閣議後記者会見概要

H13.4.06(金)9:25~9:35 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議では、厚生労働省関係で特に報告することはない。 正式の閣議が終わった後、総理からご発言があり、「昨年の4月から政権の担当をさせていただいて今日まで至りました。この間、日米、日露の訪問、そして13年度予算の衆参両院における審議を終わり、成立をさせることができた。また本日、経済構造改革の発表をすることができた。この際新しい政治体制を発足させることが必要であると思うので、退陣の決意をさせていただきます。」というご趣旨の発言があった。その他私の方から、もう一つだけご報告をしておきたいと思うのは、今日の緊急経済対策の中に雇用関係のことが含まれていることは申し上げるまでもないし、皆様のお手元にもあると思いますから割愛をさせいただく。もう一つ先日来の国会においても、サービス残業のことが非常に問題になり、そして多くの議員の皆様からもご質問があった。このサービス残業を無くすために厚生労働省としてどうするのかといったお話があったところである。このサービス残業をなくしますために労働時間の適正な把握というのが大変大事になるので、労働基準局長名で各県の労働局長宛に「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準」についてという文書を4月5日付けで発送した。すみません今日付けである。この中で使用者に労働時間を適正に把握してもらうために、タイムカードであるとかICカードの設置であるとか、あるいはいわゆる時間の管理をするとともにこれを重要書類として、3年間保存をしなければならないといったことを盛り込んだものである。これも10時頃皆さんに詳細に発表するということを言っているので、詳しいものは皆さんのお手元にまもなくお渡しできるだろうと思う。かなり多くの皆さん方からご質問のあった問題であるのでご報告したいと思う。

質疑

記者:
退陣表明について大臣の御感想は。
大臣:
正式に退陣の表明があった。森総理に対してはご苦労様でしたと申し上げる以外にないと思う。いずれにしても大変経済状態も緊迫している、また外交上も多くの問題を控えているわけであるから、政治に一刻の猶予も許さない状況にあることは間違いない。そうした中であるから速やかに政治がバトンタッチされるように私たちも協力しなければならないと思う。一刻の猶予も許されない状況だけに政治の空白を作ってはならないと思っている。
記者:
厚生労働省所管の全国調理師養成施設協会のOB理事が告訴されたという記事が出ていたがこのことについてどう考えているか。
大臣:
これは今年の2月であったか、立入検査したときに判明した問題である。前にも1度皆さん方にも申し上げたことがあったのではないかと思うが、今まで公益法人で立入検査等していなかった所もあるが、今回KSDのこともあり、すべての公益法人に検査をしようということで行ってきたところである。その一環としてその公益法人にも立入検査をした。その結果新聞で報道されているような内容のことが判明をしたということである。勧告命令を既に出しているし、それに対する報告が来ているかどうか、まだそこまで私も確認していないが、改善がなされているものと思っている次第である。

(了)