閣議後記者会見概要

H13.11.02(金)8:52~8:59 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議におきます各閣僚からの発言は、まず内閣官房長官から「我が国周辺に航行する不審船への対応について」及び「大規模テロ等のおそれがある場合の政府の対応について」の閣議決定並びに「重大テロ事件発生時の政府の初動措置について」の閣議決定の一部改正について発言がございまして、これに関連をいたしまして、防衛庁長官、それから国土交通大臣、国家公安委員会委員長、それぞれ発言がありました。いずれもテロ対策の問題に関連をしてでございます。それからコソヴォの国際平和協力業務の実施につきまして、内閣官房長官からご発言がありました。これは欧州評議会から我が国に対しまして選挙監視要員の派遣についての要請があったというものでございます。このコソヴォに関連いたしまして、外務大臣からも同趣旨の発言がございました。それから内閣官房長官から2005年に愛知県において開催する国際博覧会関係閣僚会議の構成員の変更について発言がございました。

閣僚懇談会について

大臣:
それから行政改革担当大臣から行政委託型公益法人等の改革の実施計画各府省案に対する事務局コメントにつきまして、今日発表するというお話がございました。

質疑

記者:
医療制度改革について景気への配慮か構造改革の断行かという、どちらかという考え方の整理、どうすべきかと考えていらっしゃるか、いかがでしょう。
大臣:
制度改革はいずれにしても断行しなければならないと思ってます。これは既定の事実でございまして、これを遅らすわけにはいかないというふうに思ってます。ただそれを実施するに当たっての、どの部分を何年の何月から実施をしていくかといったようなことにつきましては、細部にわたりましては経済との関連もありますので検討をしなければならないというふうに思っておりますが、しかし初めに申しましたように構造改革、いわゆる医療制度の制度に関わりますそのものにつきましては、これはどうしてもやりきる。今回の制度改革において、制度改革をどこまで実現できるかというのが最大の課題だというふうに思ってます。それぞれの年の財政上の問題というのも当然ございますけれども、それは結果として出てくる話でありまして、その前に制度改革をどこまでやることが出来るか、それが今回の医療制度改革の命だと思ってます。したがいましてその部分につきましてはいかなることがありましても実現をする決意でおります。
記者:
そうすると部分部分の実施時期はさておき、厚生労働省試案の中身は全て断行するということでいいでしょうか。
大臣:
今各団体、国会の中におきますそれぞれの場で話し合いが今進んでいるわけでございますから、細部にわたってのことがそのままになるかどうかはわかりません。しかし骨格になる制度改革につきましては、これはいかなることがあっても行うということにしていきたいというふうに思ってます。
記者:
今回の試案の骨格のひとつが例えば伸び率管理制度だと思うんですが、ここの部分はそうしますと断行すると。
大臣:
伸び率管理の問題につきましては、いろいろご意見が出ていることは承知をいたしております。これに代わるもっと良い案があるのであれば私は耳を傾けたいというふうに思っておりますが、そういう良い案があるかどうか。この総額規制の話につきましてはいろいろの機関の中で出ております議論は、一生懸命にやってお見えになる皆さん方の所へしわ寄せをすることになるのではないか、悪貨が良貨を駆逐することになるのではないかというご意見があるというふうにお聞きをいたしておりますが、これはしかし一理ある話であると私も思っているわけでございますけれども、こういったことをどう整理をしていくかという、もう少し具体的な面はこれから検討しなければならないというふうに思っております。

(了)