閣議後記者会見概要

H18.10.24(火)09:16~09:26 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
本日の閣議ですけれども、外相の訪韓の報告がありました。それから、次の次の閣議になるでしょうか、11月3日の閣議につきまして、文化の日なので前日に繰り上げ開催しますということがありました。閣僚懇に移りまして、総理から中越地震について、みんな努力して復興しているけれども、まだ仮設住宅に住んでいる人もいるし、また集落を離れる方も出てきているということの中で、みんな協力してコミュニティ再建、再生のために注力しようというお話がありました。以上です。

質疑

記者:
昨日、障害者自立支援法の実施状況ということで、全国調査ではないのですが、一部の調査で出ました。この結果について、大臣のご所見を伺いたいと。
大臣:
これは、かねて国会でお尋ねをいただいた時に申しておりましたとおり、当時はまだ完全な集計ができていませんでしたが、感触だけはわかっていましたので、同趣旨のご答弁をいたしております。そういうことで、これからもよく制度が定着していく推移を見守っていきたいというふうに思っています。
記者:
地方分権改革推進法というのが近くまとまると思うのですが、数年後ですけれども、また再び三位一体改革のような地方分権が進むかと思うのですが、厚生労働省所管の事務に関しても対象が出てくるかと思いますが、今後どういった議論を期待されますでしょうか。
大臣:
できるだけ地域のことはきめ細かく見ていくためにも、地域に権限、財源とも移していくことが基本的には良いことだというふうに私も思っています。ただ、いろいろなことがあるのでしょうけど、昨今のいろいろな社会的な問題を見る時に、やはり中央もきちんと関心を持って、それで、中央、地方が協力、連携し合いながら問題に対処していかなければいけないという思いも改めてもっているような次第です。ですから、基本はそういうことで、きめ細かい配慮ということで進んでいくべきでしょうけれども、同時にそれで中央は何もかも手を引いてしまうというようなことはやはり許されないので、その辺りの制度をどういうふうに裏打ちしていくかということが重要なことなんだろうと思います。具体的なことが上ってきたら、そういうことで対処したいと思います。
記者:
労働時間規制法の問題で今審議会で議論されているのですが、ホワイトカラーの人を労働時間の規制の枠から外してしまおうというホワイトカラーエグゼンプションについて、労働側から、あるいは過労死の遺族の方から激しい反発の声が出ているのですが、この問題については、今どういうふうにお考えになられていますでしょうか。
大臣:
基本的には、専門の方々、あるいは現場の意見を代表する方々の間での議論を見守っているということに尽きます。
記者:
今、あまりにも労働時間の枠を外しますと、それでなくても、昨年度ですか、過労死の労災認定の数が過去最多だったんですね。そういう状況がある中で。
大臣:
この議論の中でも、健康の点はまず第一に注意を払わなければならないということになっていますから、仮にそういう方向での議論が進んだとしても、いかに健康保持のために休日を確保するかということは、考慮すべき第一の優先順位の事項になります。こういうことは、だいたいコンセンサスになるのではないかと、このように思います。ですから、働き方の自由度をどうやって確保していくかということだろうと。この方向の議論はそういうことではないかと思います。
記者:
京都で、男の子が虐待を受けて餓死した事件がありましたが、この事件で、児童相談所の対応に不備があったのではないかと指摘されていますけれども、その辺については、どのように受け止められておりますでしょうか。
大臣:
私もまだ報道でしか承知していませんけれども、やはり、児童相談所は、お姉さんの方は保護しているということですね。その間に、弟さんの方が、今回こういう不幸なことになってしまったんですけれども、もう少しきめ細かい配慮ができなかったのかなという、非常に残念な気持ちが強いですね。ご近所の方は、むしろ、そういったことを予想しているようなご発言もちらっと聞くわけですね。そうであれば、なぜ行政というか、そういう担当している人たちが、そういう情報に反応できなかったのかなと、こんな思いもありまして、この最近の虐待による死亡等の不幸な事態を防ぐために、何ができるのかということを少し真剣に検討しなければいけないと思います。
記者:
社会保険庁改革の話なのですが、補欠選挙でも、中川幹事長等を含め、社会保険庁改革の在り方について、かなり議論があったと思うんです。補欠選挙が終わったということを受けて、これから出し直し、あるいは、もう一度、今の法律でいろいろな選択肢があると思うんですけれども、論議が進んでいくというふうに、動き出すというふうに思われますでしょうか。
大臣:
我々は、とにかく社会保険庁改革で、先国会に出した法案を、再度ご審議いただきたいということを申し上げているわけで、これを踏まえてご議論をお願いしたいということです。他方、与党を中心としてご指摘のあったような発言もあるし、いろいろ議論も、問題があるというようなご指摘もあるわけですから、我々も十分聞いているわけなので、まず当面そういうご意見のある方々の議論が詰まっていくということを私としても期待をしたいというふうに思っています。我々の立場では、その話が出てきて、どういうふうに改められていくのか、そのようなことを見守って、その時にその動きへの対応をしていきたいと思います。

(了)