閣議後記者会見概要

H19.11.22(木)17:51~18:00 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議は、普通の一般的な案件のみなので特別に特記することはございません。それから閣議の後、ちょっと総理とお話をいたしまして、C型肝炎問題の現状についてご説明を簡潔に申し上げました。総理からは、一日も早くきちんとした形でこの問題を解決するように全力を挙げて努力せよというご指示を賜りました。年金問題その他もろもろの案件につきましては、総理は、海外からお帰りになったばかりなので、来週改めて時間を取りましてきちんとご説明申し上げますということで、今日は解決に向かってC型肝炎問題、きちんとした解決を一日も早くやりなさいというご指示を賜ってきたところであります。以上です。

質疑

記者:
年金問題の話なのですが、昨日、大臣から年金記録問題で個人の特定できない人が出てくるかもしれないという話がありました。それで一部でそれは公約違反ではないかというような話が出ていますが、これについてはいかがでしょうか。
大臣:
これはもう既にご説明いたしましたように、約束とか公約とかというものは、それがどういう内容であるかによりけりです。ですから、何月何日までに消費税を何%上げるとか、何月何日に最低賃金を何十円上げるとか、こういうのが数字的に例示をしていますけども、最後の一人最後の一円まで全力を挙げて命がけで解決しよう。これは公約ですし、全く変わっておりません。しかし、未知なものに挑むわけですから、どなたがおやりになってもこれはもう不可能だというのは出てくる可能性はあります。その時には、そのことは何故不可能であり、どういう状況であるかということをきちんと国民に説明してご理解を賜るということでありまして、それを国民の皆さんが、いやこれは公約違反でけしからんと言うか、そうではなくて、そこまで一所懸命やって、誰がやっても不可抗力のものについてはそれは今後とも努力を続けます。例えば、新しいプログラムが組めるとか、それから、新しいデータが出てくるとか、いろんな他のルートで見つけられるとか、その努力は放棄はいたしません。しかし、今のような状況について、私はきちんと国民に説明する。ですから、前から言っているように、国民に対してきちんと説明を定期的にやりますというのはそういうことでありますので、決して公約違反という類のものではありません。だから、難しいことがあるから、いやひょっとしたらできませんよというような形で国民に言うというのは私は政治家として無責任だと思います。命がけで全力挙げてこの問題に取組む。それはC型肝炎の問題も同じような努力を今、本当にやっているわけですから、まだこれはもちろん全く公表できませんけども、相当な努力をやって各方面と折衝し、なんとか光が見えるところまで来ているかなという感じでやっています。ですから、その意欲を示すというのが政治家の責任として当然だと思いますので、私は決してそれは恥ずべき態度であるとは思いません。
記者:
今日、西川副大臣の方からフィブリノゲンの資料問題とその背景の調査チームの中間報告がありました。その中で、418人の命のリストの話から調査チームの話があると思うのですが、今日の中間報告では、2人の実名の資料がどういう経緯であがってきたかというふうな話になって、ちょっとそのスタート地点が違うかなというふうな印象も受けたのですが、この辺りはどういうふうにお聞きになったのですか。
大臣:
ちょっとまだその報告を受けていないので、どういう記者会見であったか、どういう報告であったかというのは、まだ分かりません。それはきちんと聞いた上でまたお答えをしたいと思います。それで、私が朝指示をしたのは、どういう経緯でこのチームができ、そして今までどういうことをやったのかと。それから、例えば、最初予定はしていなかったのですけども、患者の皆さんの声もこれから時間の許す限り聞きなさいと。いろんな方がおられるわけですから、医者の立場もあればメーカーの立場もある。しかしやはり、本当に一番大事なのは患者の皆さんの命ですから、そういうことを指示して、具体的にどういうご説明を副大臣がやったのか、そしてどういうやりとりがあったのかまだちょっと報告を受けていませんので、受けた上でまたお答えしたいと思います。
記者:
調査は11月末までに終わらせると。
大臣:
基本的には約束ですから、11月の最後までに、きちんと報告書も書いて、報告をまた主査の方でやっていただきたいと思っています。
記者:
調査範囲に関してなのですが、調査チームは2002年のリストができた時、それ以降のやつだけを調べて、問題の根幹になっている86年、87年のことに関しては、2002年に作成された報告書を読むことしかしないと、調査しないというふうに言っていたのですね。大臣は80年代ぐらいまでさかのぼって、背景として調べるというふうにおっしゃったいたのですが、そこで齟齬ができているようなのですが、この点はいかがなのでしょうか。
大臣:
西川副大臣がどういう発言をしたかはちょっと、今、あなたに聞いたのが初めてですけれども、私は前から言っているように、基本はあのリストについてであります。例えば、なぜ、大事な資料が、倉庫に眠っていたのかと、それから、調査チームに誰が入っていたのかわかっていないというのはおかしいじゃないのということで、あの問題が起こった背景についてもやれる限りやりなさいという指示は出していますから、まだそれをやっていないのであれば、それはまだ月末まで一週間以上ありますから、これはきちんとやってもらうしかありませんね。
記者:
それに関してなのですが、例えば、80年代、86年、87年の頃以降、2002年までの間に担当していた人のヒアリングをする予定はないと言っているのですが。
大臣:
ですから、今のところはあのリストの年の絡みでやっていて、その背景について、どうしてもその背景を知るためにはAさんとかBさんに聞かざるを得ないという結論にそのチームがなれば、それはやるでしょう。まだ日にちありますから。
記者:
いえ、時間がないからやらないと。
大臣:
ちょっとそれは私も正確に聞いていないので。私は、時間がないからではなくて、必要がないと判断したからだというならばわかるのです。ですから、それもちょっと本人から直接どういうことであったか、それから、会見の模様の中身がわかって、精査した上で、またご質問にお答えしたいと思います。
記者:
418人の方があの時どういう状況で、その後どうなったかという調査についても、あの調査チームの方ではやらないというふうに今日おっしゃっていたのですね。
大臣:
その当時を再現したいと私は申し上げていますね。ですから、再現することに必要なことをきちんとやるということであります。それから、その後皆さんがどうなったかということはいろいろな調査を通じて、また週明けにでもきちんとご報告しますけれども、もう最終的に国の方で乗り出すという決意でありますので、その具体案を今、週明けに発表できるように指示をしています。ちょっと今、作業中ですから。国が乗り出します。

(了)