閣議後記者会見概要

H18.03.03(金)08:41~08:48 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は、特別に関係する案件は1件だけで、まず総務大臣から労働力調査結果、消費者物価指数及び家計調査結果についてご報告がございました。完全失業率は季節調整値4.5%、前月に比べ0.1%の上昇、就業者数が27万人増加、失業者数が3万人増加。基本的には前月と変わらないようでございます。それを受けて私の方から有効求人倍率について報告しました。平成18年1月の有効求人倍率は季節調整値で1.03倍になりました。先月の報告で1.0とご報告いたしましたけれども、年間の最終調整で先月、すなわち17年の12月も1.03となりました。したがって、今月の数値は前月と同一水準ということになります。有効求人は、前月に比べて、0.9%の減少、有効求職者は1.2%と減少、総務大臣から報告されましたところも加えて、現下の雇用失業情勢は、「厳しさが残るものの改善が進んでいる」という判断をいたしております。国会でもご指摘がありました地域の問題、若者の雇用対策、ミスマッチの解消等に全力を挙げていきたいということでご報告をいたしました。それから、外務大臣からフィリピンに対する緊急無償資金協力についてご発言がございました。以上です。

質疑

記者:
民主党の国対委員長が渡部恒三さんということで、自民党としてはやりにくさというのは。
大臣:
副議長まで務められた極めて常識的な方ですから、また代理に就かれた川端さんも政治経験が深い方ですから、与野党よく話し合いながら国民に分かりやすい国会を心がけていくことが大事なのではないかなと思っています。
それから、米国からBSEの問題について来た文書について、本編について和訳が終わりましたので本日の午後公表いたします。厚生労働省のホームページに、農林水産省もそうなると思いますけれども、掲載をいたすことになります。できるだけオープンにしながらやっていきたい。ただ、残りもまだ400ページくらいあるので、そちらの和訳を急がせているところです。
記者:
その点で、問題点の分析というのは、どこら辺まで今進んでいるというような状況でしょうか。もし、進んでいらっしゃったら。
大臣:
徐々にし始めているのだと思います。ただ、今言いましたように本編だけなものですから、最終的には全部揃ってからものを言うべきだろうとは思いますけれども、見ている限り、報告を聞いた限り、この2つの会社は取消しを行った、そこの調査はよく行われているけれども、システム全体を守るということについて、米国としてはこういう努力しているんだというのが、少し私どもでは分からない。簡単に言いますと38の他施設について追加的な調査を行ったのかということになると少し分からない部分があるものですから、我々から言うと、2カ所が問題あったのはよく分かった。しかし、本当に他にも問題がないんだろうね、責任を持ってやっているのですかというところが1つの議論になるような気がします。
記者:
その辺の分析のスケジュールとかについては。
大臣:
まだ決めていません。来週、それから中川大臣自身のご予定の問題もあるようですので、来週、再来週と1つ1つ物事が進んでいくことは事実であろうと思います。
記者:
国立病院の業務について、OBで作っている会社でほぼ独占的に業務受注している事実が明らかになったわけですけれでも、これについて大臣は今の時点でどのようにお考えでしょうか。
大臣:
分析を急いでいるところですけれども、基本的には独占ではないです。例えばエレベータを見ると、三菱とか日立とかエレベータを受注したメーカーのその後の保守点検を受けていることも事実だろうと思います。しかし、もちろん競争の中でOBの会社といえども、受注され、より安いサービスを国民に提供される、これは全く問題のない話だろうと思いますけれども、問題は契約の形態ですね。少し見た限りでは、競争入札をされているものもあるけれども、競争入札に至っていないケースの方が多いように思います。これは国民に疑惑を呼ぶ話になりますので、やはり国に準じて競争入札というものをされるのが基本だろうと思っております。

(了)