閣議後記者会見概要

H14.02.26(火)8:50~8:59 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は特にこちらの方から申し上げるほどのことはございません。

質疑

記者:
医療制度の法案に関連してですね、ようやく部会の方も今日開かれて、法案提出の方に着々と行くような感じになってきたんですが、その辺のご感想をいただけませんでしょうか。
大臣:
そうですね、問題の始まりはいわゆる保険料の引き上げでありますとか、あるいは3割自己負担でありますとか、国民に対する負担の増加というものが一方にあって、そしてもう一方には抜本改革というのをやっていかなければならないではないかとか、それで国民への負担だけが先行する形は良くない、このへんのところが論点であったというふうに思っております。そこでまだ全体まで広がりは出来ておりませんが、自民党の方とそして内閣の方で抜本改革の内容をさらに具体的に細かくしようということで、さらに具体的な内容にしたわけでございまして、そうしたところでこれを実現をするのであるならば、この現在提出をしている法案についても進めていこうではないかという、大筋で合意が出来つつあるというふうに思っております。まだ与党各党間で議論が済んだわけではございませんで、これからご議論をいただくわけでございますから、その内容も十分に拝聴しながら、1日も早く提出をさせていただきたいというふうに思っております。その一番論点になりましたところをやはり大切にしていかないといけないと私も思っておりますし、来年平成15年の4月1日から3割負担をお願いをする、あるいはまた保険料の引き上げをお願いをするということになれば、それまでに改革の内容をどう明確に示すかということが大事だというふうに思っております。この議論と申しますか、国会におきます審議の最中でも、より具体的になるものは具体的に示さなければならないというふうに思っております。昨日も平成9年でしたかね、小泉厚生大臣の時に私が質問をしました内容を披露されまして、新幹線に乗れと言われても東に行くのか西に行くのかわからないままで乗れと言われても乗れないと、こう私が発言したというのが紹介されまして、そんなことを言ったこともあったなあと思い出したわけでありますけれども、そういうことであってはならないと今も思っていることは事実でございます。やはりどういう改革をするかという中身を1日も早く、より具体的に方向性を示さなければならないというふうに思っています。
記者:
大臣が務められます抜本改革に関する委員会なり、その検討会なりの本部長としてですが、これはどの程度まで進んでらっしゃいますか。
大臣:
肝心の法案の方が進まないものですから、なかなかそちらの方に手が回らないというのが実情でございますけれども、1日も早く骨格を固めたいというふうに思っています。まだ全体に諮っておりませんが、私自身どういう形で進めていったらいいかという私の考え方も今まとめているところでございまして、今月末には、もう末でございますけれども、今月中には役所の方にもこういう事でどうだということを言いたいというふうに思ってます。
記者:
まだ人選も。
大臣:
そうですね、なかなか人選のところまで今いきません。
記者:
ヤコブ病訴訟の方ですけれども、和解案について大臣がおっしゃっていた名目が付けばという部分なんですが、これはどうなりそうか、今の現状でお教え願いますでしょうか。
大臣:
今のところもう少しお時間をいただきたいというふうに思いますが、いずれにいたしましても和解が出来ますように努力をしているというふうに考えいただいて結構かと思うんです。和解を目指してそのためにどうすればいいか一生懸命に今やっているところでございます。
記者:
最終的には、どうしても検討したけれども名目が付かないというような場合に、大臣が政治決断で受け入れを決めてしまうということもあるんですか。あるいは受け入れられないという結論もありうるということでしょうか。
大臣:
そこを今やっておりますので、名目が付かないということはないと思っております。それは裁判所の方も付けてくれるだろうというふうに私は思います。
記者:
同じヤコブ病の件で、昨日の予算委員会で大臣が患者や家族の皆さまにお詫びの言葉を言いましたけれども、今後改めて患者、家族の皆さんに直接お詫びの言葉を述べられる機会というのはお考えでしょうか。
大臣:
今のところまだそこまで考えておりません。まずこの和解が成立をしなければいけないわけでして、和解成立が出来るように全力を挙げたいと、今思っているところでございます。

(了)