閣議後記者会見概要

H17.03.08(火)08:45~08:55 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今朝の閣議ですが、私から2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会について発言をいたしました。他に閣僚からの発言はございませんでした。以上です。

質疑

記者:
社会保険庁改革が政府の有識者会議の方で今月末には固まっているとは思うんですが、健康保険の方は政管健保を切り離して新しい保険庁をつくるという方向性が見えてきて、一方で年金の方がこれは国がずっと保険者だったということから年金庁、年金事業庁、名前はどうなるかわかりませんが、国としてきちっと責任を持った体制をつくりたいということも厚労省にあるようなんですが、大臣として今現在どのようにお考えになっていますでしょうか。
大臣:
今月の31日に有識者会議の会合が開かれます。そこでかねて新しい組織のグランドデザインを出すというふうに言っておられますから、その答えは出るものと思います。一方今私が聞いておりますところでは、党の方も3月28日に1つの答えを、どういう答えになるかよくわかりませんが1つの答えを出したいと言っておられるようであります。したがって今月末になるとそれぞれのかなり具体的な答えが出てくるんだろうと考えます。そうした中での動きでありますが、今お話のような動きがあるといいますか、大きな流れとしてそういう考え方になりつつあるのかというふうには思いますけれども、そうした答えが今から出てくるときに私が何か先走ってものを言うのは控えさせていただきたいと思います。まずは皆さんから出てくる答えを注目させていただきたいと思います。
記者:
昨日変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の患者さんがいろいろイギリスで何を食べていたとか詳しいことがわかって、それで献血制限について英仏滞在1日ということで、制限を加えた80年、96年の間でかなり献血の量が減るのではないかという危惧が出ているんですが、その辺の今後の対策についてどのようにお考えになられていますでしょうか。
大臣:
今度患者さんの当時の行動がかなり詳しくわかりました。したがってそれを受けての措置でございます。基本的には国民の皆さんの安全を守るという意味において一番厳しい措置をとる、一番安全を守るということで今回の専門家の皆さんのご判断であったと理解します。したがってそれは安全を守るということでありますから、そうしなければならない。ただ一方から、そこまで厳しくしたときに献血に対する影響がどうなるのか、今お話しいただいたように献血の量が足らなくなるんじゃないかというお話もありますけれども、とりあえず今回の措置をとりまして実施状況を踏まえながら改めて対応するということにしたいと存じます。その後、申し上げたように実施状況をきっちり調査をしながら次のことを考えたいと考えております。
記者:
前の坂口大臣が国会の衆参両院で廃止を明言していた財団が来年度新しい事業をそのまま存続するということについて大臣のお考えをお伺いしたいのですが。
大臣:
事業をどうするかということがあります。どうしても事業を続けなければいけないという考え方に立ったものですから、事業は続けようという結論に至りました。あとはそれをどういうふうにして続けるかということで、まず財団の問題が出ました。これも考えたのですが、基金がその財団にあるわけでありますから、基金を他に移してその財団を廃止するという方法が当然あるのですけれども、どうもやはり一遍ある基金をまた別に移して事業を存続させるというのが大変難しいというのか、ややこしい面を持つものですから、事業を続けるのであれば、基金をその財団に置いたままで続けるということの方がいいだろうということで判断致しまして「事業を続ける、それから基金のある財団にそのまま事業を続けてもらう」としたところであります。ただそれもそう長くやろうという話ではありませんから、いずれ財団の廃止というのは既定方針通りでありまして、当面ちょっと事業を続けるための措置だと理解して下さい。
それからもう一つ、その時にいわゆる天下りの話があります。天下り先を確保するために厚生労働省がそんなことを考えているのではないかというご批判に対しては、決してそんなことはありませんということを明確に示さなければいけませんから、その財団に行っています理事、役員につきましては「厚生労働省から行っている人間は少なくともすぐに引き上げろ」という指示を出しました。4月1日にきっちり引き上げられるかどうかは、もう非常に年度末が迫ってますからそこまでのお約束は出来ませんけれども、これはもう早急に引き上げるということで検討させております。そういうご批判をいただかないようにしながら「必要な事業だけ続けさせて下さい」ということをお願いしようと思っております。
記者:
先ほどの献血の問題に戻るのですが、輸血用血液につきましてかねてから使い過ぎの医療機関があるのではないかという指摘がありまして、昨日の運営委員会の中でも、こういう厳しい規制をするのであれば適正使用を同時に呼び掛けるべきではないかというご意見も専門家から出ていたのですが、規制の一方で使用の抑制という取組みを進められるお考えはありますか。
大臣:
専門家の皆さんからのご指摘は重要なことだと考えております。私どももその点についてはよく使用の抑制というお願いをしなければいけないと思っております。
記者:
雇用保険3事業についてなのですが、事業者向けの助成金が、実際と乖離した予算でなされているということについて大臣のお答えをいただけますか。
大臣:
予算と実績の間の差というのは、その年の景気なんかの影響を受けるものですから、過去の実績を見てもずいぶん変化をするものです。大きい年と小さい年と両方あるものですから変動する。そうすると予算の方は途中で足らなくなったということにならないように多めに組んでいるというのが実情であります。ただこのお金は余ればプールしているお金のところに、と言いますか積立金という言葉は正確ではないのですが、積立金的なところに全部余れば置きますし、足らなくなればそこから持ってくる。そういう作業を繰り返しているだけの話なので、もし予算を小さくすると年度の初めにそこからたくさんボーンと置く。そして予算を組んで使わなければ余った時にまたそこに返すという作業になっておりますので、ここのところはそういうふうにご理解をいただければと思います。あまり他意があってやっている話ではないとご説明を申し上げているところであります。

(了)