閣議後記者会見概要

H18.04.21(金)08:53~09:00 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は、厚生労働省に直接関係する案件はございませんでした。テロ対策特措法に基づく対応措置に関する基本計画の変更についてということで、官房長官からご発言があり、それに続いて、防衛庁長官、外務大臣からご発言がございました。それから、農林水産大臣から、水産白書について、同じく、緑の募金運動に対する協力依頼についてご発言があり、4月23日から29日まで、緑の週間をされるということです。私どもは、こどもの週間ということで、来週、こいのぼりを揚げますのでよろしくお願いします。それから、日本海の日韓係争海域における海底地形調査についてということで、日韓関係で双方の立場の相違が顕在化しているというご報告が外務大臣からございました。同じことについて、国土交通大臣からご発言がございました。それから、官房長官からもご発言がございました。それから、総理から、昨日、行政改革推進法案が衆議院を通過して、来週から参議院で審議が始まるということでした。私も、何回かご答弁していることですけれども、随意契約問題について、きちんとできるものについては、一般競争入札をするようにという強いご指示がございました。私も、役所のみならず、国立病院機構をはじめとして、独立行政法人についても厚生労働省と同じ基準でやるようにという要請をいたしておりますので、それも実効あるものにしていかなければならないと思っております。以上です。

質疑

記者:
日韓の海域の調査について、今日はどういった議論があったのでしょうか。
大臣:
特に議論はなく、報告があっただけです。基本的に日露の関係、日中、日韓、国境を接する国と様々な意見の対立が今日あることは事実です。加えて、台湾など。そういう問題について、やはり外交を中心として、しっかり話し合いで解決していくということが一番大事になるだろう。我が国は、たまたま国土という面では、直接接している部分がないから、海域という部分で接しているところがある。それを含めて、島の領有権問題が出てくるわけですけれども、どこの国でもこういうものはある話でしょう。過去の歴史を遡って、両者の主張というのは違う。それをどう冷静に外交で解決するかというのが一番大事な話だろうと私自身は認識をしております。したがって、今回の韓国との問題も、そういう意味では、全体的に同じ認識の中で話し合いを続けていかなければ駄目だと思います。
記者:
基本的に、調査をいつ再開するのか、しないのかという話は。
大臣:
そんな具体的な話はございません。今、かなり海域が荒れているんでしょう。
記者:
話は変わりますが、中川政調会長のところで、歳出・歳入の一体化改革の作業部会を自民党内で作っているようです。特に、社会保障分野で削減が出来ないかという検討をしているのですが、これについてどのように受け止めていますか。
大臣:
再三お話申し上げている通り、一昨年は年金、今年は医療制度、そして、去年決めていただいた障害者自立支援法、介護保険について、この4月1日から新しい仕組みがスタートしたばかりですので、そういう意味では、かなり先行して社会保障分野はやってきたと思っております。しかし、一方で、将来5年後、10年後という話になれば当然医療も5年ごとに見直しをしていくというスキームになっていますので、そういう意味では、社会保障全体の支出が極めて高い中で、その議論を続けていくことは当然です。しかし、歳出増、すなわち年金の3分の1の負担から2分の1の負担、また、6月には歳出増を含んだ意見をとりまとめることになるだろうと思う少子化対策等もあるので、削減のみならず、歳出増も含んだ議論をしていかなければならない役所ですから。また、一方で、党で先に議論をしていただくということでございますので、小泉内閣は今までの手法として、内閣サイドで議論をして決めて党に諮るという形態が多かったと思いますけれども、党でご議論をいただけるとのことですので、冷静に見ていようと思っています。
記者:
国会運営の話なのですけれども、ここへきてまた会期延長は厳しい見方が改めて広がってきまして、今の厚生労働委員会の動きを見ると、医療法案が若干遅れているのかなという印象があって、社会保険庁法案も後に控えていて、それが本当にうまくいくのかなという不安が少しあるのですけれども、大臣の今のご認識はいかがですか。
大臣:
毎回言っている通り、内閣の責任ある立場の人たちが、会期延長を言ったら、国会というのは止まるのが常識です。だから、会期延長を言う閣僚があるはずがないし、ましてや総理がそれに言及されることは100%あり得ない。今まで野党は、それで止めてきましたから、特に相手は渡部恒三さんという、昔の歴史の人が出てきたから、その歴史で言えば止まっちゃうんじゃないですか。
記者:
医療関連法案は、4月中に出来ればというような方針があったかと思うんですが、その辺は。
大臣:
現場で28日に何とかあがらないかという努力をしてもらっているところだと認識しています。

(了)