閣議後記者会見概要

H16.09.17(金)12:16~12:31 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議の方は、外務大臣から経済上の連携の強化に関する日本国とメキシコ合衆国との間の協定の署名等について、外務大臣から内閣総理大臣とビセンテ・フォックス・ケサーダ大統領との間での協定につきまして報告がございました。それから平成16年秋の全国交通安全運動の実施につきまして、内閣官房長官から発言があり、併せて国家公安委員会委員長小野大臣から発言がございました。閣議の方は以上でございます。

社会保険庁の在り方に関する有識者会議(第3回)について

大臣:
その後引き続きまして、社会保険庁の在り方に関する有識者会議、第3回目を迎えまして、約1時間半議論が続いたところでございます。有識者会議の方は、今日は3回目を迎えまして、かなり議論は深まってきたという感じを受けております。今日は事務局の方から当面の対策、当面何をやるかという対策の内容が示されたところでございます。座長さんの方から、その当面の個々の施策というが構造改革にどう結びつくか、そして足らないものは何かといったようなことも含めてこの次の会議には議論をしたい、というお話。次は10月25日が第4回目ということでございます。10月1日の日には、社会保険庁の視察も行うといったようなことで、精力的におやりをいただいていることでございます。ご報告は以上でございます。

質疑

記者:
今日の社会保険庁の有識者会議では、大臣の方からどのような発言をしたのか教えていただけますか。
大臣:
私の方からは、今日事務局の方から具体的な、非常に今日的と申しますか、現在行おうとしている改革スケジュールというものを示したわけであります。ややもいたしますと議論が細分化されていくきらいが無きにしもあらず、というふうに思って心配をしていたわけでありますが、座長の方からおまとめもあった通りで、個々の問題が今後どう構造改革に結びついていくかというところが一番大事な点だと私も思いまして、座長に敬意を表した次第でございます。その他、具体的な問題では個々の皆さん方からいろいろな指摘がございまして、その指摘に対していくつか私の方からご意見を申し上げたということでございます。
一つは、人の配置の問題。全国に散らばっておりますし、1万7千人の職員の人たちがいるわけでありまして、ご意見の方はそれを異動すると。どこかに忙しいからというので配置転換をするということが難しければ、半年とか1年とか区切って忙しいところに人を派遣をして元へ戻す、といった短期間の人の異動も含めて行ってはどうかというご意見でございました。これに対しましては、私は社会保険庁にとどまらず、厚生労働省全体について言えることでありますけれども、非常に問題が起こりますとその局あるいはその課が非常に忙しくなります。例えばBSEが発生した時にはBSEのところが猛烈な忙しさになった。SARSが起こった時にはSARSのところが大変忙しくなった。あるいは失業者が増えたということになるとその局が非常に忙しくなるというようなことがありますので、省全体としてもバックアップを出来る体制、他の局から応援態勢を得るように今しているところでありますので、社会保険庁の中におきましても、そうしたご指摘には応えていきたいということを申し上げたところでございます。
それから他の制度との連携と申しますか、例えばパスポートをもらう時に年金を払っていない人はパスポートは駄目ですと言うとか、あるいは自動車の免許を取る時にあなたは年金を払ってますかということを聞くといった、他の制度との連携の問題が指摘されたところであります。これは多くの委員からやった方がいいのではないかというような意見が、中には慎重な方もおみえになりますけれども、そういうご意見があったものですから、他の省庁にまたがる問題はこれから考えていくとして、まず厚生労働省の中の、健康保険との間の一体性、あるいは雇用保険や、労災保険といったものとの一体性、そうした厚生労働省の中における他の保険制度との間の連携というものを考える。そしてやはり年金にも入っていただかなければいけないということをどうしていくかという問題をまずやっていくのが順当ではないかというふうに思うと、私の意見を述べさせていただきました。
それから80%を目指していくと言っているけれども80%でいいのか。100%でなければならないのではないかと思うから80%をどう国民に理解をしてもらうかだというご意見があったわけでありました。それは私もご指摘の通りだというふうに思います。最後は100%ですけれども、第1ベースキャンプは80%、最後は頂上まで登りますということを考えておりまして、それはいつまでにどういう方法でということをお示しをしているところ。といったようなことを今日は具体的な問題ではお答えを申し上げたところでございます。
記者:
年金と健康保険の連携というふうにおっしゃいましたけれども、それはもうちょっと具体的にどういうことをイメージされているのですか。
大臣:
それは国保あるいは他の政管健保であってもいいわけですね。その政管健保の時にはどこかお勤めになっているわけですから、年金もこれはちゃんとお入りになっていると思うのですが、国保にお入りになるときには年金も一つ入ってくださいということをどうするかということ。義務づけるか、義務づけると申しますかそうしないと国保も入れませんよということにどうするかといったことをこれからどう進めていくかということだと。今までは国保は国保、年金は年金、別々にやっておりましたけれども、それをセットでやる。他の運転免許証までいく前にまず我々の中の問題としてどう取り扱っていくかということの方が先ではないかと申し上げたということです。
記者:
例えば国民年金の方は、国民年金の保険料を払っていなければ健保が使えなくなるとか、そういうことまでお考えなんでしょうか。
大臣:
健保には入っているけれども、年金は払っていないという人の方が多いと思うんですね、逆に。だから健保にお入りにいただくときには、年金にはお入りいただいてますかということをちゃんと確かめられるようにしていくということが大事ではないかということです。
記者:
水曜日に横浜の産婦人科医が、中絶胎児を一般ゴミとして捨ててたということで逮捕される事件がありましたけれども、事件発覚当時大臣は12週未満の中絶胎児の扱いは法令上空白があるということも含めて様々なことを省内で検討することを指示されたと思うのですけれども、その後どのようになってますでしょうか。
大臣:
具体的にまだ私も聞いておりません。いずれにいたしましても人体というのは人間の生命の延長線上の話でありますから、月数が少ないからというのでどこへ捨ててもいいということでは決してない。例えそれが1ヵ月以内のものであったとしても人体につきましては丁重にやはり扱わなければいけない。これはやはり医の倫理の基本に関わる問題だと思っております。
記者:
党内人事のお話なのですけれども、政調会長という話も出ているようなのですが。
大臣:
辞退をしているという話をすればするほど私がなるように出るものですから困ったなと思っているわけでございますが、私は過去にもう何度も政調会長を行いましたし、この際は若い方にやってもらわないと育ってもきませんから、若い人になってもらって私がバックアップをするという体制が一番望ましいのではないかというふうに思っております。神崎代表にも実はそう申し上げているわけでありまして、是非そういうふうにして欲しい、私は力の限りを尽くしてバックアップをさせていただきます、というふうに言っているわけでございます。そういうお話をするのですけれども、すればするほど何故か私に政調会長が決まったような記事になるものですから困ったなと。しばらくこの話はしない方がいいのかと思っておりましたら、今日聞かれるものですからお話申し上げたわけでありますけれども、私の気持ちはそういうことでありますし、やはりそういうふうにしていくことが党としても大事ではないかというふうに思っております。これもう心の底からそう思っております。決して楽をしようとか何とかという話ではありませんで、そういう話をすると「おまえ楽をしようと思っているのではないか」と、言われる方もありまして困るわけですけれども、決してそんなつもりで言っているわけでありません。そうしなければやはり党づくりも進んでいかないというふうに私は思っております。

(了)