閣議後記者会見概要

H14.03.26(火)9:23~9:30 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議の大臣発言としましては、農林水産大臣から水産基本計画及び漁港漁場整備長期計画の策定についてというご発言がございました。それから竹中経済財政政策担当大臣から、平成13年度国民生活白書についてご発言がございました。この生活白書は厚生労働省と非常に関係のあるものでありまして、家族の暮らしと構造改革という副題が付いておりまして、家族の問題を分析をしてもらっております。ここは私どももかなり大事な問題だというふうに思ってます。それから尾身国務大臣のシンガポール訪問についてのお話があり、小泉内閣総理大臣の韓国訪問について外務大臣発言がございました。

閣議後懇談会について

大臣:
懇談会で、国土交通大臣から平成14年度の地価公示につきましてのお話がございました。以上でございます。

質疑

記者:
今日の閣議に入っている被爆者援護法の政令改正案は予定通り了承されたということですか。
大臣:
そうですね。
記者:
ヤコブが正式に和解したのですけれども、大臣としてあるいは一人の医師として、人間として考えといいますか、お聞かせいただきたいと。
大臣:
私の思っておりますことは昨日のご挨拶でも申し上げたつもりでおりますけれども、医学の為に役立つというふうに思って輸入をいたしました脳硬膜が、逆に新しい病気を引き起こす結果になった。全く予期せざることではありましたけれども、結果責任として厚生労働省としてはやはり重大な責任を感じなければならないというふうに思っております。今後こうしたことを予防していくために一体どうしたらいいのか、そのことにつきましても挨拶の中で触れましたが、やはり一つはこの医療用具でありますとか、あるいは医薬品でありますとか、こうした分野を担当する職員というものをそれなりにやはり配置をしないといけない。前回も申し上げましたとおり、1973年当時には一人の職員がやっていたということでありますから、年間700件も800件もあります事案を一人で裁くということは、これはなかなか出来ないことでございますし、そのことが国民の生命そのものに直結をしてくるわけでありますから、やはり国民の生命、健康に直結するような分野におきましては、人の配置というのは十分に行うべきだというふうに私は理解いたしております。まあ最近はかなりその分野への人の配置も多くはなっておりますけれども、諸外国に比較をいたしますと、まだ少ないのが現実だというふうに思います。従いまして、この厚生労働省あるいは社会保険庁等も含めてでございますけれども、無駄なところを省き、構造改革を行い、制度改革を行います中で、そこで余分な人が出てまいりましたらそういう生命や健康に関わります分野にコンバートする、そうしたことで是非とも生命に関わります分野には人材をそろえなければいけないというふうに思ってます。
もう一つは諸外国の情報というものにもっと敏感でなければならないというふうに思っております。これは厚生労働省は国内の問題を担当いたしておりますから、どういたしましても国内の問題に目は十分に向いているというふうには思いますけれども、しかし諸外国になかなか目が向きにくい、そこまで手が及ばない、目が及ばないということが現在まであったというふうに思っています。しかし現在のような国際化の時代でございますし、諸外国から医療用品、あるいは医薬品等々もたくさん入ってくるわけであります。そういたしますと諸外国の状況というものを十分に把握をしていないといけないというふうに思います。その点も今まで足りなかった。その点を反省をして、諸外国に十分目を光らせていなければならない。各研究機関等から出ます論文等につきましても十分目を光らせて、そしてそれらを把握していなければいけないというふうに思っています。そういう面では非常に優秀な人材もこれから厚生労働省は採用しなければなりませんし、そうした活動も進めていかなければならないというふうに思います。そうしたことを反省を踏まえまして、そして再びこのような薬害あるいは医療用具におきます問題等々が起こらないようにこれから十分検討していかなければならない。十分気をつけなければいけない、努力をしなければならない、そう思っております。

(了)