閣議後記者会見概要

H13.12.25(火)10:52~11:03 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

行政改革推進本部について

大臣:
今日は閣議の前に行政改革推進本部がございまして、公務員制度改革大綱につきまして議論があり、決定されたところでございます。

閣議について

大臣:
閣議につきましては、公務員制度改革大綱につきまして、石原行政改革担当大臣から発言がありました。それから経済財政政策担当大臣から平成12年度の国民経済計算につきましてのご報告がございました。ここでは平成12年度は実質経済成長率は1.7%増で決定です。なお名目経済成長率は0.3%減ということで、これは計算が決まったと、こういうことでございます。それから政策金融機関等への金融庁への検査の導入につきまして内閣官房長官からのご発言がございました。今日の閣議におきます内容は以上でございます。懇談会等はなんら発言ございません。以上で終わりでございます。何かございましたら。

質疑

記者:
ハンセン病訴訟の非入所者と遺族の件ですが、現在の進捗状況を教えていただけますでしょうか。
大臣:
昨日法務大臣とお会いをいたしまして、大筋合意、和解勧告を受け入れるということで大筋合意をしたところでございます。具体的な問題はいろいろございますけれども、それらの点につきましては今事務方の方で整理をさせているところでございます。多分今日中には決着が着くものというふうに思っております。
記者:
具体的な問題というのはどういったものがあるのでしょうか。
大臣:
具体的な問題は具体的な問題で様々ございますから、言い出せばキリのない話でありまして、大筋合意でありますから、大筋に従ってこれから進めていくと、そういうことでございます。
記者:
首相官邸には和解の方針というものについては強く反対していたのですが、その辺については大臣のお考えと、何か和解すべきだという方針とは今回の対立するものなんですが、その辺の調整はどういうふうになるのでしょうか。
大臣:
今のところいたしておりません。考え方はすでに官邸にも届けてございます。担当の法務大臣と私の間で合意をしたわけでありますから、合意に従って進めたいと思っております。
記者:
決着というのはどういう形でつけたいと考えてらっしゃるのでしょうか。大臣ご自身が総理などに会ってという、そういったこともお考えでしょうか。
大臣:
最終的にもしも異論があって決まらなければそういうこともあるだろうというふうに思いますが、今のところ考えておりません。
記者:
省内の担当局とかですね、いわゆる事務方はその大臣のお考えには賛同なさっているのでしょうか。
大臣:
今朝打ち合わせをいたしましたけれども、大筋においては私の意見を言っております。具体的ないろいろの問題点があることも承知をいたしておりますが、それらの問題につきましては、現在鋭意整理をしているところでございます。
記者:
繰り返しになりますが、昨日法務大臣とお会いして大臣どういうふうに合意を伝えたのでしょうか。具体的に聞かせていただきたいのですが。
大臣:
具体的にって、大筋だけの話でありまして、短時間ではありましたが、今回の和解勧告につきましては、大筋で合意をしたいという法務大臣からのお申し出がありまして、私もそれに対して賛成の意を表したところでございます。
記者:
大臣は従前から閣議後会見等で示された和解所見に対して、充分理解できない、趣旨が分からない部分があるとおっしゃっておられましたけれども、その辺は大分変わってこられたということでしょうか。
大臣:
それらの点につきましても整理をいたしておりまして、和解の話し合いの中で言うべきことはやはり言わなければならないというふうに思ってます。
記者:
省内の意見は大臣の意向に従うということでよろしいんでしょうか。
大臣:
そうなるというふうに思っております。
記者:
要は和解のテーブルにつくと、和解協議のテーブルにつくという話ですか。
大臣:
まあ、そういうことですね。
記者:
和解の所見そのものを受け入れるのではなくて。
大臣:
和解のテーブルについて、我々の主張すべきことはその中で主張をするということだろうというふうに思います。
記者:
年内に決着というのは、今そうすると難しいと、合意というのは、原告も含めて。
大臣:
これから和解のテーブルに着くんですから、年内の決着というのは、それは当然出来ないでしょう。和解するかどうかの話はそれは決着つきますよ。27日までですから。
記者:
その具体的な細部も含めてという。
大臣:
それは決着しないでしょう。しばらくかかるんじゃないでしょうか。
記者:
今日、ハンセン病対策協議会が午後に予定されていますけれども、大臣はご出席されない、予定されていない。
大臣:
そうですね、予定はありません。
記者:
午後の協議会では原告側の方に何かしら意思表示みたいなことは、省の方からされるんでしょうか。
大臣:
ちょっと聞いておりませんが。まあ、しかし、皆さん方の前で私が大筋合意というふうに申し上げてるんですから、多分そのことは伝わるだろうと思います。
記者:
大臣が合意しようと思われた一番の理由というのはなんでしょうか。
大臣:
これはやはり前回の熊本地裁の判決に引き続いての連続した話でありまして、いうならばその中で取り残された問題でありますから、今回その取り残されました分につきましても合意するのが一つの道筋だというふうに思っております。ただその道筋を付けるに当たりましては、やはり国民の皆さん方からも合意してよかったと言われるような、やはり道筋が、論理が必要だというふうに思ってます。皆さん方、国民の皆さん方から理解されるような合意をしたいというふうに思っております。
記者:
今日中に決着がつくということなんですが、今の和解方針と違う決着がつく可能性というのは、わずかながらでも残されているのでしょうか。
大臣:
私はないと思っておりますが。
記者:
今日具体的に省内なり、調整された後に何らかの形で決着の場面を想定されてますか。
大臣:
いえ、それないですね。
記者:
今日の最終的な決着の結果というのはどういう形で公表されるのか、示されるのでしょうか。
大臣:
それは裁判所に対して、こういう形で合意をさせていただきますということを報告をするということだけですよね、もう後は。
記者:
報告を今日中に。
大臣:
今日中に出来ますか、その報告は明日になりますか、ちょっと分かりません。
記者:
官房長官や総理からはこの件ではお話は今日ありましたでしょうか。
大臣:
何もありません。ありませんが山崎幹事長が総理にお会いになりました時に、総理からは坂口厚生労働大臣のリーダーシップの下に決着をするのであれば、結構なことだというお話があったということを承っております。

(了)