閣議後記者会見概要

H16.05.25(火)9:28~9:38 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議におきましては、規制改革・民間開放推進本部の設置につきまして、内閣府特命担当大臣から発言がございました。続きまして、経済産業大臣から平成16年度中小企業者等に対する特定補助金等の交付の方針についてのお話がありました。もう一つ中川経済産業大臣から、第9回国際エネルギーフォーラム等への出席についての報告がございました。それから内閣府特命担当大臣から、防災に関してとった措置の概況及び平成16年度においての実施すべき防災に関する計画についての発言がありました。私の方から、母子家庭の母の就業の支援に関する年次報告白書につきまして、ご説明を申し上げました。それから外務大臣から、小泉内閣総理大臣の北朝鮮訪問についての報告がありました。それから亀井農林水産大臣のアジア協力対話農業大臣会合出席等についてご発言がありました。以上でございました。

質疑

記者:
大臣、先週の土曜日に総理が2度目の訪朝をされて、評価についていろいろ厳しい見方もあると思うのですが、大臣はどのように受け止めていますか。
大臣:
総理が決断をされて、2度目の訪朝をされた。いろいろの意見もあるようですけれども、しかしそれによって5名のご家族がお帰りになったし、また曽我さんのご家族との再会のお話もまもなく行われようといたしておりますし、前進すべきところは前進したというふうに思っております。いずれにいたしましても相手のあることでございますから、ここは一歩一歩前進をさせる以外ないわけであります。その今後のさらなる前進の1つの大きなきっかけがここに出来たというふうに思っている次第でございます。
記者:
社会保険庁の今後の改革案を大臣としていろいろとお考えになっていると思うのですが、社会保険庁としての組織がですね、これから少子高齢化の中で非常に重要な役割を果たしていくと思うのですが、どういう組織に生まれ変わらせようとしているか、今何が問題でどう解決しようとしているのかというところをお考えをお聞かせ願えますでしょうか。
大臣:
中にはですね、食糧庁ですか、前のBSEの時にいろいろと問題があって、いわゆる整理された問題がございましたが、それと同じように何か整理をしろというお考えもあるわけでございますが、私はそれは違うと思ってます。食糧庁の方は、これは歴史的に一定の評価を終えた、そういう面があったわけでありますけれども、この社会保険庁の場合は、これから仕事が増えることがあっても減ることはないと思っております。それでこの社会保険庁のあり方につきましては、一つは国民のみなさん方から見て透明性の高い組織にしなければいけない、どうしたことを行い、そしてこれから何をしようとしているのか、国民のみなさん方にそこを明確にしていく必要があるというふうに思っております。また様々な年金や医療の掛け金をしていただき、そしてその必要なお金を出すわけでありますから、その透明性を深めますと同時に、あまり複雑な組織でありましてはいけないので、そこをあまり複雑化させないで、国民の皆さん方からご覧をいただきましても、その中がよく見えるような、やはり組織にしていくといったことが、私は大事だというふうに思っております。先日も申しました通り、人の交流につきましても、地方で就職された皆さん方の中にも優秀な人たちはおみえになるわけでありますから、そうした皆さん方を交流をして中央で働いていただくという機会を与えるとか、あるいはまた中央の人たちが地方へ出て働く機会を得るとか、そうしたことをやはりやっていかなければいけない。全体として、一丸としてこの仕事に取組んでいけるようにしなければいけないというふうに思っております。いわゆる一番中心の長官人事につきましても、今までのように必ずしもそれが役所から順送りにやるということではなくて、民間の人を起用するといったようなことも含めて、これはやっていく必要があると、そんなふうに思っている次第でございます。
記者:
民間の方を、もし起用されることの、効用といいますか、どういったことを期待されて、そういった人事の大きな改革をされようとしているのでしょうか。
大臣:
一つは個人個人のこれは個人情報をお預かりをするわけですから、それをいかに個人情報をきちんとお預かりをし、そして将来の年金制度に対する個々人のご要望に対してお応えをしていくかという、そういうシステムをどう作り上げるかという問題もございますし、それからやはり民間的な考え方を導入をして、そして出来る限り無駄を省いていく、無駄を省いた体制を作り上げていく。そしてその経営と申しますか、全体の施策の中で、やはり国民の皆さん方にお応えの出来る新しいシステムというものはどういうものかということを、やはり考え続けていかなければいけないというふうに思っております。今まで続いてきたことだから、いつまでもそのままで続けていくということではなくて、もう少し新しい角度から、今後どういうシステムを作り上げていったら国民の皆さんにお応えが出来るのかといったようなことを考えていくといったようなこと大事だというふうに思っております。それは中にも出来る人は、私はいるというふうに思いますけれども、何か順送りの人事の一環というのではいけないというふうに思っております。
記者:
それは例えば今までだったら順送りで1年か2年勤めて終わっていくということが多いのですが、少し長期的な視点で取組むということで。
大臣:
そうですね。そういう人がまずあるかどうか探さなければいけないわけでありますし、お継ぎをいただきます方が、どういうふうなことを、そしてどれくらいの期間をやっていただけるということも、それはございますけれども、あまり1年1年代わっていくということでない方が私はいいと思っております。
記者:
最後の質問ですが、もうすでにあまり時間が、国会の会期中というふうに先日おっしゃったのですが、あまり時間がないのですが、すでに検討の指示は何らかの形で出されたのでしょうか。
大臣:
いろいろ検討いたしております。
記者:
省内で。
大臣:
省内におきましても、私も、検討いたしております。
記者:
中医協のあり方の見直しの方の進捗状況はいかがでしょうか。
大臣:
まだそこまで至っておりません。6月になりますと、中医協も一度お開きをいただくようでございますから、内部におきましてもいろいろのご議論をしていただきたいというふうに思っておりますし、今後どうしていくかといったことを、少し腰を落ち着けて前進をさせていきたいというふうに思っております。
記者:
星野会長とのお話し合いの目途というのは、お考えなのでしょうか。
大臣:
必要な時にまたお会いをさせていただきたいというふうに思っております。

(了)