閣議後記者会見概要

H14.11.08(金)8:48~8:56 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日、閣議におきまして閣僚発言といたしましては、平成14年度の仲裁裁定の処理につきまして内閣官房長官から発言がございました。中央労働委員会の仲裁裁定の取り扱いにつきまして、本日国営企業給与関係閣僚にお諮りした結果、お手元に配布されている「閣議了解案」を本日の閣議に諮ることで了解を得ました。これで了解しました、こういうことでございます。小泉内閣総理大臣の東南アジア諸国連合との首脳会談出席につきまして外務大臣から報告がありました。それから総理からは、今日、もう各紙に出ておりますけれども、いわゆる産業再生機構、それで谷垣大臣を担当大臣にすると、こういう発言がございました。

閣僚懇談会について

大臣:
閣議後の懇談会でございますが、低公害車の導入促進及び燃料電池自動車の率先導入ということで、福田官房長官から発言がございました。これは12月2日に第1号、燃料電池自動車の導入、総理も出席のもとに納車式を行う、こういうことです。それから同じことにつきまして経済産業大臣、国土交通大臣、環境大臣からそれぞれ発表がございました。構造改革特区につきましては構造改革特区担当大臣の方から、いわゆる第2次の募集を開始をしたという発表がございました。以上でございます。

質疑

記者:
雇用保険の料率引き上げにつきまして、自民党内から慎重、反対意見が出ていますが、これについてはどのように受け取ってらっしゃいますか。
大臣:
これについてはいろいろご意見のあるところだというふうに思います。経済財政諮問会議におきましても雇用保険の引き上げはひとつ見送りに出来ないかというご意見が前回もあったところでございます。しかしそうは言いますものの、雇用状況は悪化をしていくわけでございますし、それではそれを何によってまかなうかという問題になってまいります。このままでまいりますと来年1年間維持することはなかなか不可能な状況でございますので、何らかの形で財源を確保しなければならない。最も順当な方法といたしましては雇用保険でお願いをするということになるわけでござますが、これが難しいということであるならば、それは現在の不良債権処理等、そうしたことが国が行います政策として特別なことである、特別なことだからその分は一般財源から見るということならば、それはそれでつじつまが合うわけでございますので、そうしたことも含めて検討していただく時には検討していただきたいというふうに思っております。
記者:
一部で出ています労災保険からお金を回してという考えについてはどうでしょうか。
大臣:
労災保険は、あれは完全積立方式になっているわけでありますから、労災をお受けになりました皆さん方に対しまして、その企業及びその産学の方から拠出をしていただきまして、積立をして、その方の生涯の年金をそこで積立てているわけでありますから、積立額はかなりありますけれども、これはその人たちの将来の問題でありますので、だからといってこれをなくすというわけにはまいりません。その考え方は少し間違っているのではないかと私は思っております。
記者:
審議会の審議の方も終盤ですけれど、今大臣がおっしゃられたように国庫負担率の割合を引き上げるということも選択肢としては考えているということでしょうか。
大臣:
そこまではお聞きをいたしておりません。ただ引き上げを見送ることが出来ないかという話が民間議員の皆さんからあったわけでございますが、それならば何によってそれをまかなうかという話は今のところ出ておりません。したがいまして15日になりますか、経済財政諮問会議、今度は雇用問題中心でございますので、そこで私の意見を申し述べたいというふうに思っておりますが、引き続きましてそのご意見が出るということでありましたならば、それはそれに見合う財源をどう確保するかという議論に発展するだろうというふうに思っております。
記者:
内閣改造後の資産公開が公表されますけれども、資産公開制度についてのご所見はいかがでしょうか。
大臣:
今度新しい人達だけですかね。前回の時にも申し上げたというふうに思いますけれども、むしろなりました時にどうかというよりも、終わりました時にどうかということの方が問題だというふうに思っております。したがいましてなりました時だけの資産公開だけというのはあまり意味がない。合わせてどう見るかということが大事だというふうに思っております。
記者:
全国精神障害者家族連合会の事務所に立ち入り検査があるのではないかというふうに出ていますが、大臣はいかがお考えですか。
大臣:
全家連の話。
記者:
はい。
大臣:
全家連の話はすることにいたしております。既に報道されておりますようなことがあるということになれば、それは当然やらなければならないということでございますので、それは行うことにいたしております。

(了)