閣議後記者会見概要

H20.02.22(金)08:16~08:21 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議ですが、議題自体で特別報告することはござませんが、その後の懇談で、一つは交通安全、事故死者ゼロの日というのを2月20日に設けて、また4月にもやりますけれども、昨日、残念ながら10名の死者が出たということで、今まで最低は4名なのですが、昨年の平均が一日16名なので、減りましたけれども、なかなかやはりゼロというのは達成できないので、今後とも交通安全をしっかりやるということです。それからもう一つは、イージス艦と漁船の事故の話で防衛大臣から報告があり、その後、総理から人命救助、原因究明に全力を挙げるということとともに、防衛省だけではなくて、あらゆる官庁にとっても危機管理が非常に重要なので、危機管理体制を強化しろと、そういうご指示がございました。以上ですが、何かありましたらどうぞ。

質疑

記者:
中国製の冷凍食品の問題で、新たにホレート、パラチオンといった残留農薬が検出されましたが、検疫体制の強化に加えて、厚生労働省として新たな対応が何かありましたらお願いいたします。
大臣:
今日この後、官邸で、この関連の閣僚会議を開いて、そこで協議をしますけれども、検査体制の強化をどうするか、特に残留農薬の問題が、この新たなものはそうだと思いますので、それから、あとは食品担当官を北京の日本大使館に置く、これも今、話が進んでおります。それから、具体的に例えば、この前の総理のご指示もあった検疫官の増員ということ、これは今もう既に来年度予算について審議中なので、新たにどうこうということはできないかもしれませんですけれども、これも何らかの手で増やすことができるかどうか、こういうことを含めて検討をしているところでありまして、この後の会議でもっと具体的に決まると思います。決まり次第、それはまた何らかの形で、投げ込みその他の形でお知らせできればと思っています。
記者:
年金の関係なのですが、公的年金資金の一部運用を新しく議論されている日本版政府系ファンドに任せたら、もっと利回りが良くなるのではないかという見方もありますが、それについて大臣はどう考えられますか。
大臣:
年金の運用というのは国民の財産ですから、150兆円ぐらいあるものの運用で、例えば、1%違っても1.5兆円ですから大変大きいので、それは非常にいい運用を目指さないといけないと思います。しかし片一方で、やはりリスクの管理をどうするかと、安心・安全ということと、ハイリスク・ハイリターン、これの兼ね合いが非常に難しいと思いますから、一気に政府系ファンドを作ってどうという話にはならないと思います。ただ、少なくとも、ベンチマークを兼ねての、この絡みでの運用をするという形でポジティブ運用をやっているということは、手数料を下げることにはなっていると。だから、手数料を下げることにはなっていますけれども。しかし、どこまで、例えば、外国株式を入れるのか。安心ということになれば外国債を含めて国債、公債、こういうのがいいわけですけれども、利回りはそれは株式の方がいい、しかし、今回のようにサブプライムローン問題みたいのでガーッと下がった時に、もろに市場の影響を受けますから。だから、これは少し慎重に検討をする必要があると思っています。ただ、年金運用のあり方が今までのままでいいのかどうなのかということは、私は検討する必要があると思っていますので、そのことを念頭に置いた上で、しかし、すぐ軽々に結論を出すような話ではなかろうというのが私の今の思いです。

(了)