閣議後記者会見概要

H14.04.02(火)9:27~9:39 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議におきます大臣発言といたしましては、平成14年春の全国交通安全運動の実施につきまして内閣官房長官から発言がございました。交通事故防止対策の推進につきまして、これは国家公安委員会の委員長からの発言が同じくございました。それからアフガニスタンにおける地震災害に対する緊急援助につきまして外務大臣からの発言がございました。閣僚の給与の一部返納につきまして内閣官房長官からの発言がございました。それから官房長官から引き続きまして、低公害車の導入促進につきましての話がございまして、環境大臣からも同様の発言がございました。経済産業大臣からも同様の発言がございました。出来るだけ早く大臣車は低公害車に切り替えろとこういう話でございます。

閣僚懇について

大臣:
それからワークシェアリングにつきましての政労使合意につきまして私の方から報告をいたしました。今回のワークシェアリングの決定はいわゆる緊急対応型のものであって多様就業型ワークシェアリングにつきましては、今後引き続きまして議論を煮詰めたいという話でございます。その他、仕事情報ネットにつきましては携帯電話によりますサービスの提供を始めましたことも報告をいたしました。あわせて情報コールセンター、いわゆる「はたらコール」というのを、相談窓口をもちまして、これを沖縄に開設をして全国に発信をする形にしたということもご報告を申し上げたところでございます。

質疑

記者:
今日のBSE調査検討委員会の報告を受けてのことなんですけれども、どのような対応を考えてらっしゃるか聞かせてもらえませんか。
大臣:
正式には今日報告書を頂戴をすることになっておりますが、今までの中間報告等を拝見をいたしますと、厚生労働省としてもいわゆる農林水産省に対する意見を明確に言うべき時があったと、その一番主なものは平成8年におけるWHOからの勧告、これに対して局長からの意見は出しているわけでございますが、より積極的に発言をすべきであったというふうに書かれて、言葉はそういう言葉ではなかったかも分かりませんけれども、要約するとそういうことだったというふうに思います。これが一番厚生労働省として農林水産省に積極的な発言をしなかったということで、委員会からその点を指摘をされているというふうに思います。その他1、2、EUステータスの時の問題等も指摘はされておりますが、しかしここのところは諸事情、即ち農林水産省の審議官名で来ていたということでありますとか、あるいは非常に期間が短かったといったようなこと等で、これはやむを得なかったということも書かれております。そういうことを考えますとやはり一番大きかったのは平成8年におけるWHO勧告に対する姿勢、より積極的にやはり農林水産省に意見を言うべきであったと、それはやはり人体に最終的には影響することだからと、こういうことだろうというふうに思ってます。そうしたことに対しまして厚生労働省として反省をしなければなりませんし、どう処置をするかということ、正式に頂戴をしましてから正式に決定をしたいと思っております。
記者:
大臣の報酬を返上されるというそのことを教えてください。
大臣:
それも含めて。
記者:
今日の閣議で出なかったのですか。
大臣:
閣議ではございません。今日、その委員会からのいわゆる最終報告を頂戴をして、その後で決定をするということになってます。
記者:
その話は今日の閣議では出なかった。
大臣:
閣議では何も出ません。
記者:
そういうことも含めて、何らかのけじめを厚生労働省としてお取りになるということで。
大臣:
まあ、それはそういうことですね。
記者:
それを大臣、トップとして自らということも含めて。
大臣:
それも含めて。
記者:
KSDの時にも、給与の返額というか返納というようなことを発表なさいましたけれども、そういう閣僚の責任の取り方について、どのように考えてらっしゃいますか。
大臣:
そうですね、閣僚のこの取り方というのはいろいろあるというふうに思うんですが、その閣僚が就任してからのことと、それからそれ以前のことと、やはり責任を取らなければならない内容によって、それは様々だというふうに思いますが、KSDの場合にも過去のことでございましたから、しかしそうは言いますものの現在担当しているものがその責任を明確にするということが大事だということにいたしました。これは1年間返上いたしました。
記者:
今のお話ですと平成8年時が一番大きな責任といいますか、そういうお話だったと思うんですけれども、それで大臣ご自身のことを反省するとすれば、それは何にあるとお考えでしょうか。
大臣:
私就任しましてからは、薬剤の問題、化粧品の問題、あるいは肉の輸入の問題等々、積極的に手を打ってまいりましたので、そのことにつきましては評価をされているところでございますが、やはり昨年のことを振り返ってみますと、たとえば第1例目が出まして、その後全国の獣医師さん等に集まっていただいて、いわゆる研修をしている時に擬陽性と申しますか、擬陽性の例が出たことがございますが、その時の取り扱いがもう少し早く措置が出来なかった、私のところへ上がってくるのが遅かったものですから、その辺のところをやはり省内におきます連絡体制と申しますか、あるいは緊急の場合に報告する体制、そうしたものは出来上がっているはずですけれども、案外ゆっくりしていたといったようなことがやはり問題点として上がってくるだろうというふうに、制度としては出来上がっておりますけれども、それが緊急の時には緊急らしく動かないといけないわけです。そうしたことで省内の体制にも十分でなかった点もあるというふうに思っております。
記者:
武部さんの辞任問題がずっとくすぶっているんですが、そのことに関して大臣としてはどの様にお考え、お感じになられてますでしょうか。
大臣:
よそのことまでなかなか考えるいとまはありませんのでお許しいただきたいというふうに思います。武部さんの場合にも過去の問題も非常に多いわけですね、現在の武部さんにおなりになってからの問題もそれはなかにもあるのかもしれませんけれども、過去の問題も非常に多い、それらを全部現職の大臣が責任を取らなければならないというのはなかなか厳しいなあという気はいたします。どれだけ首があっても足りないという感じがするわけで。
記者:
武部農林水産大臣の辞任問題というのは大臣のいらっしゃいます公明党から出ているわけで、その後についてはお感じになってますか。
大臣:
そうでもない。聞かれて黙っているとそういうふうに言ったというふうに書かれる面もありますからそうでもないと思いますが、ですからそこは感情論ではなくて過去の問題はここの問題としてやはり整理をする。やはり大臣に就任してからの問題は問題として整理をするということが私は大事だと思います。

(了)