閣議後記者会見概要

H18.06.09(金)08:53~09:03 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日の閣議は、厚生労働省の直接の案件はございませんでした。「平成17年度男女共同参画社会の形成の状況」及び「平成18年度男女共同参画社会の形成の促進施策」について、猪口大臣からご発言がございました。「平成17年度ものづくり基盤技術の振興施策」について、二階大臣からご発言がありました。それについて、私の方から、我が国においては人口減少社会が現実のものとなる中で、団塊の世代が今後ものづくり現場から引退していく時期を迎え、ものづくりを支える人材の育成が重要な課題となっています。この点について、本報告書では、ものづくり現場における技能継承や若年者の育成・確保の取組等を紹介するとともに、ものづくり現場に働いている正社員以外の労働者について、その現状を分析いたしております。正社員以外も含めたすべての労働者が適切に能力開発や技能蓄積を行えるよう、基盤整備を進めていくこととしております。この後の衆議院厚生労働委員会で、職業能力開発促進法のご審議をいただくことになっております。同じことで、文部科学大臣からもご発言がございました。それから、土地に関する動向について国土交通大臣から、破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告について、特に足利銀行に係る特別危機管理について、金融担当大臣からご発言がございました。それから、政策評価等の実施状況及びこれらの結果の施策への反映状況について総務大臣から、少年法等の一部を改正する法律に基づく国会報告について法務大臣からご発言がございました。それから、閣僚等の外国訪問の戦略的な実施について、今まで閣僚等が訪れていない所へ行ってもらいたいということで、官邸は大体おまとめいただいたようでございますが、先方への打診等がございますので、どこになるかということについては、しゃべらないようにということです。外務大臣から、しっかりサポートいたしていきますので、成果が上がるようにしっかりとよろしくお願いしますということでございました。以上でございます。

質疑

記者:
国会終了まで実質あと一週間となりましたが、重要法案を抱える厚生労働省として、今後の法案審議や成立についての見通しについてお聞かせ願えますか。
大臣:
会期延長がないという前提からいけば、社会保険庁問題、それから感染症についての法案について次期国会に継続せざるを得ない状況になってきたと判断しております。医療制度改革を巡る議論、それにも増して、行政改革法案とか、特別委員会が設置されたものが多かったものですから、6月18日という決められた日程の中で、なかなか厳しい運営であったと思っております。与野党の話し合いの中で、かなり濃密な議論をしていただいたことは事実でございますけれども、全法案をご審議いただくには、時間的に足りなかったと思っております。
記者:
社会保険事務局や事務所の実地調査が今日から始まりますが、この調査について期待するところと言いますか、そういうものは何かございますでしょうか。
大臣:
自主申告と言いますか、各県の事務局長、各事務所長がしっかり調べてあげてくる。3月からずっと要請しているわけですけれども、先々週でしたか、まとめたものをあげていただいた。しかし一方で、それが全ての事実を表しているかということになると、私の見方としては、どうもそうではないのではないだろうかということで、昨日までにもう一度点検して出して下さいとお願いを致しました。一方で、今日から、本庁から全数調査に入ります。こういうことをやらなければならないこと自体が実は残念な話です。組織に対して、私なり、社会保険庁長官から、事実を明らかにして国民の前に詫びるべきものは詫びる。しかし一方で、国民年金・厚生年金の受給というサービス、また徴収という仕事が、日々続いていくわけですから、一日も早く信頼を回復していかなければならない。しかし、残念ながら、全てがなかなか明らかになってこないという中で、本庁から1つ1つの処理、274万件、これを点検しなければならないということは誠に残念な事態だと思っております。信頼を回復していくためには、事実を明らかにしなければなりませんから、その作業に入っていくことになります。一方で、内部調査だけで信頼できるのかというご質問も委員会で随分出ました。私自身もそのような思いがあるものですから、両政務官に加えて民間の皆さん方にご協力をいただきながら、外部から、社会保険庁以外の目を通すという作業もこれから入ることになります。自主申告、社会保険庁による内部調査、それから、外部の目からの調査、この3つをしっかりやり終えて、そして事実を明確にしながら、国民に報告をしながら、お詫びを申し上げながら、体制を整えていかなければならない。毎日毎日、保険料徴収、また年金の給付のお問い合わせに対するサービスの展開があるわけですから、本当に一日一日大事にしながらやっていかなければならないと思います。
記者:
国会が終わりますと、おそらくマスコミも含めて総裁選モード一色になるかと思うのですけれども、谷垣大臣は絆というキーワードで施策を・・・。
大臣:
国会が終わってからの話ですね。閣僚の立場としては。これはさんざん申し上げている。また、谷垣さん自身も、国会で重要法案をご審議いただいている間に党内の総裁選問題についてあまり触れるのはどうかというスタンスですから、それは我々も守っていきたいと思っております。
記者:
社会保険庁の調査の関係ですけれども、処分等の日程が当初の想定よりも若干遅れるのではないかという気もするのですが、その辺のスケジュール観はいかがでしょうか。
大臣:
事実を全て明らかにしなければならない。処分というのは、それから考えます。
記者:
社会保障番号について検討を始めることになったわけですけれども、この社会保障番号についてはどのような見方を。
大臣:
まだ細かい議論をしていない。私の段階では。ご提案があるということは聞いていますけれども。

(了)