閣議後記者会見概要

H17.06.14(火)08:54~09:00 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今朝の閣議の大臣発言をご紹介申し上げます。「防災に関してとった措置の概況」及び「平成十七年度の防災に関する計画」について防災担当大臣から、「平成十六年度観光の状況」及び「平成十七年度観光政策」について国土交通大臣から、町村外務大臣のブルネイ、ベトナム及びカンボジア訪問について外務大臣から、さらにサミット財務大臣会合について財務大臣から発言がございました。他に私からご報告申し上げることはございません。

質疑

記者:
骨太の方針なんですが、昨日の原案の段階でも調整中との扱いでしたが、マクロ指標の導入ということはまだ残っております。これは日頃の大臣のご主張とは反するものかと思うんですが、最終的にどう調整、修正を進められるかお願いいたします。
大臣:
昨日の経済財政諮問会議で示されました基本方針原案におきましては、マクロ指標の設定といった考え方が示されております。これについて私は以前から、医療費の適正化に関して経済成長率と連動しない医療というものの特性がございますから、これを踏まえますと「さらに検討すべき問題が多々ある」と言ってまいりました。そして「年末に向けて医療保険制度改正案を取りまとめていく中で結論を得ていくことが適当である」ということを経済財政諮問会議でも申し上げご理解いただいておると考えておりまして、この考え方に変わりはないところでございます。今いろいろ調整が進められておるところでございますから結論を申し上げる段階ではございません。
記者:
今の話の関連なんですけれども、骨太の方針の中で診療報酬とかの改定に当たって、「医療費と経済・財政とのバランス等を踏まえて行う」というふうに書かれたわけですけれども、これについてどのようにお考えなんでしょうか。
大臣:
率直に言ってまず言っていることがわからない、表現は承知をしておりますがよくわからないということであります。それをもし診療報酬の改定率をそういう経済指標に合わすというようなことであれば、基本的に今私が申し上げた考え方と異なるわけでありまして、とても受け入れられる考え方ではないと思っております。
記者:
昨日医療制度改革についての検討項目をかなり具体的に骨太の方針に書き込んでありまして、その中で「軽度・低額医療の取扱い」、すなわちたぶん風邪とか何かを保険対象から外せという意味のことだと思うのですが、これについて国民には懸念もありまして、この点今後医療制度改革の厚生労働省としての案を作っていかれる中で、大臣としてどのように位置づけられるお考えなんでしょうか。
大臣:
基本的にはその考え方はありません。今お話のように風邪とか、言うならば軽い・医療費が安い病気については外してしまう、全額自己負担にすればという考え方なんでしょうが、「軽度」というものをどのくらいに定めるかという議論もあるでしょうけれども、私はそれ以前にそうした考え方というのは、これは私がいつも言っているセリフでありますが、国民皆保険というのは私どもが持っている宝だと思っておりまして、その宝を壊す行為だと思っておりまして、とてもそれを認めるという考え方には立ちません。

(了)