閣議後記者会見概要

H14.05.17(金)8:54~9:00 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
こちらの方からは大臣発言としましては、テロ対策特措法に基づく対応措置に関する基本計画の変更につきまして、PKOの人達の滞在期間をもう少し延長をする、半年間延長するという内閣官房長官から、それから防衛庁長官から、それから外務大臣からそれぞれご発言がありました。それから平成十三年度食糧・農業・農村白書等につきまして農林水産大臣から、それから東チモール国際平和協力業務の実施計画の変更につきまして、これは内閣官房長官、防衛庁長官、外務大臣からございました。農林水産大臣からは四頭目のBSE感染牛の発生を踏まえたサーベイランス等の今後の対応につきまして発言がありました。だいたい今日はそんなところです。

質疑

記者:
ようやく衆議院で厚生労働委員会が入りましたが、かなり会期が厳しくなってきておるようですけれども、今後の審議の行方について。
大臣:
そうですね、厚生労働省の抱えております法律が多いものですから、なかなかこの会期末の状況の中で全部をこなすということは非常に難しい状況だというふうに思っております。特に健保法につきましては重要法案でありますから、出来る限りやはり十分な審議をしていただかなければならないというふうに思っておりますので、これを通過させるということだけで精一杯じゃないかというふうに思ってます。その他にも重要な法案も抱えておりますので、どうするかということをこれから考えなければならないというふうに思っています。
記者:
そうすると、間もなく池田小事件から1年経ちますけれども、医療観察法案の方は。
大臣:
あれは法務省の方から出ますので、それは法務省の方でおやりいただけるだろうと思います。
記者:
あと母子寡婦とか独法とかですね、薬事、それぞれ重要ですが、かなり今国会の成立は難しいということですか、そうしますと。
大臣:
いえ、そんなことは無いと思いますけれども、薬事の方は参議院先議で今おやりいただいておりますから、これは健保法と入れ替えと申しますか、衆議院の方に薬事の方は戻ってまいりますから、それは出来るだろうと思っています。しかしあと1か月ですからね、その間に全部をこなすということはなかなか厳しい状況であることだけは間違いないと思いますけれども、私の立場とすれば、それは全部何とかお願いをしますというふうに申し上げる立場でございますけれども、現実的な日程から言いますとかなり厳しいと言わざるを得ません。
記者:
昨日公表された年金推計が、人口推計に基づく推計ですけれども、公表の内容について大臣の考え方、それからこれからの年金改革の進め方について。
大臣:
少子化が急ピッチで進んでおりまして、現在までの基礎的な資料、いわゆる年齢、この人口動態を今までの人口動態を基にしてはなかなか難しい、新しい年齢構成でいかなければならないということになりますと、年金に対する影響は非常に大きいというふうに言わざるを得ません。しかし年金につきましては、やはり医療、年金、介護とありますけれども、やはり最もその中で重視をしなければならない。これだけは守り抜くという国の強い意思が必要だというふうに私は思っております。従いましてこれからこの年金問題、どう考えていくかという上でその点を十分に生かしていきたいというふうに思っております。少子化対策というのもあらゆる角度から広範に取り組んでいかなければなりませんし、ここは財政だけで片づく問題で無いことも事実でありますけれども、もう少しあらゆる角度から少子化対策をやらないといけないというふうに思っています。ここも結論を早く出すつもりでおります。

(了)