閣議後記者会見概要

H14.10.25(金)9:47~9:55 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日閣議におきましては、総務大臣から消費者物価指数につきましての報告がございました。10月の東京都区部の中旬速報値は平成12年を100といたしました時に97.7、前月に比べまして0.1%の下落、前年同月に比べまして0.8%の下落になったと、3年2か月連続で前年同月の水準を下回ったと、こういうご報告です。閣議におきましてはそれだけでございます。

閣議後懇談会について

大臣:
閣議後懇談会におきましては、拉致被害者本人及びその家族の帰国問題につきまして福田官房長官から発言がございました。昨日政府は拉致被害者5人の方々及びそのご家族の帰国問題について以下の方針を決定し、発表しました。これはご承知のとおりでありまして、5人の拉致被害者の方々が家族を含めて自由な意思決定を行うための環境の設定、特に家族全員の日本への帰国が不可欠かつ急務であると考えている、以下云々、こういう発表があったところでございます。以上でございます。

質疑

記者:
月末に取りまとめる雇用対策ですが、通常国会の冒頭で補正予算が提出されることを前提としたままで、含めて可能でしょうか。
大臣:
不良債権処理がどれだけの大きさになるかということがまだはっきりいたしません。はっきりいたしませんが、この不良債権処理が行われるということになれば、当然のことながら現在の雇用政策に加えまして、新しい緊急部分が必要だというふうに思っております。新しいものを加えるということになってまいりますと、これはやはり財源を伴うことになるというふうに思っております。今執行されております予算の中の前倒しをして使用するというようなことは出来ると思いますから、そうしたものも中には含めざるを得ないというふうに思ってます。特に特別交付金が15年、16年と1,000億ずつ都道府県、市町村に渡っているわけでございますから、それを16年分を前倒しで使用するといったようなことは、当然考え方の中の一つに出てくるだろうというふうに思っています。しかしそれだけではやはり足りないだろうというふうに予測をいたしておりまして、新しいものを作り、加味したい。その考え方の基本としましては、やはり都道府県あるいは市町村、地方の考え方を重視をする。やはり雇用問題、東京の中央でやりますだけではなかなか進んでいかない。地域地域におきます雇用の状況というのはかなり異なりますので、地方がいろいろと考えていただいて、そして雇用を拡大をするという地域の主体性というものを中心にした施策を出来るだけ組みたい、こういうふうに思っております。
記者:
後者の方の部分につきましては新たな財源が必要になるわけですけれども、その部も月末取りまとめのデフレ対策に盛り込まれると。
大臣:
一応私の方からはそういう提案もしたいというふうに思っております。これにつきまして採用されるかどうかは、これは分かりませんけれども、不良債権処理を進めるということであれば、一方におきましてその対策というものが取られるのは当然だというふうに思っておりますから、私はセットで考えられるというふうに理解をいたしております。
記者:
拉致被害者の永住帰国の方針が示されましたけれども、それに対して厚生労働省で改めて具体的なセーフティーネットと言いますか、提案、その辺は考えてますでしょうか。
大臣:
今お帰りになっている5人の皆さん方の問題につきましては厚生労働省として行うべき分野は何か、それは一つはやはり最大の問題になりますのは雇用問題だというふうに思っておりまして、全力を挙げてそういうことになりましたならば雇用問題に取り組みたいと、最優先して取り組みたいというふうに思っております。もう一つは健康等の問題もございましょう、環境の違ったところに移られるわけでありますから、長い間の環境と違うわけでございますので、そうしたことに対するご相談といったことも十分にやっていきたいというふうに思っております。それからまた国交正常化が進んでいきました場合に、この5人だけの問題ではなくて、他の人々の問題も出てくる可能性があります。他にも同様な方がお見えになるかも分かりませんし、そういう拉致問題とは離れまして、いわゆる北朝鮮にお見えになる元日本の方、日本人妻の方もございましょうし、それから戦後の大変混乱をしました時に北朝鮮にお住まいになった方もお見えだろうというふうに思っております。そうした帰国問題等も将来としては起こってくる可能性がありますので、それに対して十分に今から検討をしておかなければならないと、こういうふうに思っておりまして、そうしたことも今既に取り組み始めているところでございます。
大臣:
先週の土曜日から日曜日にかけまして、これは厚木あるいは神奈川あたりのところでカラスが数十羽死んでいるというようなことが起こりまして、西ナイルウイルスとの関係で大丈夫かというので、土曜、日曜返上して検討してまいりました。今まで9羽検討をいたしましたけれども、いずれも陰性でございましたので、今のところはほっといたしております。これからも十分気を付けていきたいと思っています。

(了)