閣議後記者会見概要

H15.04.01(火)8:50~9:00 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議における大臣発言としましては、環境大臣から自然再生基本方針につきまして、それから国土交通大臣からも同様の自然再生基本方針につきましてのご発言がありました。平成15年版の外交青書につきまして外務大臣からご発言がありました。石破防衛庁長官の大韓民国への訪問について、それから平成15年度予算の成立につきまして財務大臣からの発言がございました。これは先に成立しました平成14年度補正予算と併せて、年度を通じた切れ目のない対応を図っていくこととしたいと、平成15年度につきまして、公共事業につきましては経済情勢を注視しつつ、機動的な施策を図ることとしております。具体的には現下の経済情勢を鑑みまして、特に年度当初の状況に注意するとともに、例えば用地を取得済みの事業、それから完成までの残工期の短い事業、それから民間投資の誘発が見込まれる事業等の経済活性化効果の高い事業を優先的に行うと、こういう発言でございます。それから平成15年度予算の成立に当たって、経済財政担当竹中大臣からもご発言が、行政改革大綱フォローアップにつきまして総務大臣からの発言、だいたい以上でございます。総理からは特区が本日からスタートいたしますので、よろしくという話でございます。

質疑

記者:
今日は障害者の支援費制度がスタートしますけれども、先般、委員会の中で大臣が支援費制度、介護保険と将来の統合を言及されたかと思うのですが、障害者団体の方から統合問題、どこでいつからやって、具体的にどんな検討するんだという、かなり不安の声が挙がっているのですけれど、これについて大臣は具体的にはどういう感じで進めていくというようなお考えですか。
大臣:
まだそこまで話が進んでいるわけではありません。どなたからでしたか、質問がございましたので、それにお答えをしたわけでございますが、それはそれも一つの方法だと、選択肢の一つだということを申し上げただけでありまして、この障害者の問題と介護保険と一緒にしていくということを今念頭に置いて今進めているわけではありません。ただし、将来の財政上の問題等を考えていきますと、次の介護の内容を決めます2年後ですね、その時にこの障害者の問題等どうするのかという議論は多分おこるだろうというふうに思っております。その時にやはり対応ができるようにいろいろの皆さん方のご意見を聞いておきたいというふうに思っております。厚生労働省として介護と一本化をしていくということを決めているわけでもありませんし、そういう方針で今進んでいるわけでもございません。そういう選択肢もあるだろうということを申し上げただけでございます。
記者:
政治と金の問題で、大島農林水産大臣が辞任されましたが、それについてのご見解を。
大臣:
大島大臣、いろいろと非常にWTOの問題と、農林水産政策につきまして積極的にお取り組みになっていたわけでございますが、秘書さんの問題で責任をおとりになりました。大変残念であったろうというふうに思いますし、その農林水産政策で一生懸命お取り組みになりましたことには心から敬意を表したいと思っております。ただ、政治と金の問題は古くて新しい問題でございますが、やはり国民の皆さん方から信頼を得られるように、やはりしていかなければならない、透明度をやはり高めていかなければならないのであろうというふうに思っている次第でございます。いろいろ出ております問題は、今既に決まっております法律が守られていないために起こっている問題があるわけでありますが、ですから新しい制度を作るということも大事ではございますけれども、現在存在します法律をお互いにしっかり守っていく、それは国会議員だけではなくて秘書も含めてそれを守っていくということが一番大事ではないかというふうに思っておりました。やはりそうしたことをお互いに周知徹底しなければならないというふうに思っている次第でございます。
記者:
全家連の補助金の流用の問題なのですが、年度末に厚生労働省あと各団体も総額でいうと4億円ぐらい流用分と課徴金含めて返還命令を出しているのですが、実際に障害者の家族の団体で、それぐらいの多額な額を返済していくというのは現実的に可能なのかどうかというご所見をちょっとお伺いしたいと思うのですが。
大臣:
全家連の事件は大変残念な事件でありまして、決して悪意があっておやりになったのではないというふうに私個人は思いますけれども、しかし結果として見れば流用であったことだけは間違いがないわけでありまして、やはりけじめはけじめとしてつけさせていただかなければなりませんから、返還命令を出させていただいたわけであります。皆さん方の方も、それなりにご苦労をされて、そしてそれに対応するという体制をとっていただいているようでございますから、努力を多としたいというふうに思っております。また役員の皆さん方もそれぞれ責任を明確にするということを言っていただいておりますので、今後ひとつ精神障害者の家族会というのは大変大事な団体でございますし、これから精神障害者の問題、手厚くやっていかなければならない、とりわけ地域における精神障害者の問題というのは非常に大事になってくるというふうに思っております。今後、地域において精神障害者をどういうふうに全体で受け入れていくかということをやっていかなければならないわけでありますから、家族会の皆さん方にはやはり中心的な役割を果たしていただかなければならないというふうに思っております。ですから、こういうことございましたけれども、ひとつ心機一転出発をしていただいて、そして地域においてしっかりと支える体制にご協力をいただきたいというふうに思っております。財政的にと申しますか、金額的には非常に厳しいことであったというふうに思っておりますが、それぞれ家族会の皆さんにもご協力をいただいて、とにかく返還をしていただくということでございますから、それは私達も甘んじてうけたいというふうに思っております。

(了)