閣議後記者会見概要

H13.6.26(火)9:33~9:50 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は案件は多かったのですが、大臣発表といたしましては、平成12年度、いわゆるものづくり基盤技術振興基本法というのができました。その8条に基づく年次報告、白書を出さなければならないことになっているものですから、それに対しまして経済産業大臣から発言があり、私の方からも熟練工の重要性等についての発言をさせていただきました。それから文部科学大臣からも発言がございました。その他の案件といたしましては、憲仁親王同妃両殿下の米国ご旅行につきまして官房長官からご発言がありました。それからゴラン高原の国際平和協力業務実施計画の変更及び実施延長の準備についてというので内閣官房長官から発言がありました。防衛庁長官は訪米についての報告がありました。外務大臣からはペルーにおける地震災害に対する緊急援助について発表がありまして、5,350万円の無償資金提供、それから約1,000万円相当の物資供与、総額で約6,350万円相当の緊急援助と。それから首相公選制を考える懇談会の開催について総理大臣からご発言がございました。これは首相公選制を考える懇談会を開催することといたしました。有識者の方々のご意見をお伺いするということになりました。それから有珠山噴火災害についての現状について防災担当大臣からご発言があり、沖縄訪問につきまして尾見沖縄及び北方対策担当大臣から発言がございました。中央官庁庁舎における太陽光発電設備の率先導入について経済産業大臣と国土交通大臣からご発言がございました。環境大臣からもございました。内閣総理大臣からも各省庁の庁舎に太陽光発電施設を整備する計画を迅速に策定していただいたことを評価をするというご発言がございました。以上のようなことが今日はございました。その他特段のことはございません。

質疑

記者:
閣僚懇ではなにか。
大臣:
特段ございません。
記者:
内閣のメールマガジンで大臣は看護婦さんの処遇について考えなければならないとお書きになっていますが、具体的には。
大臣:
今ただちにあるわけではありませんけれども、やはり看護婦さんの配置基準の問題でありますとか、看護婦さんの問題はただ単にどこどこに大体何人この必要だという頭数だけが決まっているわけでありまして、そしてその仕事内容につきましての評価というのは全く無いわけであります。そのへんのところを今後どうしていくのか、医師の方はですね、具体的にこういう医療行為を行えばこういうふうに保険点数として評価するとか、それぞれの評価の仕方があるわけでありますけれども、看護婦さんの場合には何を内容として行いましても、一律になっている。しかし優秀な看護婦さんがお見えになって、そしてよく気を付けて、例えば高齢者の看護にあたられるというようなところでは、例えば関節の硬直するとかですね、そういうことが無いと、寝たきりにもならないと、そうしたこともありまして、そうした基本的な看護が十分に行われていることが非常にこれからの高齢化社会にとりましては大事になってまいります。その時に看護婦さんのお仕事の内容の評価というものを、もう少しやはり仕事の内容も少し考えて、それを評価するなんらかの考え方、制度というものはやはり取り入れられていいのではないかと、かねてから私は思っていたものでございますから、それとなく書いたわけでございます。医療制度全般を今回見直すことになっておりますし、そうした制度を年末に向けて見直していきますなかで、看護婦さんの問題につきましてもなんらかの形で見直すことができればというふうに思っている次第でございます。
記者:
臓器移植ネットワークの助成金など問題が指摘されていますが、その問題についてはどのように。
大臣:
委員会でも何人の方から臓器移植ネットの問題が出されました。しかしこれは臓器移植ネットそのものの内容のお話ではなくて、それに担当しておみえになる方の問題、様々な他の分野のお仕事もなさっている、そうしたことで仕事の内容が非常に曖昧になっているのではないかというご指摘だと思うんですね、違うお仕事もなさっていて、そして金銭的にも明確に、クリアーカットに整理されていないではないかというご質問だったというふうに記憶いたしておりますが、もしそういうことがあるとすれば、それはやはり大事な医療に関わります分野でのご活躍でありますから、他の分野との関係というのは明確にしていただいて、そして臓器移植なら臓器移植ということに対して多くの人が疑いを持たないように是非していただきたい、こう思います。
記者:
具体的な指導はされるんですか。
大臣:
僕もあまり詳しく今存じてないものですから、一度現状はどういうものなのかということを少しお聞きをして、聞いてから対応の仕方も考えたいと思います。
記者:
委員会の方で臓器移植についての大臣の報告があるようですが、こちらは。
大臣:
臓器移植につきましては、多くの皆さん方のご協力を得まして、だんだんと前進はしてきたというふうに考えております。少し歩みは遅い感じはございますけれども、しかしスタートいたしましてからまだそんなにも時間もたっておりませんから、急がずにやはり前進をするのが大事なのではないかというふうに今は思っております。その間、今日までの間で見直さなければならない点はあるとすれば、それは整理をしてどういうことを見直していけばいいのかということを検討していかなければならないだろうというふうに思っております。とりわけ臓器移植の法律ができまして、これがスタートいたしましてから、今までありました角膜移植でありますとか、あるいは腎移植などは今までから基本的にやられていたわけでありますが、とりわけ角膜移植などの分野が非常に申し込みをしていただく方が急激に少なくなったといったこともございます。臓器移植の難しい様々な制約の中に角膜なども入るのではないかという錯覚もあるというふうにお伺いをいたしておりまして、角膜移植など多くのお待ちになっている患者さんのためには、やはり一生懸命角膜移植のドナーとしてご希望いただく皆さん方をお願いをする、その皆さん方を探していくということは積極的にやらないといけないことだというふうに思っております。
記者:
東京都議選の結果で与党三党が信任されたという~大臣はそのあたりどうお考えですか。
大臣:
私の方も結果としては23議席全員当選をさせていただいたわけでありますから、これは心から敬意を表し、お礼を申し上げたいというふうに思っておりますが、自民党の方もいわゆる小泉人気で大変な勝利をされたということであります。しかし民主党さんもかなり健闘されたということでありますから、そんなに今までと内容が変わるということではないというふうに思いますが、勢力分野がそんなに変わるということではないというふうに思いますが、しかし全員当選を私の方もさせていただきましたし、今までの与党三党の協力関係というものを一応評価をしていただいたものというふうに考えております。
記者:
参議院選挙での自公協力について中央レベルでは断念したとのことですが。
大臣:
ちょっと聞いてませんね。
記者:
特殊法人改革が先週の末から始まってますけれども、厚生労働省関係の特殊法人についてどのように。
大臣:
特殊法人につきましては、これは改革を重ねていかなければならないことだけは間違いありません。厚生労働省としての特殊法人、これも多く抱えておりますし、また経済財政諮問会議やあるいはまたその他の審議会におきましてもかなりの厚生労働省関係のところが名前が挙がっていることも承知をいたしております。我々いずれにいたしましても整理統合はやっていかなければならないわけでありますから、そこは前向きに私たちも取り組んでいかなければならないというふうに思っております。
記者:
具体的に考えてらっしゃるんでしょうか。
大臣:
いえ、そこまでまだ至っておりません。

(了)