閣議後記者会見概要

H18.12.15(金)09:33~09:46 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
本日の閣議ですけれども、平成19年度予算と平成18年度補正予算の閣議ベースでの日程の予定の発表が官房長官からありました。それから、地方分権担当大臣の指名、甘利大臣海外出張中の臨時代理の指名がそれぞれ総理からございました。閣僚懇に移りまして、キャリア教育等推進会議というものが今朝ほどスタートしまして、これは高市担当大臣の主催の下で行われ、その下に関係の各省課長会議が置かれるということ等について決まったのでございますが、それが閣僚懇で発表、報告されました。IEAの事務局長に田中さんが当選されたことが報告されました。それから、今キャリア教育等推進会議の話を申し上げましたが、その後に児童手当のいわゆる乳幼児加算につきまして、官房長官、高市大臣、総務大臣、財務大臣、それと私が会合を開きまして、措置内容と財源につきまして決定をしたということがございました。それを受けまして、閣議後に官房長官、高市大臣、私の3名が総理にお会いしまして、児童手当の決定内容についてご報告をし、総理の了承もいただいたということでございます。そこで、皆さんのところにもお配りしているかとも思いますけれども、少子化対策ということで、これも内閣挙げての喫緊の課題であるという認識で、今の児童手当の乳幼児加算につきましても行ったのでございますが、その他の少子化対策につきましても、お手元にお配りしておりますように各般の施策について8月末の概算要求段階以上に、この際追加要求して充実を図るということを実現したいということで、それぞれの項目についてご覧のような改要求をしたということでございます。児童手当のことだけここで少し付言しますと、皆さんご承知のとおりですけれども改めて申しますと、官房長官を中心に政府内で調整を続けてまいりましたが、今朝、関係省庁間で財源を含めて合意に至って、0歳以上3歳未満の児童に対して児童手当の月額を一律1万円にするということです。これは、3歳未満、0歳、1歳、2歳ですけれども、そういうことで一律1万円ということになりますということでございます。実際上の支給は平成19年6月からになりますが、施行は平成19年4月という最も早い時点から行うということになっております。これにつきましては、事業主負担につきましてもこれを従来の3歳未満の児童手当と同様にお願いするということで、事業主の方々にもご理解をいただいたところであるということを付言しておきます。もう一点、来年の通常国会に所要の法律案を提出するなど、子どもを産み、育てやすい社会の実現を図るための取組みを今後とも精力的に進めてまいりたいということでございます。

質疑

記者:
先日、与党の方で改めて社会保険庁の改革法案の方針が出されましたが、それに対する感想と今後の方針などをお聞かせ下さい。
大臣:
私どもとしては、ご承知のとおり継続審議をお願いしておきましたけれども、いろいろ事態の推移は皆さんご承知のとおりでございまして、昨日、二階・漆原両国対委員長に私が呼ばれまして、これを廃案とするということで、今後改めて、より良い改正案を与党と十分協議をしながら作って、来通常国会に提出をしなさいと、こういう国会対策の関係筋からのご指示がありました。今日までの審議状況を考えますと、誠にやむを得ないことでありまして、これを私として了承したところでございます。内容の点につきまして、私としては、委員会の場で大村筆頭理事の方から大原則等が質問されて、その時にもお答え申し上げたのですが、私どもとしては、与党でとりまとめられた案というもの、この案にしたがって、具体的な法案の詰めをいたしまして、来国会にこれを提出するということを申し上げたと、こういうことでございます。解体的出直しということを総理も答弁で発言されているということで、与党の皆さんが、その総理発言を実現するべく非常にいろいろ考えていただいて、案が出来上がったと。最終的には、私はその現場におりませんでしたけれども、これを総理の所に持ち上げまして、総理のご決断をいただいたということでございますが、その際、総理から、やや訂正の文言が入れられたと、こういういきさつでございます。したがいまして、私といたしましては、前から申し上げていたことですけれども、特に総理決裁ということもありますので、これの法案の具体化を急ぎ、来国会に提出すべく準備を進めるべきだと、このように考えております。
記者:
ノロウィルスについてなのですが、ノロウィルスがすごく全国的に流行っていて、過去最大の流行になるのではないかというふうにも言われていますが、そのことに関してのご感想と厚生労働省として何か対策、もしくは注意を改めて呼びかけるようなことがあるかどうかということを教えていただきたいのですが。
大臣:
ノロウィルスは、3,000箇所の定点医療機関から逐次報告をいただいているわけですけれども、発生動向につきましては、この調査を始めて以来の最高値ということでございまして、症状としては、わりと軽症に経過する疾患だというふうに承知を致しておりますけれども、非常に懸念をされる動向だと、このように受け止めております。そこで、私どもとしては、予防の観点から、非常に基本的なところからのノロウィルスに関するQ&Aの改訂版を作りまして、改めて関係機関等への周知を図っているという状況でございます。非常に基本的なことをしっかりやっていただきたいというようなことがそこに書いてあるわけでございます。

(了)