閣議後記者会見概要

H14.12.06(金)9:06~9:12 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は沖縄の政策協議会がございまして、それで閣議がございました。今日、あとちょっと混んでいるものですから、内容を申し上げる程のことはありませんので割愛させていただきますけれども、皆さんの方からございましたら、ひとつお聞きしたいと思います。

質疑

記者:
在外被爆者訴訟で大阪高裁判決が出ましたけれども、どのようにお感じですか。
大臣:
高裁の判決でございますから、非常に私達も重要視をいたしております。まだ中身を十分に拝見をいたしておりませんが、至急その内容を検討させていただいて、関係省庁とも検討に入りたいというふうに思っております。
記者:
大臣の感想はいかがですか。かなり厳しい。
大臣:
どういう理由付けになっているかということ少し拝見しないと今申し上げられませんけれども、内容を早急に検討したいというふうに思っております。
記者:
今、国がやっている在外被爆者の支援事業への影響というのは何か。
大臣:
結論によりましてはそうしたことにも波及するというふうに思いますけれども、私の考えでは、たとえそういうふうになったとしましても、個々の国ごとに別々のことをするというわけにはいかないだろう、やはりそれぞれの国の実情もございますけれども、やはり日本の国として何か行うということであれば、それは一律にやはり行わざるを得ないというふうに思っております。しかしそういうことになるかどうかということも含めて、早く結論を出したいと思っています。
記者:
昨日独立行政法人の医薬品医療機器総合機構に関する法律だけが通らなかったんですけれども、この件についてのご所見はいかがでしょうか。
大臣:
別にございません。昨日私が少し丁寧にお答えすぎたものですから、かえってそれが混乱の元になりました。内容を精査していただきましたけれども、大臣の発言に何ら問題はないということで再開されたところでございます。
記者:
改めてお伺いしたいんですが、サリドマイドの問題なんですけれど、未承認のまま個人輸入が続けられている実態ということを初めてお知りになった時の、まず率直なご感想をお伺いしたいんですけれども。
大臣:
サリドマイドは過去に非常に大きな薬害を及ぼしたものでありますし、人の心の中に大きく残っている薬剤であることは間違いがございません。その薬剤が個々人の医師によって輸入されているということを聞きました時に、果たしてそれがどういうことに使われているのだろうか、何に使われているんだろうかということを非常に危惧いたしました。それは過去のように妊婦等がそれをお使いになるということになりますと、再び被害を繰り返すことになるわけでありますから、その使われ方が一体どうなっているのだろうかということを非常に心配をした次第であります。そうしたことも含めて早急に調査して欲しいということを言っているところでございます。
記者:
承認というような方向で多発性骨髄腫の患者さん団体が、是非そういうことできちんと薬の管理を行って欲しいというようなことも含めて、厚生労働省の方に要望されているんですが、その辺についてはどのように。
大臣:
聞いております。聞いておりますが、そういう過去の問題もございますので、あまり軽々にしてはいけないというふうに思っておりますし、そして特別な疾病に対してそれが本当に有効であるということになれば、その限定をしてどうするかといった問題になるというふうに思いますけれども、一度そういうふうにして認めてしまいますと、そうすると更にそれが周辺に拡大をしていくということになりかねませんし、ここは少し慎重に検討したいというふうに思っております。
記者:
実際に個人輸入で使われているという実態があるわけですので、例えば安全性についてピーアールを行うという。
大臣:
それはもちろんそうですね、はい。

(了)