閣議後記者会見概要

H20.04.01(火)12:41~12:53 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議が少し遅くなったので、最初に閣議の点からいいますと、一つは、後期高齢者医療制度について、これはいい制度なんだけれども仕組みについてよく国民に周知徹底されていないのではないかという内閣総理大臣のご指摘がありました。それからネーミングもよくないのではないかとおしゃっていたので、早急に例えば、仮ですけど、高齢期高齢者ということではなくて「長寿医療制度」というような形で、通称としてそういう言葉もどうかと。そいうことを含めての国民に周知徹底するために、総務大臣と厚生労働大臣と協力して組織を立ち上げろということなので、長寿医療制度をきちんと国民に説明できるような本部を今早急に立ち上げたいと思っております。この点についても、後ほど紙に書いたものをお渡ししたいと思います。それからもう一つは、年金の方ですけど、明日名寄せに関わらなかった方々の、ねんきん特別便を明日から発送いたします。そしてどういう形式で発送するか、という点についても後ほど文書でお伝えしたいと思います。それから様々なデータで先般発表しましたけれど、その後出てきた新しい数字を、できる限り新しいものにしたものを、後ほどお伝えしたいと思います。それと窓口が大変混雑しているということなので、今までは月に土曜日1回しか開けていませんでしたけど、週末あと何日か開けられるように今手配して、4、5、6月くらいまでの月について何日に開けるというようなことを、お伝えして、またそれのカレンダーも後ほどお届けしたいと思います。ちょっと今日は閣議が長引いたので、一つは、今日のガソリンの税金の話で、各大臣から報告がありましたのと、それから公務員制度改革法案を閣議決定するということについて、またいろいろ議論がありましたので、そういうことで時間が遅くなってこの時間になってすみませんでした。以上です。

