閣議後記者会見概要

H16.06.29(火)9:49~10:01 厚生労働省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議におきます大臣発言としましては、平成16年版通商白書につきまして、経済産業大臣から発言がございました。それから労働力調査結果につきまして、総務大臣から発言がございました。5月の完全失業率は、季節調整値で4.6、0.1ポイントの低下になったという報告でございます。平成12年8月以来でございます。それから私の方から、有効求人倍率の報告をいたしましたが、5月の有効求人倍率は、季節調整値で0.80倍、前月の0.77倍を0.03ポイント上回りました。有効求人季節調整値は前月に比べまして、0.3%の減少、有効求職者季節調整値は3.1%の減少ということになっております。0.80になりましたのは11年ぶりでございます。それからイラクの主権回復、及びイラクの主権回復後の自衛隊の人道復興支援活動等について、細田内閣官房長官から発言がございまして、平成16年度青少年の非行問題に取り組む全国協調月間につきまして、小野大臣から発言がございました。それから第54回社会を明るくする運動につきまして、法務大臣から発言があり、もう一つ法務大臣の訪豪、オーストラリア連邦及びニュー・ジーランドを訪問したご報告がございました。それからイラクに対する緊急無償資金協力につきまして、外務大臣臨時代理の官房長官から発言がございました。それからもう一つ、クウェート国首相シェイク・サバーハ・アル・アハマド・アル・ジャービル・アル・サバーハ殿下の訪日到着日の変更につきまして、外務大臣臨時代理から発言がありました。川口外務大臣の中国及びロシア訪問につきまして、外務大臣臨時代理から発言がございました。その他一部人事案件がありまして、石原国土交通大臣のフランス及びドイツへの訪問についての報告がございました。それから環境大臣から夏季における軽装の実施につきましての発言がございました。それから沖縄及び北方対策担当大臣から沖縄全戦没者追悼式への出席についての報告がございました。以上でございます。

質疑

記者:
11年ぶりという有効求人倍率の数値についての評価をいただけますか。
大臣:
そうですね、正式には11年1ヶ月ぶりに0.8台に乗ったということでございます。全体でみますと回復基調にあるというふうに思いますが、しかしまだ地域格差というものは依然として存在をしている。地域的に低い地域、例えば沖縄でありますとか、鹿児島でありますとか、あるいは秋田でありますとか、そうしたところはやはり依然として良くなっていない。そういう地域格差がありますので、もう少しきめ細かく対策を打っていかなければいけないというふうに思っております。それから若年者のところがいつも悪いのですが、ここが9.9になりまして、いわゆる10をようやく切ったというところでございますけれども、しかしそれにしましてもまだ高いということでございます。若年者対策をですね、今後もまだしっかりとやっていかなければいけないというふうに思っている次第でございます。
記者:
年金数理部会についてお尋ねしたいのですが、社会保障審議会の年金数理部会が昨日と本日、開催の予定がございました。本来ならば、平成14年度の財政状況の報告があったはずなのですけれども、それが金曜日の夕方に急に両日共にキャンセルになっているのです。
大臣:
ちょっとわかりません。何ですか。
記者:
そこでまず大臣のご認識をお伺いしたいのですけれども、平成14年度の厚生年金、国民年金などの財政状況と収支の状況が出るはずだったのです。これは選挙前に有権者にとっては、年金制度を考える上で、足元の状況を見るということには、非常に良い、重要な好材料だったのではないかと思うのですが、大臣ご自身の認識をまず伺えますか。
大臣:
私その手順と申しますか、今までの経過というのがちょっとよくわかりませんけれども。
記者:
昨日と本日、年金数理部会が開かれる予定だったのです。つまり本日も年金数理部会がある予定だったのです。ところが先週の金曜日の夕方、17時あるいは19時頃、急なキャンセルの連絡をいただいたのです。それで月曜日、火曜日、本日ですね、キャンセルとなっています。
大臣:
そのうちやるでしょう。ちょっとよくわからない、聞いてないから。
記者:
まず大臣のご認識を伺いたいのですが。
大臣:
いや認識と言ったって、ちょっと私よく聞いてないから。
記者:
いえいえ、まず平成14年度の財政状況というもの、そのものについてのお考えを伺いたいのですが。
大臣:
だからそれは聞かないとわからない。
記者:
そうですか。
大臣:
内容を。
記者:
そうですか。
大臣:
いやいやその内容をどうかという話でしょ。
記者:
いえいえそうではないです。つまり平成14年度の財政状況を知るということ自体が、まさに大臣がおっしゃってますような、これから内容をお聞きになりたいとおっしゃってましたが、知るということ自体が有権者にとっても非常に必要なことではないかと思うのですけれども。
大臣:
それはそうです。
記者:
その通りですよね。そうしますとやはり参議院選挙の直前にキャンセルになったということは、選挙を前にそういう機会が奪われたということで、国民にとっては非常に貴重な機会が奪われてしまったとも思えますが、大臣いかがでしょうか。
大臣:
そうも思えませんけれども。しかし若干遅れたとしても間もなくやるのでしょう。まだ選挙も続いているわけですから、少し遅れたとしてもそれはやれるのではないかと思いますけれども。
記者:
そこにひとつ懸念がございます。キャンセルによって、再度招集する場合には、インターネット上で開催の告示をするために、少なくとも2週間は必要とするというのです。
大臣:
ちょっとそこまで詳しくはちょっと知りません。
記者:
事務方はそのようにおっしゃっております。
大臣:
ちょっとよく聞いておきますから。
記者:
大臣にお願いがあるのですが、そうしますと少なくとも厚生年金と国民年金の平成14年度の財政状況については、もうすでに資料がまとまっているはずなのです。ですので、これを選挙の前に是非とも情報公開していただきたい。お願い出来ますでしょうか。
大臣:
ちょっとだから聞いてみます。出来てるのか、出来てないのか、それも私わかりませんから。それは聞いてみます。(注)
記者:
次回お答え下さいますか。
大臣:
だから聞いておきます。
記者:
お願いします。
大臣:
どこですか、新聞社は。
記者:
朝日新聞です。
記者:
社会保険庁長官の人事の件ですけれども、今現在どのような状況にあるかというのをちょっと教えていただければ。
大臣:
そうですね、進めております。進めておりますが、現在のところまだ固まるというところまで至っておりません。急いではおりますけれども、慌ててもいけないというふうに思っております。やはりやっていただきます以上、ご本人がやるという意欲を持っていただいた人でなければいけないというふうに思っております。周辺から言われて、やむを得ずやるという人ではなかなか改革は出来ないだろうというふうに思っておりますので、もう少し時間をいただいて、いい人を選びたいというふうに思っております。もう少し時間をいただきたい。

(注)なお、国民年金及び厚生年金保険の平成14年度収支状況については、社会保険庁ホームページ「平成14年度社会保険事業の概況」においてすでに公表しております。

(了)