閣議後記者会見概要

H16.05.18(火)9:18~9:26 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議におきましては、平成15年度食料・農業・農村白書について農林水産大臣から、財政制度等審議会建議につきまして財務大臣からご報告がありました。引き続きまして財務大臣からアジア開発銀行年次総会に出席してのお話がございました。川口外務大臣のG8外相会合出席についての報告がございまして、併せて中川経済産業大臣の第43回OECD閣僚理事会及びWTO非公式閣僚会合等への出席についての報告がございました。以上でございます。

質疑

記者:
先週来、総理と民主党の小沢さんと国民年金の未加入の問題が出ていますけれども、大臣どういうふうに受け止められていらっしゃるのか教えてください。
大臣:
これは全然問題ないですね。ご存じの通り昭和36年からは加入出来ないということになっておりまして、55年になりましてその36年から20年経ったものですから、国会議員になられるみなさん方の中にも国民年金に既に20年くらい加入しておみえになる人が出てきた。あと少し掛けたらその人の権利が得られるんですけれども、だめだということになると掛け捨てになってしまうということがあって、55年からは掛けてもよろしいとこういうことになったわけです。60年までの年金というのは、それぞれの職種、例えば国家公務員、地方公務員、あるいは旧国鉄、旧電電公社、旧専売公社あるいは農協の職員の人とかあるいは学校の先生、それぞれの職種別互助年金みたいなものです。それを61年に基礎年金部分を全部、全国民一律にするというこれはもう大転換でありますけれども、新しい年金制度がそこで出来上がりまして、そして国民が全体でこの等しく年金に入って、そしてお互いに助け合っていこうとこういう年金制度に61年からなったということでございます。したがいまして61年からは、それこそ国をあげての形になったわけでありますけれども、それまでは国会議員は国会互助年金ということでやってきたということでありますから、私はその前の話は全く問題ではないというふうに理解いたしております。年金制度の経緯からいきましても、そういうことだと思います。
記者:
総理の場合、国会議員になる前の予備校時代等、強制加入の時に入ってらっしゃらなかったということがあるかと思うのですが、その辺はいかがでしょうか。
大臣:
予備校というのが学生の中にはいるのか、入らないのかというのは、はなはだ不明確な点はあるのですけれども、その当時は入る人は入る、入らないからといって何らそこに入って下さいということを言うわけでもない、そういう時代であったわけですから、今とはまあ実情はかなり違うと思います。
記者:
先週、国民年金の情報が漏れているということの講演を先週末なさったという、その辺の真意とかを改めてお伺いしたいのですが。
大臣:
江角さんの場合もそうでございましたけれども、その未納であるということが分かれば、それはご本人に先にそういうことだということを言わなければいけないというふうに思うのですが、そのことが本人よりも週刊誌等に先に流れたということは、それは一体どういうことかと。それから後もそういうケースがいくつも聞かれるに及びまして、それは社会保険庁のどこかで誰かが見て流す以外にないと、こういうことだというふうに私は思っております。そうした個々のケースにつきまして、誰がいつ検索をしたかといったことにつきましては、これは明確になるわけでありまして、そこはそうしたことがあったというふうに申し出がある人につきましては調査をしたいと思っております。これは国家公務員としての立場からいたしましても、これは逸脱した行為だというふうに思っております。
記者:
全国312にある社会保険事務所全てから、それはアクセスが出来るのですが、それ全部を調べるということでよろしいでしょうか。
大臣:
全部調べるということはなかなか出来ないというふうに思いますが、特定のケースについて言えば、それは特定の場所からということが分かるわけでありまして、それは全部調べなくても分かる。
記者:
個人名から辿っていくということですね。その情報にアクセスしたところは一体どこなのかということを辿っていくということで。
大臣:
そういうやり方もあると。江角さんの場合なんかはそういうことになるでしょうけれども。
記者:
今週末総理が再び訪朝しますけれども、これに対する期待感なり何かご所見を一つ。
大臣:
総理が再び訪朝されるということで、拉致問題の皆さん方に対する解決が前進をすることを期待をいたしております。すでに帰国をされている皆さん方のご家族の問題もございますし、それから生死がはっきりしない、あるいはまた拉致が不明確のままになっている皆さん方の問題につきましても、それが明確になり、そしてその後の結果が明確になることを期待をしているところでございます。

(了)