質疑

記者:
民主党の方が、大臣の問責決議案を提出するということを、決めたということですが、それについてはどう思いますか。
大臣:
まだ内容も聞いてませんので、各党がいろんな行動を起こされるというのは、各党のご決定ですからそれに対しては、またどう対応するのか考えたいと思います。今聞いたばかりなので。
記者:
また通った後どうするのかとかそこまでは。
大臣:
私は一つ一つ自分の職責を、年金問題にしろ、それから肝炎の問題にしろ、緊急医療体制にしろ全力を挙げてやっています。ですからそれは国民の皆さんが判断してくださればいいので。私は国民の負託に応えて厚生労働大臣として、これまで一生懸命やってきましたし、今後も引き続き努力をしていきます。国民のために仕事をするという、それ以外にありません。国民がご判断くださると、それ以上のことはありません。
記者:
後期高齢者医療制度が、今日からスタートされますが、やはり大臣の中でも周知徹底が行き届いてないというような感触はあるのですか。
大臣:
それはまず、高齢者を前期・後期と分けて後期高齢者という総理もおっしゃったように、ネーミングの問題もありますし、それからいろいろな激変緩和措置はとってあります。ですから例えば、個々の方にとっては、今まで息子の被扶養者になって保険料を払わなくてよかったのが、払うようになった。それは負担じゃないかと言えばそうなんですね。それは例えば、ガソリンもそうで、個々の人にとっては今日から25円安い、それはいいなと。ただやはり国家全体、国民全体のことを考えたときに、どうなのかということを考えないといけないので、そうするとやはり私は国民皆保険、みんなが保険に入っているというのは、絶対に維持すべきだと思います。そのときに財政上の問題がないかと言ったらあります。例えば、過疎の村で高齢者ばかり、こういう所の保険は成り立ちません、市町村単位だと。そうすると県単位にしてこれを成り立たせる、それで負担は個々の人にとって増える方はおりますが、こういった負担もなるべく増えないように、暫定措置をとります。しかし公費を5割入れ、若い人がこれを4割支える。そして高齢者の方が1割負担をして、負担と給付の関係を明確にして、そしてきちんと国民皆保険を守っていくという大きな国家百年の体計から考えたときに、私の基本的な考えは間違っていないということを、きちんと説明しなければならない。それは我々の説明も足りない可能性がありますし、いろいろな新聞のチラシとかそういうところでも出しましたけれども、しかし、それも不十分かもしれない。だからそういう国全体として見たときに後期高齢者の方々に、いかにいい治療と介護・ケアをやるかということが大事なんで、それをきちんとご説明する必要があると思います。それからもう一つは、やはり一般論ですけど、お年を召されてきて75歳以上になりますと、若い人とは違いますから、いろんな身体の特性が出てくることは確かです。私の母親のケースもそうでしたけれど、病気を治せばいいのかという観点からやるのか、それか管を体中に張り巡らして、きつくものすごく苦しまなければならない治療をやるのか、それとも病と共存するという言い方は、いいかどうか別として、あまり苦痛のない形で平穏に生活を送っていけるという、キュアーという意味での治療だけじゃなくて、ケアーというトータル的なことをやった方が、お年寄りは幸せじゃないかという観点もあります。こういうことをきちんと説明が十分できてなかったということで、早急に本部を立ち上げて総務大臣とも協力しながら、市町村にも徹底する、国民にも徹底する、こういうことをやって行きたいと思います。
記者:
いわゆるメタボ健診も、今日からスタートということですが、これについてどう思われますか。
大臣:
これは眼目は、生活習慣病が、多くの死因のもたらす疾病の原因となっておりますから、みんなで注意しましょうということで、ウエストが85cm以上とか90cm以上で格好悪いわね、とかいろいろな意見があると思いますけど、生活習慣病を予防するためにみんなで治療よりも予防という観点で、やっていこうということなので、実際やってみて、実際におなかを触られるのはいやだと言う方がおられれば、どういう風にするかとか、そこはまた工夫をしていきたいと思いますけれども、私はやはり生活習慣病というのは、これからの日本人が克服すべき課題だと思いますので、そのための第一歩だと位置づけていただきたいと思います。ぜひ保険者の皆さん方、国民の皆さん方のご協力がいただければと思います。
記者:
ちなみに大臣は受けられるのですか。
大臣:
私は、まだ正確にまだ計ってませんが、おそらく85cm以上あると思いますので、検査のときに受けたいと思っております。
記者:
今日問責決議案の関係なんですが、参議院に問責決議案が提出された場合、野党が過半数になって可決される可能性が高いと思うのですが、その場合可決されても大臣はやめるおつもりは現時点ではないということですか。
大臣:
それはまだ、そういう事態があってから考えるので、こういう信念とか問責というのは現実になってから考えないといけないので、あらかじめ申し上げることは避けたいと思います。
記者:
大臣ご自身としては、問責に値することを、やられているという風に思いませんか。
大臣:
それは各党がご自由に判断するわけでありますので、私自身はきちんと仕事をしてきたと、全身全霊をもって、誠意をもって国民の幸せのために仕事をしてきたと思ってます。いろいろ反省点はありますし、完璧だとは思っておりません。しかしきちんと仕事をしてきたということについては、はっきりと言えると思います。
記者:
民主党の方は、年金の公約が守られていないのだという主張を繰り返しているんですけれども、改めて3月末までの名寄せ公約というのは、大臣としてはどのように思いますか。
大臣:
それは何度も申し上げておりますように、選挙の時に自民党のビラや何かで、不正確な言葉でPRしたということについては重々反省しないといけない。しかしながら、コンピュータ上で5000万件を名寄せするという風にきちんと書いてあるわけですから、それは3月まできちんとやりました。そして、1030万人にねんきん特別便を送る。それで仕事をやめるわけじゃなくてねんきん特別便が終わった後もフォローするし、まだ未解明のものについては、今後も努力を続けていくということですから、私は政府与党の決めたことに従って、着々とやっておりますので、そういう意味で年金問題について公約が守られてないというご批判は当たらないとそういう風に思います。
記者:
2問あるんですが、厚生年金の保険料の改ざんの問題で、社会保険事務所の職員が主導して標準報酬月額を変えているケースだとか、いろいろ報告されているのですが、それについて全国調査なり、サンプル調査なりをする考えがあるのかということと、もう一点、後期高齢者の先ほど総理の方から長寿高齢者制度という、ネーミングの提案もあったそうですが、ネーミングは変える方向で検討しているのか。
大臣:
最初の問題は今調査をして、社保庁が主導であったのか、事業主か、こういうことをちょっと調査してからじゃないとわかりません。ですから、調査するように先ほどの委員会でもきちんと申し上げました。それから、ネーミングの問題は、そういうふうにご指摘がありますから、例えば、長寿医療制度というのか、ただ正式には後期高齢者ということになっていますので、通称で呼びやすいようにという形でイメージも良くなるようにという形で、長寿という言葉を使うかどうか、検討してと思います。
記者:
前向きにという感じでしょうか。
大臣:
はい、ですからやっぱり後期高齢者というのが言いにくいし、前期・後期をお年寄りを分けていいのかという、いろんな意見もありますから、やはりいかにして長寿の方の健康と生活を守っていくかという観点、例えば、長寿と言葉を使った方がいいような気がしますので、それも後ほど紙の形でまとめてやりたいと思います。
記者:
ポリフィリン症についてお伺いしたいのですが、現在治療薬が未承認なんですが、承認される見通し時期はあるのかということを。
大臣:
これは今まさに検討を進めていますけど、治験が蓄積しないと何とも言えないので、ですからできるだけ早く治験をやってくだいさいと言う形でメーカーには指示をして、開発は、もう進めてくださいということで指示はしております。
記者:
国内開発を進めると。
大臣:
指導しております。最終的にはメーカーさん、自主的な企業ですから。ただそのためには治験が足りないので、治験を集めてください。
記者:
ポリフィリン症を難病指定する可能性というのは。
大臣:
これもいろいろな難病指定をくださいという、難病がたくさんありますので、それはまた優先順位をつけないと、財源の問題もありますからその上で検討したいと思います。
記者:
検討しているという。
大臣:
すべて検討中ということです。

(了)