職場環境の整備
取組別の基本的なステップ
概 要
職場の環境を整えることは、安全な介護を提供する環境づくりの基礎となります。5Sの視点に基づいた職場 環境は、安全な介護サービスを提供するための最も重要な前提条件です。また、置き場所が決められておらず、床に置かれたもので転んでケガをさせてしまうなど、予測しないような事故が発生することも多くなります。
5S の環境が整ってない職場では、職員がモノを探す時間によって、利用者がサービスを受ける時間が必要以上に長くなったり、サービスが提供されるまでの待ち時間が長くなったりするなど、利用者にとって不安になる要素が多く存在します。
取組によって得られる効果
5S の視点での安全な介護環境と働きやすい職場づくりができる。
必要なものをすぐに取り出すことができ、常に作業に取り掛かることができる状態を維持できる。
取組のステップとポイント
- 15S の考え方・意味を理解しよう
- P.11 に5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の考え方が載っています。 5S で使われるそれぞれの言葉はなじみのあるもので、読まずに理解 した気になっていることも多いです。この部分を読み、5S の意味を 理解しましょう。
- 2要改善項目を洗い出しリスト化しよう
- 事業所内を見渡し、5Sの視点で改善が必要な場所を洗い出してリス ト化します。意外に多くの要改善項目があることに気づき驚くでしょう。
- 3“誰が” “いつまでに”“何を” するのか決めよう
- 改善を進めるには、リスト化した要改善項目について、誰がいつまでに改善するか決める必要があります。気づきをプロジェクトメンバーで検討し、取り組む内容を決めましょう。最初からすべてに取り組む必要はありません。優先順位を付け、実施しやすそうなものから、一つずつ順番に取り組んで構いません。
- 4①要らないモノを廃棄 ②機能を考えモノを配置 ③美しく整える
- ステップ②③で決めた内容に従って、まずは要らないものを捨てることから始めましょう。次に、機能や見映えを考え配置します。最後に、定期的に点検するなどその状態を保つための工夫について検討しルール化しましょう。
※それぞれの事業所で取り組む進め方や課題が異なります。記載されている事例をそのまま真似ることで、必ずしも皆さんの事業所で課題が解決するとは限りません。