閣議後記者会見概要

H16.03.02(火)8:44~8:50 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は、司法制度改革関連法案につきまして内閣総理大臣から発言がございまして、法務大臣から同様の関連法案につきましての発言がございました。それから引き続きまして、法務大臣から平成14年度の人権教育及び人権啓発に関する施策についての年次報告について、白書でございます。それだけですね。

閣議後懇談会について

大臣:
閣僚懇談会におきましては、国土交通大臣から自動車保有関係手続きのワンストップサービス化の取組みにつきまして、それから官房長官からタウンミーティング、100回記念でしたかね、その模様についての報告がございました。以上でございます。

質疑

記者:
大臣、鳥インフルエンザの問題で、養鶏業者の通報の遅れが問題になっているのですけれども、行政間の連携、通報のミスというのも問題になっているのですけれども、この問題どうお考えでしょうか。
大臣:
昨年、SARSの時にもですね、台湾の医師が日本旅行をしまして、そして5、6県だったですかね、通過をしまして、それの後の問題もいろいろと協議をしたのですが、やはり都道府県によってそれぞれの考え方も異なるということがございました。病気の場合には、これは国の方が中心的な役割をして、もう少し調整をさせていただくということに法律でもしたわけでありまして、そうしたことがございました。今回の鳥インフルエンザの場合を見ておりましても、それを飼育している県だけではなくて、そこから様々な県へそれが出荷をしているということになってまいりますと、都道府県間でいろいろと情報を交換をしたり、あるいはまた話し合いをしなければならないということがあるというふうに思いますね。ですからこれは厚生労働省の、若干範囲とは外れますけれども、何かやはりそうした都道府県にまたがって何かが起こります時には国の方がそれに対して何か調整をするといったシステムが普段から必要ではないかという気がいたします。SARSの問題で、去年我々もそれを実感した次第でございます。
記者:
結果的にたくさんの都道府県に卵や肉が流通していることが判明し、かつ生きた鳥も早く出荷してしまおうということで出荷されていたということで、ウイルスを持った鳥、それから疑いのある食品が全国的に流通してしまったということについては、厚生労働省は直接の管轄ではないのですけれども、食品ということで国民も不安があると思うので、その辺でご所見をお願い致します。
大臣:
実際問題としましては、肉にし、それをボイルをして食べれば問題はないということではございますけれども、やはり食品の信頼性という意味では非常に問題があるというふうに私も思っております。したがいまして、やはり初期の段階で気づかなければいけませんし、そして関係の業界の皆さんも初期の段階でやはり報告をしていただくということは、それは全体に及ぶ話でございますから、それはまことに初歩的な問題であり、義務であるというふうに思っております。ですから、その最初の遅れが大変大きな問題になってしまったということでございますから、やはりお互いに何かありました時には、早く届け出るということが非常に大事だというふうに思っております。拡散しました食品につきましては、これによって国民の皆さん方にご迷惑をかけないように最善の手を打ちたいと思っております。
記者:
あと、それの羽根から検出されたりとかというふうにして、関わった人たちというのがかなり増えているのですけれども、人への健康調査は現状で十分だというふうに認識をされているのでしょうか。
大臣:
人への感染というのは、かなり濃厚にしないことにはうつらないのだというふうに思いますが、それぞれの地域で検査をしていただく人などはそれなりの防備をしておやりをいただいていると思うのです。問題なのは、かかっているか、かかっていないか分からない時に無防備でそれに対応をするというところに一番問題がある。したがいまして、常にそうした病気にやられていないかどうかを、やはり注意深く見ていただく必要があるのだろうと思います。

(了)