閣議後記者会見概要

H13.4.03(火)9:13~9:23 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議では、厚生労働省関係で特に報告することはない。

質疑

記者:
奥羽大学の歯科医師の問題で口腔外科の方でも問題の漏洩があって、その対応について、それからまた奥羽大学に対して厚生労働省として処分を下していないがこれからどのようにするのか
大臣:
今までの問題になったのは口腔衛生だった。この問題についてはだいたい判明したが、マスコミ報道等により口腔外科の問題についてもいろいろな問題もあるというご指摘があるし、こうした問題についてはもう少し内容を検討した結果を見ないと私としても判断しかねる状況である。よく検討するようにもう少しお時間をいただきたい。
大臣:
皆さんの方から何もないようなので、先般来C型肝炎の問題については、調査すべきところは調査し取り組んでいるところである。一番大きな問題はフィブリノゲン等を使った血液製剤がどれだけの広がりで、どれだけ多くの方々に使用されたのかということがはっきりしないので、その辺のところをできるだけ製薬会社にも詳細なデータを出していただくようにお願いをしているところである。できればどのような医療機関に使用したかということについても解れば、解る限りお知らせをいただきたいということで言っているところである。おそらく5月中頃まであるいはもう少しかかるかもしれないが、5月中にはだいたい決着もつくのではないかと思っている。その後どうすればよいかという問題が出てくると思うし、諸々の問題いろいろと決着をつけなければならない、決断を下さなければならない問題も出てくると思っているところである。若干遅れたきらいもあるが積極的にこの問題に取り組み、多くの国民の皆様に安心していただけるように、どうしたらいいか最善の対策を立てたいと考えているところである。
記者:
先日公明党の子育て支援について沢先生が発表したが、大臣としてあの中で積極的に実現させていきたいというものはあるか。
大臣:
既に取り上げているものもかなり含まれているので後は優先順位の話であると思う。やはり国として少子化対策として何を優先をするかということを、今までの歴史的な背景もあるので早くから手がけてきたもの、そうでないもの等もあるからこの辺でもう一度振り返り、国として本当に大事なものは何かということを決めなくてはならない時期にきていると思う。中には都道府県あるいは市町村などで熱心にお取り組みになっている問題もあるが、そうした問題は都道府県や市町村に委ねて国は国として大事な問題を別途考えるのか、あるいは国や市町村が一生懸命お取り組みになっているところは優先順位が高いので、そこについて国ももう少し力を入れるということが大事なのか、そうした判断もしなければならないと私は思っている。
記者:
肝炎の問題で決断すべきこととはどのようなことか。
大臣:
これからいろいろと製薬会社等のデーターが出てきたときに、その医療機関から今度はそこで使用された人たちがどのように解るのか解らないのかという問題もあるし、医療機関で今もう5年以上経ち把握していないような人たちに対して、どのように呼びかけるのかといったようなことがある。もちろん血液製剤を使った場合のことであるから、その検査の費用をどうするのかといった話しも出てくるだろうと思う。あまり広い広がりになると対応しきれないこともあると思うし、その辺のところをどうするかという問題もある。例えば輸血用の血液などの場合も売血時代からの問題を取り上げると限りなく広がるわけで、いわゆる輸血用の血液まで広げていくのか、それとも血液製剤だけの問題で一応区切りをつけて、そこを徹底的に調査、検査を進めていくことにするのか、その辺の決断もしなければならないと思う。

(了)