閣議後記者会見概要

H16.08.05(木)9:20~9:29 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議におきましては、外務大臣から世界食糧計画、国連児童基金及び世界保健機関の対北朝鮮人道支援活動への我が国の拠出につきまして、報告がございました。これは総理が5月22日に北朝鮮の平壌を訪問されて、キムジョンイル国防委員長との間で日朝首脳会談が行われた際の約束といったようなことで、今般人道的支援のうち12万5000トンの食料支援及び約700万ドル相当の医薬品の人道支援、こういうことでございます。今日はこの1件だけでございます。

質疑

記者:
総合規制改革本部の中間まとめの中で、混合診療の話が項目に挙がっていたかと思うんですけれども、これについてどのようにお考えでしょうか。
大臣:
再びまた混合診療のお話でありますとか、株式会社参入のお話であるとか、いわゆる医療に関しますことがいくつか出ていると、間接的ですけれども私もお聞きをしてるわけであります。この混合診療というのは、現在やっております特定療養費制度と言葉は違いますけれども、いずれも保険外でやるということでは同じだというふうに思っております。ただ、どういう言葉を使うかは別にいたしまして、これから先範囲を拡大するのかどうかということになるんだろうというふうに思います。混合診療というものを制限なしに全て認めるということになってしまいますと、診察を受けに行きました時に保険が通用するものだというふうに思っていたら、これはうちは通用させておりませんというふうに言われる可能性も出てくるでありまして、国民にとりまして非常に混乱を招くと思っているわけです。一つの基準と申しますか、そうしたものを設けた中でどうしていくかということがやはり大事でありますから、現在行っております特定療養費制度というものを今後どのようにしていくかという検討はしていいと思いますけれども、無制限で制限無しでやっていくということには、私は反対でございます。
記者:
質問主意書に関して、今、国会の方で数が多いということもあるのかもしれませんけれども、受付を厳格化しようという動きがあると思うのですけれども、とりわけ厚生労働省の場合、先の国会からこの国会もそうのようですけれども数が多いという実情がありまして、国会の今の動きをどのようにご覧になってますでしょうか。
大臣:
国会のことは国会にお願いをする以外にないわけでありますが、厚生労働省関係はいろいろ出来事があったということも率直に言ってあるわけでありますから、議員の皆さん方からもう少しそこを聞きたいというお気持ちがあることも十分理解をいたしておりますが、しかしかなり本数が多いと申しますか、それも一度に大量に出てくるといったことがあって、そしてそれが一つのところに集中するということになってまいりますと、なかなか対応出来ないということがございます。これも一週間なら一週間というふうに日が切られているものですから、その中で誤りのないように皆さん方に十分お答えをするということになりますと、かなりの労力を要するということも事実でありまして、ものによりましては何週間も職員が土曜、日曜を返上して勤務をしているという事態も続いているわけであります、こうしたところをどうしていくかということについて、いろいろとご議論をいただくということは私は結構なことだというふうに思っております。ご猶予を与えていただく時間をもう少しいただけるものは頂くとか、そうしたことも我々としてはお願いをしなければならないこともあるわけでありますから、お願いをして聞いていただける議員の方もおみえでございますし、一切聞かないとおっしゃる方もいるわけであります。そうしますと非常に職員に負担がかかり過ぎるということもございまして、普段の業務もあるわけでございますし、そうしたことを一切滞りなくやっていくのにどういう体制でいったらいいかという、私たちの方も悩みがあることは間違いがございません。しかしここは最初にも申しました通り、これは国会で決めていただくことは国会のご議論にお任せをしたい。受ける側の、しかも大量に受ける側の私たちの気持ちとしましては、そうした先ほど申し上げましたような事態も発生しているということでございます。
記者:
昨日、BSE問題に関して消費者の意見を聞く場が開かれたのですけれども、その中で結構まだ全頭検査継続という声も多かったようなのですが、今後の見通しはどのように。
大臣:
これは農林水産省並びに関係者の皆さん方が協議をしながら進めていかなければならないというふうに思いますが、やはり国民の皆さん方が科学的根拠に基づいていれば、それはそれで安心だと思っていただくようになるかどうかということだと思います。ですから国民の皆さん方から、そういう安心感をお持ちいただけるような状況にどこまでもっていけるかということが、私は次のステップとして大事ではないかというふうに思っております。したがいまして、昨日行われたそうでありますけれども、これからもいくつかそういう機会を作りながら、国民の皆さん方のご意見も聞いていくということではないかと。また科学的なデータ等についてもこちらからお示しをするということではないかというふうに思っております。

(了)