる方は何か問題がある可能性が高い方なので、とりわけ御注意して御覧いただければと思います。
記者:
B型肝炎訴訟で、札幌の原告に大臣が会われるという意向を示されていましたが、それについて。
大臣:
今、こういう国会日程で大変タイトなんですが、時間が許せばお会いしたいと思っております。訴訟中の方にお会いすることは裁判に影響を与えますが、訴訟が終わって最高裁の判決が確定していれば三権分立の立場からも問題ありません。時間が許す限り、難病の患者の方であれ、どんな方であれ会えるだけお会いしていますから、それはお会いしてちゃんとお話するのは時間が許せばお会いしたい思っています。
記者:
B型肝炎の方も国の責任等が焦点になっていますが、それについてやはり本格的に取り組むということでしょうか。
大臣:
これは、今、与野党の皆さん方でも議論をしてもらってます。与野党の議論も踏まえた上で、何ができるか、また、何ができないか色々な問題点もあると思いますから検討させていただきます。
記者:
いわゆる育休切りの話ですが、過去に比べて非常に増えているということですので、ペナルティがある男女雇用機会均等法に違反すれば適切な指導を行って、それでもきかなければ企業名を公表できるという話なのですが、今後どのように対応していくのでしょうか。
大臣:
これは全体の雇用対策でもあります。また、男女雇用機会均等法ということもあります。育休の間の手当を再就職した後ではなくて、その分も育休中に払うという法案も審議していただき、成立しております。ですからそういう考えがおりますので、それに反するようなことがあれば徹底的に指導をしていきたいと思います。全体の雇用情勢をよりよくするという大きな流れの中で、あらゆる施策を使ってそういうことがないように、働いている女性が妊娠、出産、そして、子育てし、仕事と両立させたいということを、それを理由に首を切るというは許されないことですから、きちんと対応していきたいと思います。
記者:
高齢者医療制度の見直しで本日与党PTがありますが、年齢区分の見直しなどは先送りされるようで、大臣の昨年の秋におっしゃっていた私案とも大分かけ離れた内容になりそうなのですが、そのことについてどうお考えですか。
大臣:
与党政府が協力して行いましょうということです。いつも申し上げているのは、私の案は私の案で一つの案です。いくつかのポイントについて軽減策も出ておりますし、今日また具体的に決まると思いますから、かなりの方向性は出てきていると思います。ただ、私は最終的には安定的財源、これは消費税の問題がありますが、その問題とも絡み、また、3年という中期目標もありますから、全体の社会保障政策の中で医療制度をどうするのか、そして、その中でとりわけ高齢者医療をどうするかについての議論が必要だと思い、「一年を目途に検討しましょう」と言って、春くらいを目途に政府・与党の一つの案を出そうということです。そういうことの一つの案が今日出るのだろうと思いますので、それを基にさらに精緻なものにできればと思っております。ただ、塩川さんが座長でしたので塩川さんとも話をして、全体の社会保障制度、安定財源を含めて、そういう中できちんと位置づけないと、これだけ突出的に変えると言っても、例えて言えば全体のマシーンの中の他の部品の話もありますから、大きな社会保障設計の中ということも考えながらが必要です。そういう意味で3年くらいの中期的に考えるという方向もあります。とりあえず、春を目途に一つの案をまとめてみようということで行いたいと思います。
記者:
B型肝炎の原告の方とお会いになられる件ですが、お会いになられる際には国の責任を認めて謝罪ということもお考えでしょうか。
大臣:
それは判決が決まっています。最高裁の判決が決まっており補償もし、謝罪もしています。係争中の方にお会いしてそこでそう言うと、裁判が確定しないのに行政府が勝手に右だ左だと言えないから、係争中の方に会うのは三権分立に反します。ただ、判決が確定して終わった人ですから、これは何の問題もありません、国が責任を認めているわけですから。ただ、その問題と、例えば、B型肝炎についてどういう法律を作るのか、それに基づいてどういう支援をするのかは与野党を含めてよく議論をしましょうということですので、そこははっきり分けた方がいいと思います。
記者:
大臣としても今抗ウイルスなどのB型肝炎に対する新たな支援策が必要だとお考えでしょうか。
大臣:
それは財源をどこから持ってくるのですか、他の病気との公平性はどうですかということ、それからインターフェロンと比べての金額の問題であったり様々な問題点があります。いつも言っておりますように、お金が無尽蔵にあればすべての難病の人を含め助けたい気持ちはありますが、全体のバランスなどを考えて何ができるかということを与野党で検討していただいておりますので、そういうことを踏まえてまた行いたいと思います。
記者:
高齢者医療制度の与党案がまとまるのですが、大臣の私案との摺り合わせというか調整というのはどのように図っていくのでしょうか。
大臣:
私の案は一つの考え方で、私案です。先ほど申し上げましたように全体の社会保障制度の中でどうするのか。いつも申し上げておりますように、医療は県単位がいいだろう、介護は市町村単位ではないかという話をしておりますから、そういう中で県単位の構造を作るためには先ほど言いましたように全体のマシーンの中でどの歯車をどう動かすかという問題もあります。ですから、私は私で一つの私案を提起したいということで、例えば、被用者はそのまま被用者で残れる仕組みで35万人くらい残しました。そういうことの一部分は今度の中に入ると思います。大きな制度設計ですから長期的な課題になるのだろうと思います。まだ党の中でも大臣の私案の方がいいよという議論もありますから、これはもう少し詰めていただきたいと思っております。

(了)