閣議後記者会見

H15.08.05(火)10:30~10:40 厚生労働省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は「平成15年版日本の防衛」いわゆる防衛白書につきまして、防衛庁長官から発言がございました。今日の閣議ではこれ1件だけでございます。しばらく夏休み、皆さんの方も少し夏休みを取っていただいたらいかがでしょう。

質疑

記者:
献血時の検査をすり抜けて、1人亡くなられたという事実があったようなのですけれども、これについて大臣のご見解を。
大臣:
ちょっと具体的な個別の案件を、私聞いておりませんけれども、輸血によって元の病気はよくなったけれども、輸血による副作用があって、それで亡くなるというようなことは、本当はあってならないことでございます。赤十字の方もそういうことが起こらないように全力を挙げてやっているというふうに思っておりますが、先日来問題になっておりますように、いわゆる病気にかかりましてからのわずかの期間のすき間があって、検査に現れてこない時期がたまたまあって、そこを通り抜けてくるというケースがあるということが話題になっているわけでございます。恐らく、もしそういうふうなことがあったとすれば、最近のことであれば、そういうケースではなかったかというふうに思います。その辺のところをどう防いでいくのか、なかなか難しい課題ではあるというふうに思いますけれども、最新の医療知識、全力を挙げて、厚生労働省も当然やりますし、赤十字の方にも全力を挙げてただいて、そういうケースは1人でも無くしていくように努力しなければならないというふうに思っております。最近そういう事実があったとすれば、大変残念なことであります。手術を受けられた、恐らく手術だろうというふうに思いますが、その方に対しては本当に申し訳ないことだというふうに思う次第でございます。
記者:
北朝鮮関係でお伺いしますけれども、拉致の問題等で、NGOのレインボーブリッジの小坂事務局長が一部注目を浴びていますけれども、大臣と小坂さんは同県人ということもあって、ご面識があると聞きますが、最近お会いになったりして、意見交換されたりとかそういったことは。
大臣:
それはございません。そのことに関しましては一切知りません。
記者:
それに関連してもう一つ。日朝交渉の橋渡し役になりました在米の韓国人ジャーナリストの文明子(ムンミョンジャ)さんという方がいらっしゃるそうなのですが、この方とは。
大臣:
それは知りませんね。それはどこの方ですか。
記者:
アメリカ国籍の韓国人のジャーナリストです。
大臣:
その方は知りません。
記者:
大臣、ちょっと確認させてください。8月15日、もしくはその前後に靖国参拝というのは、大臣今年はご予定入ってないということでよろしいでしょうか。
大臣:
はい、ございません。
記者:
昨年の末に靖国に関連して、官房長官の私的懇談会に新しい追悼施設を作るという提言があったのですが、この提言については大臣どのように。
大臣:
私結論がどうなったのか、ちょっとよく聞いておりませんけれども、官房長官が記者会見か何かで、そのようにお答えになっているのをお聞きしたことがございます。その後、どういう経過をたどっているのかよく分かりませんけれども、その時の官房長官のお話ではそういう結論が出たので、今後検討したいというご主旨ではなかったかというふうに思っております。それならばそれは結構なことだというふうに思っております。
記者:
年金の検討会が官邸主導で行われますけれども、この検討会にどういった課題の調整を期待されているのかということを、改めてお聞かせ願いますか。
大臣:
ここは財政的なこと、それから今後の経済的な見通し、そして少子化等の見通し、そうしたことをどのように考えて整理されるのかということをだろうと思います。それとは別に、どういう制度改革をするかという大きな問題があるわけでありまして、ここは政治主導でやる以外にないというふうに思っております。したがいまして、事務方の方で、官邸中心にして整理をしていただきますことも参考にしながら、どういう制度改革を断行するかということを、政治的に決着をつけなければならないだろうというふうに思っております。
記者:
今、政治的決着とおっしゃいましたけれども、三位一体の時は総理が主導して、議論が進んでいったと思うのですけれども、この年金改革についての政治主導というのは、大臣はどのようにあるべきかとお考えでしょうか。
大臣:
やっぱりここは与党の方の意見集約というのが、大変大事だろうというふうに思います。年金につきましては、それぞれが本当にいろいろの考え方をお持ちになっておりますし、なかなか党でもまとまりにくい課題でございますが、しかしそこはよく議論をつくして、与党の意見というものをまとめていただくと、そしてそれに対して内閣としてどうしていくかということを我々も考えて、意見のすりあわせを行うということが大事だろうというふうに思っております。これは多くの意見を踏まえながらやっていくということが大事でありまして、その都度制度があまり変わるということは、年金に対する信頼を失うことにも結びついていきます。したがって出来れば与党だけではなくて、野党の立場の皆さん方のご意見も聞くということもやりながら、どんな政権が出来るとしても年金制度はそう大きく今後は変わらないという、そうしたものを作り上げていかなければならないといふうに思っておりますので、ここは政治の声を結集をしてひとつの案を作る、大変難しい作業でございますけれども、その手順を踏むことが大事というふうに思っております。

(了)