閣議後記者会見概要

H16.04.13(火)8:47~8:55 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は平成16年版の外交青書につきまして、外務大臣から発言がございました。以上です。あと人事案件が少しございましたけれども。

閣議後懇談会について

大臣:
懇談会の方では、総理の方からイラクの情勢について非常に情報が錯綜している状況であるけれども、全力を挙げてがんばると、各閣僚一致団結してやりたいという趣旨のご発言がございました。以上でございます。

質疑

記者:
大臣からお話がありましたけれども、イラク情勢ですが人質になってから5日経ちましたけれども、その間情報の混乱とかあっていろいろとありますけれども、現在のその事件に対するコメントとご感想と自衛隊の派遣についてこういう状況下で戦闘地域と非戦闘地域と分けること自体が困難になっているという批判もあるのですが、自衛隊の派遣についての方針について改めて教えてください。
大臣:
イラクの情勢は私が今さら申し上げるまでもないわけでございますが、総理のご発言のように様々な情報はありますけれども、なかなかそれが一つ一つ確認の出来ないという状況のようでございます。したがいまして、この状況について一つ一つやはり精査をしながら、そこから何が一番大事な情報であるかということをやはり検討し、そのことを中心にして解決策を探っていくということ以外に現在のところでは方法がないのだろうというふうに思っております。出来る限り広範囲に情報を集めるということが、現在にとりましては一番大事なことではないかというふうに思っております。それから自衛隊との関係でございますけれども、自衛隊は人道支援のために行っている訳でございますし、政府の方針といたしましては、現在自衛隊として活躍をしていただく、そういう状況にあるというふうに判断をしているわけでございますので、私もその通りだというふうに思っております。
記者:
年金法案に関してなのですが、先週の金曜日からようやく民主党の対案が出て、本格的な審議が始まったのですが、先週の委員会などで与党側の方から、民主党案について数字が入っていなくてごまかし法案だという批判の声があるのですが、大臣はその指摘についてどうお考えになりますか。
大臣:
それは前回にも申し上げたと思うのですけれども、私はなかなかいろいろの意見のあるところを一つにまとめて出されたということには敬意を表しているのです。年金というのは百人百色、それぞれ意見がありまして、なかなかまとめにくい。私もやってみまして、これほどまとめにくいものはないと思ったほどでございますから、恐らく民主党の中でおまとめになった方は大変ご苦労をされたのではないかというふうに思っております。ですから昨年の選挙の時に出されました案と今回の案と、それほど前進はしていないという感じです。ほとんど数字も出ておりませんし、昨年の選挙の時にお示しになったのと、それほど大きな前進はない。しかしそのことはやはり民主党さんの中にも年金に対するいろいろのご意見があって、やはりそこを数字を出すような形になかなかすることが難しかったのではないかと、これは想像でございますけれども、私はそう思っております。しかしそれはいろいろ意見があるということは大変いいことでありまして、決してマイナス面ばかりではない。政府の案につきましても、与党内におきましてもいろいろのご意見もあるわけでありまして、そうした幅広い意見を集合しながら、今後どのようにまた次の一手を考えるかということになっていくのだろうというふうに思っております。これらの政府の案と民主党さんの案と、双方いろいろな議論をしながら将来へのより良い年金制度というものがだんだんと構築されていくということになれば、私はいいのではないかというふうに前向きに受け取っております。
記者:
同じ年金の質問なのですけれども、一般論で結構なのですが、仮に国会で閣僚の方々が年金について加入していたかということの証明を求められた場合、その年金の所管する大臣として、それを閣僚がそういったことを、加入していたかどうかということの証明を開示していくということは、それは適当なことだと思われますか。
大臣:
私は今後の年金制度を考えていく上で、そんなに役立つことではないというふうに思います。私がそういうことをして欲しいということを申し上げる立場にはないというふうに思っております。

(了)