閣議後記者会見概要

H17.10.21(金)9:15~9:24 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議における大臣発言からご紹介を申し上げます。総務大臣から2件ご発言がございました。まず1件は、一般職の職員の留学費用の償還に関する法律の制定についての意見の申出及び国家公務員災害補償法の改正に関する意見の申出並びにこれら意見の申出への対処方針についてであります。もう1件は、全国都道府県知事会議の開催についてでございます。それから、憲仁親王妃久子殿下の英国御旅行について官房長官から発言がございました。もう1件、国立大学法人の人事について文部科学大臣から発言がございました。以上が、閣議における大臣発言でございます。閣僚懇談会における大臣発言はございませんでした。

エイズストップ作戦本部について

大臣:
今朝1件私からご報告を申し上げます。昨日私が本部長を務めますエイズストップ作戦本部を開催をいたしまして、エイズの予防及び蔓延防止に係る対策をより推進することといたしたところでございます。日本におけるHIV感染者、エイズ患者の報告数は増加の傾向にあります。ただ、その絶対数は欧米諸国に比べますと少ない数でございます。しかし、感染爆発を食い止めることが今非常に大事なことだと考えております。そこで、厚生労働省として近く「エイズ予防指針」を改正いたしまして、平成18年度から実施をする予定でございます。検査・相談体制や医療提供体制を充実いたしますとともに、NGO等と連携を図りつつ、対象を明確化し、かつ、重点化して、普及啓発に取り組んでいきたいと考えておるところでございます。是非、この場をお借りして国民の皆様にお伝えをしたいと思いますことは、エイズは依然として重い病気でありますけれども、もはや必ず死ぬ病気ではなくて、早期発見・早期治療を行えば、コントロール可能な慢性感染症となっていることを是非ご認識いただきたいと思います。早期に保健所等における無料・匿名の検査を受診していただきまして、感染の有無を確認していただき必要な場合には適切な医療機関を受診していただきますよう私からもお願いいたします。今朝、私から申し上げることは以上でございます。

質疑

記者:
医療制度改革の試案について、昨日も委員会の方でいくつか批判とか、慎重論が出ているかと思うんですが、それを今大臣がどう受け止めて、今後の議論をどのように進めていかれるのかということをお聞かせ下さい。
大臣:
当然、各方面のご意見をいただきますと、それぞれのご批判もあろうかと思います。そうした国民の皆様方のご意見をいただきながら、私どもの案をまとめていきたいと考えております。
記者:
今回の医療制度改革ですが、高齢者の全部じゃないですけれども特に負担増というのがあります。そのほかいろんな面で負担増を選択肢として盛り込まれていますけれども、こうした負担が増えることに関してどういったことを考えて試案を作られたのでしょうか。
大臣:
いつも言います「持続可能なものにしなくてはならない」ということがございますので、みんなで支え合うという仕組みを改めて確認をさせていただきたいと思います。今高齢者のお話がございましたけれども、高齢者が必ずしも経済的弱者だと決めるという考え方はもはや違うのではないかということも言われておりますから、それは今回の私どもの見直しの中での考え方の1つにはなっております。
記者:
旧日本兵の海外での遺骨収集に関してですが、今日衆参の国会議員10人くらいが集まって 厚労省に対してもっと一生懸命やるようにというような意味合いの懇談会を開くということなんですけれども、それについての大臣のご感想をお聞かせ下さい。
大臣:
私まだ聞いておりませんのでよくお話を伺いますが、かねて申し上げておりますように、もう戦後60年経っておるわけでございますから、遺骨収集しっかり進めなきゃならない、そのことは全くそのとおりであると考えております。
記者:
新しい高齢者の保険を分離させるということで、サラリーマンの健保組合・共済からの拠出額がかなり多くなると思うんですが、サラリーマンの負担が増すということについて今後どういうふうにご説明なさりたいとお考えでしょうか。
大臣:
今までの制度でも各保険からそれぞれに出していただいておりますから、その割合が変わるというだけであって、細かなことを言えばいろいろありますけれども、基本的には割合は変わるということであります。その割合が変化することによって多くなる組合もあるということはあろうかと思いますが、先ほど申し上げましたように皆で支え合うということでご理解いただきたいと思っております。

(了)